須貝英大、後半アディショナルタイムに決勝弾 清水エスパルスが水戸に2-1で逆転勝ち(J1第9節)

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明治安田J1リーグ第9節が、きのう11日に水戸信用金庫スタジアムで行われ、清水エスパルスが水戸ホーリーホックに2-1で逆転勝ちした。後半3分に先制を許したが、後半30分に藤井智也が追いつき、後半アディショナルタイム1分に須貝英大(27)が決勝点を挙げた。須貝は6月に京都から加入して初めてのゴールで、清水は今季初のリーグ戦3連勝となった。
自陣でのパスカットから独走、最後は自ら仕上げた決勝点
1-1のまま試合は後半アディショナルタイムに入った。水戸が勝ち越しを狙って押し込む中、右サイドバックの須貝が自陣ゴール前で相手のパスを読み、ボールを奪う。そのまま前へ運ぶと、左サイドの藤井にボールを預け、自らは空いたスペースへ走り込んだ。
藤井からのリターンを受けた須貝は、ペナルティーエリア内でGKとの1対1を迎え、GKの動きを見ながら右足でゴール右隅へ流し込んだ。自陣から相手ゴール前まで、長い距離を一気に駆け上がっての一撃だった。
勝負が決まったのは、後半の90分を戦い終えた直後。終了間際の一発で、清水は勝ち点3を持ち帰った。
前半シュート0本、後半3枚替えで流れを変えた清水
3週間の中断を挟んで再開したリーグ戦で、前半のペースを握ったのは水戸だった。清水のロングボールをはね返してセカンドボールを拾い、16分には奥村仁が決定機を迎える。前半アディショナルタイムにも奥村がシュートを放ったが、清水の選手がブロックした。清水は前半、1本もシュートを打てずに折り返した。
吉田孝行監督はハーフタイムに3人を代えた。井上健太、オ・セフン、北川航也の前線3人を下げ、藤井、ジャーメイン良、嶋本悠大を投入する。
それでも先にスコアを動かしたのは水戸だった。後半3分、谷口海斗のスルーパスに抜け出した加藤千尋が、前に出たGKの頭上を越す左足のループシュートを決める。加藤は試合後、「GKが前に出ていたのは見えていた」と振り返っている。
ここから清水はシステムを2トップ気味に変え、前線からの守備を強めた。左サイドに入った藤井のドリブルを起点に攻め込むと、後半30分、左CKの流れから藤井が同点ゴールを決めた。湘南ベルマーレから6月に加わった藤井にとっても、清水での初得点となる。
水戸は後半36分、途中出場の多田圭佑がネットを揺らした。しかしVARの確認で直前のプレーにオフサイドがあったと判定され、得点は認められなかった。
「智也を信じて、空いたスペースに」 須貝が明かした決勝点の裏側
Jリーグ公式サイトに掲載された試合後のコメントで、須貝は「最後走り切って、勝点3をもぎ取れてすごくうれしかったです」と喜んだ。
起点となったパスカットについては「賭けと言えば賭けだった」と打ち明け、相手の目線から狙いを読んでいたという。ボールを奪った後は、最初は藤井を相手の背後へ走らせるつもりだったが、藤井が手前で止まったため、仕掛けを任せた。
「相手が智也に食いついたのが分かったので、智也を信じて、空いたスペースに走り込みました。そうしたら良いボールが来たので、GKを見て流し込むだけでした。」
もっとも、90分を通した出来には納得していない。「満足いくパフォーマンスではなかった」と認めたうえで、試合中に監督から声をかけられ「もう1つスイッチが入りました」と明かしている。日刊スポーツの取材には「めちゃくちゃ疲れていたけど、もう気合だった」と語った。
数字にも、その走りは表れている。Jリーグ公式記録によると、須貝のスプリント回数は17回で、両チームを通じて2番目に多かった。
吉田監督は「前半は風もあって、全然敵陣でサッカーができませんでした」と振り返り、「難しいゲームを勝ち切るということも自分たちにとって自信になりました」と手応えを口にした。チームは公式戦5連勝となった。
静岡で高校時代を過ごした27歳、京都から6月に加入
須貝は1998年10月27日生まれ、山梨県出身のDFで、背番号は24。静岡県の浜松開誠館高校、明治大学を経てヴァンフォーレ甲府でプロのキャリアを始めた。その後は鹿島アントラーズ、京都サンガF.C.でプレーし、6月26日に清水への完全移籍が発表された。
高校時代を静岡で過ごした選手にとって、清水は思い入れのあるクラブだった。加入時のコメントでも、その縁に触れている。清水では右サイドバックで先発を重ね、この日もフル出場した。
移籍後の初ゴールは、勝ち点に直結する一発となった。
水戸はホーム史上最多1万5116人の前で3連敗
水戸にとっては悔しい一日となった。入場者数は1万5116人で、Jリーグ公式サイトによると水戸のホームゲーム史上最多だった。
樹森大介監督は「最高の雰囲気での試合だったので、しっかり勝利を届けたかった」と悔しさをにじませた。前半に決定機を生かせなかったことを敗因に挙げ、「守備の粘り強さや最後の耐え切れる力もつけていかないと難しい試合になってしまう」と課題を口にしている。
試合のデータを見ると、ボール支配率は水戸の59%に対して清水は41%で、シュート数はともに7本。枠内シュートは清水が4本、水戸が2本だった。押し込みながらも決め切れなかった水戸と、数少ない好機を生かした清水の差が、そのままスコアに出た。
清水は10位、次は14日のルヴァン杯で横浜FMと対戦
第9節終了時点の順位表で、清水は4勝1分け4敗の勝ち点13で10位につける。直近5試合は1分け1敗のあと3連勝で、6位の鹿島アントラーズとは勝ち点3差に迫っている。一方の水戸は2勝3分け4敗の勝ち点9で13位、リーグ戦は3連敗となった。
清水の次の公式戦は、14日のルヴァンカップ3回戦。日産スタジアムで横浜F・マリノスと対戦する。
両クラブの選手のプロフィールは、2026/27シーズンのJ1・J2・J3選手名鑑にまとまっている。
前半シュート0本から、終了間際のカウンターで逆転した清水。その決勝点を決めたのは、自陣から最後まで走り切った27歳のサイドバックだった。
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[文/構成 by スポーツライター ミカ]



















































































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