ドラディション、6日の後楽園で藤波辰爾デビュー55周年大会 ウルフアロンと初対決、立ち見席を追加販売

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
プロレスリング・ドラディションは11月6日、東京・後楽園ホールで藤波辰爾(72)のデビュー55周年記念大会「セキチューpresents TATSUMI FUJINAMI 55th CELEBRATION DRAGON EXPO 2026」を開く。メインイベントは藤波とザック・セイバーJr.のタッグが、ウルフアロン(30)と松本達哉の組と戦う記念試合で、藤波とウルフは敵味方に分かれて初めて向かい合う。前売りの上位3席種はすでに完売し、団体は当日券として東西バルコニーの立ち見席を追加で売り出す。
メインは藤波&ザック対ウルフ&松本のタッグマッチ
大会は18時30分に試合が始まり、開場は17時30分。全7試合が組まれ、メインイベントは「藤波辰爾デビュー55周年記念試合」と銘打ったタッグマッチ60分1本勝負だ。藤波のパートナーは新日本プロレスのザック・セイバーJr.で、対角には新日本のウルフアロンと、ヤングライオンの松本達哉が立つ。
ドラディションがこのカードを発表したのは9月10日だった。発表の文面には、デビュー55年を迎えた藤波の強い希望で、世代もキャリアも大きく違うウルフ、松本との対戦が実現したとある。藤波とザックがドラディションのリングでタッグを組むのも、これが初めてとなる。
ザックとは1年前に一騎打ちをしている。2025年11月14日、同じ後楽園ホールで開かれた「DRAGON EXPO 1995〜無我〜」のメインで2人はシングルマッチを戦い、ザックがザックドライバーで3カウントを奪った。試合後、ザックは「もう1回やりたい」とマイクで再戦を求めている。その相手が、今度はパートナーとして隣に立つ。
藤波は発表に合わせて出したコメントで、「72歳という年齢で闘う為には、それ相応のコンディションを作る責任があると感じています」と書いた。そのうえで「年齢も時代も超えてプロレスで競い合うことにとても大きな意義を感じています」と、この一戦に込める思いを明かしている。
共闘、救出、そして対角線へ
2人の距離が縮まったのは、2026年に入ってからだった。
3月6日、新日本プロレスの旗揚げ記念日大会(大田区総合体育館)の10人タッグマッチで、藤波とウルフは同じチームに入って初めて共闘した。相手はハウス・オブ・トーチャー(H.O.T)の5人で、試合はH.O.T側の勝利に終わる。それでも藤波は、ウルフの動きを「間近で見たら本物だね」と評していた。この日、藤波は挑発してきた成田蓮に怒り、5月22日のドラディション後楽園大会へ呼び出した。
その5月22日。藤波は成田とのシングルマッチに11分07秒で敗れ、試合後にはH.O.Tの成田と高橋裕二郎に踏みつけられた。そこへ現れて藤波を救ったのがウルフだった。
対戦が正式に決まった後の9月30日、都内で会見が開かれた。藤波はウルフを「自分がやりたかった選手」と呼び、柔道の金メダリストの力を肌で感じてみたいと話した。ウルフは藤波の55周年の節目に対戦できる喜びを口にし、組み合えば投げると予告している。ウルフにとって、新日本以外の団体で試合をするのはこの大会が初めてだ。
柔道の五輪王者からプロレスへ、1年目のウルフアロン
ウルフアロンは2021年に開かれた東京五輪の柔道男子100キロ級で金メダルを取った。2017年の世界選手権、2019年の全日本選手権も制しており、日本の柔道界で3つの主要タイトルをそろえた選手だ。2025年6月に柔道を引退し、同じ月に新日本プロレスへの入団を発表した。
デビュー戦は2026年1月4日の東京ドーム大会だった。いきなりNEVER無差別級王座に挑み、王者EVILを破ってベルトを巻く。2月11日の大阪大会で成田蓮に敗れて王座を失ったが、6月14日の大阪城ホール大会で成田に雪辱し、ベルトを取り戻した。10月12日の両国国技館大会では藤田晃生を退け、初防衛に成功している。今回は現役のNEVER無差別級王者として、ドラディションのリングに上がる。
地元とのつながりも続く。出身地の東京都葛飾区では、区民の柔道大会が「ウルフアロン杯」の名で開かれている。
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1971年デビューの藤波辰爾、55年の歩み
対する藤波辰爾は1953年12月28日生まれ、大分県出身。1970年6月に16歳で日本プロレスへ入門し、翌1971年5月9日の北沢幹之戦でデビューした。1972年3月には新日本プロレスの旗揚げ戦で第1試合に出場している。
主な歩みは次のとおりだ。
| 年月 | 出来事 |
|---|---|
| 1971年5月 | 日本プロレスでデビュー |
| 1972年3月 | 新日本プロレス旗揚げ戦の第1試合に出場 |
| 1978年1月 | WWWFジュニア・ |
| 1995年10月 | 自主興行「無我」を旗揚げ |
| 2008年1月 | 団体名を「ドラディション」に変更 |
| 2015年3月 | 米WWEの殿堂入り |
| 2025年11月 | 後楽園ホールでザック・ |
1999年6月からは5年にわたり新日本プロレスの社長も務めた。WWEの殿堂入りは、日本人ではアントニオ猪木に次いで2人目だった。
10月29日には、無我の旗揚げから31年目の記念日に合わせて、MAZADA、竹村豪氏、長井隆之介の3選手がドラディションに入団した。所属は7人となり、竹村は第2試合で石川修司(Evolution)とのシングルマッチに臨む。セミファイナルは長井満也のデビュー35周年記念試合で、長井と中嶋勝彦が船木誠勝、桜庭和志の組と戦う。第4試合には倉島信行のデビュー30周年記念試合として、倉島とケンドー・カシンのシングルマッチも組まれた。
当日券は16時から、立ち見席は4000円
チケットは前売りの段階で売れ行きが早かった。10月29日の時点で、最前列VIP席(2万円)、リングサイド席(1万円)、指定A席(7000円)が完売し、残るのは指定B席(5000円)だけになっていた。
11月5日、団体は指定B席が残りわずかとなったため、立ち見席の追加販売を決めたと発表した。当日券は11月6日16時から、後楽園ホールビル1階の当日券売り場で売る。席種は残りわずかの指定B席(5000円、税込み)と、立ち見席(4000円、税込み)の2つ。立ち見は東西のバルコニーだけで、チケットに書かれた場所で観戦するよう求めている。
当日の流れはこうだ。
| 時刻 | 内容 |
|---|---|
| 16時 | 当日券の販売開始 |
| 17時15分 | 公式ファンクラブ会員の先行入場 |
| 17時30分 | 開場、 |
| 18時30分 | 試合開始 |
| 全試合終了後 | 公式グッズ購入者限定の撮影会 |
撮影会は、ドラディションの公式グッズと公式パートナーブランドの商品を1会計5000円以上買った人が対象で、所属7選手全員と並ぶ「8ショット撮影会」になる。会場に来られない人向けには、CS放送のサムライTVが大会を録画中継し、11月14日に初回放送する予定だ。
デビューから55年の72歳と、デビューから1年に満たない30歳。柔道の五輪王者に投げられるのか、それとも藤波が投げ技を封じるのか。答えは11月6日夜、後楽園ホールのリングで出る。
[文/構成 by スポーツ担当ライター 久遠(KUON)]













































































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