松木玖生、敵地ウェストハム戦で開始2分に先制ゴール サウサンプトンで今季リーグ戦3点目

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
サウサンプトンのMF松木玖生(23)が、現地10月24日のイングランド・チャンピオンシップ(2部)第12節ウェストハム戦で、開始2分に先制ゴールを決めた。今季リーグ戦3点目で、チームは3-2で競り勝ち8位から6位に浮上。リーグ戦9試合負けなしだった2位ウェストハムを、敵地で止めた。
こぼれ球に最初に反応、左足で流し込んだ先制点
試合は現地24日午後3時(日本時間24日午後11時)、ウェストハムの本拠地ロンドン・スタジアムでキックオフした。観衆は6万2250人。前節まで2位のウェストハムと8位サウサンプトンの上位対決だった。
先制点は、試合が動き出してすぐに生まれた。前半2分、ペナルティーエリア内で切り返したFWレオ・シエンツァのシュートを、ウェストハムのGKマッツ・ハーマンセンが弾く。こぼれたボールに松木が誰よりも早く反応し、素早く収めてから左足でゴール左隅へ流し込んだ。
2試合ぶりに先発した松木は、中盤の右サイドでプレー。得点後も前半5分、7分と立て続けにシュートを放ち、序盤の主導権を握る流れをつくった。後半28分にDFウェリントンと交代するまで、73分間ピッチに立った。
ゴールは、14日のノリッジ戦で決めた決勝点以来、2試合ぶりとなった。ノリッジ戦は1-0の勝利で、松木の一発がそのまま勝ち点3につながっている。
3-1から終盤に1点差、最後は逃げ切り
サウサンプトンは勢いを止めなかった。前半11分、ヤスパー・ヤンダーのクロスをハーマンセンが弾いたところを、DFジェームズ・ブリーがハーフボレーで決めて2-0とする。
ウェストハムも黙ってはいない。前半24分、DFカイル・ウォーカー=ピータースが1点を返した。それでもサウサンプトンは、クラブ公式記録で前半35分、続けざまの攻撃からシエンツァのシュートをハーマンセンが防いだこぼれ球を、FWルイス・ドビンがゴール目前で押し込み、3-1で前半を折り返した。
後半はウェストハムが攻勢を強める。63分に途中出場したMFトマーシュ・ソウチェクが、後半アディショナルタイム3分に1点差に迫るゴールを決めた。
ウェストハムは主将ジャロッド・ボーウェンを中心に、後半途中からFWピロエらを次々と投入して同点を狙った。サウサンプトンも64分にシエンツァ、73分に松木、89分にドビンを下げて交代カードを切り、主審マイケル・ソールズベリーの笛が鳴るまで耐え抜いた。
だが、反撃はそこまで。サウサンプトンは3-2で逃げ切り、ウェストハムのリーグ戦の無敗記録は9試合で途切れた。
昨季プレミア降格のウェストハムと、勝ち点4を引かれたサウサンプトン
この一戦には、両クラブが置かれた事情も重なっていた。
ウェストハムは2025-26シーズン、最終節でリーズに3-0で勝ちながら、残留を争ったトッテナムも勝ったため18位に終わり、14年間在籍したプレミアリーグから降格した。今季はチャンピオンシップで優勝候補に挙げられ、ここまで2位につけていた。
サウサンプトンは、別の重荷を抱えて今季を始めた。昨季、他クラブの練習を無断で撮影したとしてEFL(イングランド・フットボールリーグ)の規定違反を認め、昇格プレーオフから除外されたうえ、2026-27シーズンの勝ち点4の減点処分を受けた。クラブは不服を申し立てたが、退けられている。
その減点を差し引いても、12試合を終えて7勝3分け2敗の勝ち点20で6位。プレーオフ圏に入り、この敗戦で3位に後退したウェストハムとの差を2ポイントまで縮めた。減点がなければ、ウェストハムを勝ち点で上回っていた計算だ。敵地で上位を倒した価値は、順位表がそのまま示している。
日本代表デビュー弾から続く上り調子
松木にとって、この秋は節目が続く。9月24日のキリンチャレンジカップ・ウルグアイ戦で日本代表デビューを果たし、初招集・初先発ながら前半11分に左足のミドルシュートで代表初ゴールを決めた。日本は3-1で勝ち、ワールドカップ後の初戦を白星で飾っている。
9月から10月上旬にかけての代表活動を終えてクラブに戻ると、ノリッジ戦の決勝点、そして今回の先制点。代表戦を含めると、最近の出場9試合で4得点1アシストという数字が並ぶ。
北海道室蘭市出身の松木は、青森山田中・高で全国にその名を知られ、2022年にFC東京へ加入した。1年目から出場機会をつかみ、2024年5月にはU-23日本代表としてAFC U23アジアカップ(カタール)の優勝を経験している。
同年7月30日、サウサンプトンと4年契約を結んで欧州へ渡った。1年目はトルコ1部ギョズテペへ期限付きで移籍して経験を積み、2025-26シーズンからサウサンプトンでプレー。昨季はチャンピオンシップで20試合に出て4得点を挙げた。
2025年8月のカラバオカップ・ノリッジ戦では、強烈なミドルシュートでクラブ加入後初ゴールを記録した。左足のキックは当時から持ち味として知られていたが、今回はゴール前のこぼれ球への反応の速さで結果を出した。
次節はホームでQPR戦、昇格争いが続く
サウサンプトンの次戦は、現地10月31日(土)午後3時にホームのセント・メリーズ・スタジアムで行うQPR戦。11月3日には敵地でウェストブロムと対戦する。
今季のサウサンプトンは、レクサムに1-2で敗れた一方、ポーツマスとのダービーを1-0で制し、ノリッジにも1-0で勝った。前節はボルトンと0-0で引き分け、そこから迎えた敵地での上位対決を制した。
チャンピオンシップは全46試合の長丁場で、上位2チームが自動昇格、3〜6位がプレーオフに進む。まだ12試合を終えたところで、順位は簡単に入れ替わる。
勝ち点4のハンデを背負うサウサンプトンにとって、上位相手の勝ち点3は重い。先発の右サイドで結果を残し続けられるか。2試合ぶりのゴールで流れを引き寄せた松木の左足に、次戦も期待が集まる。
[文/構成 by スポーツライター ミカ]









































































コメントはこちら