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亀田和毅vsフィゲロア、和気慎吾は正直に「フィゲロアが勝つ」と予想 勝者に井上尚弥戦の可能性と赤井祥彦会長

亀田和毅vsフィゲロア、和気慎吾は正直に「フィゲロアが勝つ」と予想 勝者に井上尚弥戦の可能性と赤井祥彦会長

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元東洋太平洋スーパーバンタム級王者でWakeRise会長の和気慎吾が、自身のYouTubeチャンネルで亀田和毅とWBA世界フェザー級王者ブランドン・フィゲロアの一戦を予想し、「正直」と前置きしたうえで王者の勝利を挙げた。対談相手のフレアジム会長・赤井祥彦氏は、この試合の勝者が井上尚弥のフェザー級転向時に対戦相手として呼ばれる可能性を指摘している。試合は10月17日(日本時間18日)、米ラスベガスで行われる。

和気慎吾の予想は「フィゲロア」 理由は圧力と体の強さ

予想が語られたのは、和気のYouTubeチャンネル「和氣慎吾 リーゼントチャンネル」で日本時間10月11日朝に公開された約16分の動画だった。冒頭で赤井氏が「今日が10月8日」と話しており、収録は日本時間で数えて試合の10日前にあたる。

赤井氏から「わけ君の予想としては」と振られた和気は、「正直これはもう全然、僕はフィゲロアが勝つ」と王者の勝利を予想した。理由に挙げたのは、王者の体の強さとガンガン前に出てくる圧力だ。和毅が足を使っていなそうとしても捕まり、下手をすればKO負けまで考えてしまう、と率直な見立てを口にしている。

対談では、2021年と2025年の2度、フィゲロアに判定で勝ったスティーブン・フルトンの戦い方も引き合いに出された。足を使って相手を空転させる戦い方を和毅も狙いたいところだが、前に出てくる王者を止めるのは簡単ではない。「ポイントになるのは距離」という言葉も出て、距離を支配しながらカウンターを打てるかどうかが勝敗のカギに挙がった。

ただ、二人とも悲観一色ではない。和毅のパンチも弱いわけではなく、カウンターがまともに入れば2倍、3倍の威力になるという話が続き、和気は「勝ったらすごいことですからね」と語っている。

関連記事:那須川天心の「負けた気がしていない」に和気慎吾がYouTubeで論評 「この負けを受け入れていけば、めちゃくちゃ強くなると思う」と期待

赤井祥彦会長は勝者が「呼ばれる可能性ある」と指摘

話題はそこから井上尚弥へ移る。

きっかけはWBA世界バンタム級スーパー王者ジェシー・”バム”・ロドリゲス(米国)の動向だ。バムには12月にWBO王者クリスチャン・メディナ(メキシコ)との統一戦を行う計画が浮上している。和気は、バムがバンタム級でメディナと戦い、その3か月後に階級を上げて井上と戦うのは「ちょっと現実的じゃない気もする」と指摘し、井上とバムの対戦が流れる可能性を挙げた。

これを受けて赤井氏が語ったのが、フィゲロアと和毅の勝者が井上のフェザー級転向の相手として呼ばれる可能性だった。バム戦がなくなり、井上がフェザー級に上げるとなれば、フェザー級の王者には誰にでも対戦の可能性がある、という見立てだ。赤井氏はフェザー級の王者としてエスピノサ、アンジェロ・レオ、フィゲロア、ブルース・カリントンの名前を並べ、井上がベルトを集めにくるなら、そこに名乗りを上げた王者にチャンスが巡ってくると説明している。

赤井氏の想定は具体的だ。和毅が勝てばチャンピオンとして胸を張って井上に「やってくれ」と言えるし、そこまで言うならやろうか、となる可能性もある。対戦が決まればチケットはソールドアウトする可能性がある、とまで踏み込んだ。

10月に世界戦が決まったタイミングについては、対談の中で「相当運がいい」との評価が出て、井上の動きを見越しての挑戦だという見方でも一致した。フィゲロアも井上戦を意識しているとの話が出ており、王者と挑戦者の双方が同じ先を見ていることになる。

勝ち筋は「倒しにいく」か「足使ってポイントアウト」か

二人の意見が分かれたのは、和毅の戦い方だった。

赤井氏は「勝敗予想になると非常に厳しい」と前置きし、ラスベガスは敵地のようなものだと話した。そのうえで、和毅は12ラウンド立っているだけではダメで、やられたとしても倒しにいく、その先に井上がいると思って勝負を仕掛けてくるのではないか、と予想している。

和気の考えは逆だった。倒しにいくことは考えず、足を使ってポイントアウトし、明確な判定で勝つ。和毅は米国で何試合も戦い、メキシコでも長く過ごしてきたので、本人にアウェーの感覚はないだろうとも付け加えた。足を使って空転させ、カウンターを交えながらポイントを重ねれば、フィゲロアに勝てる可能性は出てくるという。

話の終盤、赤井氏は「予想としてはフィゲロアかなって、やっぱどうしても思っちゃうんだけど、期待は和毅選手」と本音を明かした。勝てば注目のフェザー級王者の一人になり、井上が王座を集めるときに必ずぶつかる位置に入れる。和気も「みんなで応援しましょう」と呼びかけた。

和毅は35歳。対談でも「ラストチャンス」という言葉が出たとおり、本人も現役ラストイヤーと位置づけて臨む一戦になる。

試合は日本時間10月18日、DAZNで生配信

WBA世界フェザー級タイトルマッチ12回戦は、10月17日(現地)に米ラスベガスのホテル「ザ・コスモポリタン・オブ・ラスベガス」内にある「ザ・チェルシー」で行われる。米興行大手プレミア・ボクシング・チャンピオンズ(PBC)の主催で、WBC世界スーパーウエルター級王者セバスチャン・フンドラ(米国)の防衛戦がメインのイベント。フィゲロアと和毅の一戦はセミファイナルに組まれた。

日本ではDAZNがライブ配信し、配信は日本時間10月18日午前10時から始まる予定だ。セミファイナルのため、実際のゴングはそれより後になる。

戦績はフィゲロアが30戦27勝(20KO)2敗1分け、和毅が47戦42勝(23KO)5敗。フィゲロアはスーパーバンタム級とフェザー級で世界王座をつかんだ2階級制覇王者で、2026年2月に英リバプールでニック・ボール(英国)を12回TKOで破りWBA王座を奪った。和毅との試合が初防衛戦になる。

和毅は2013年にWBO世界バンタム級王座を奪い、2018年にWBC世界スーパーバンタム級暫定王座を手にした2階級制覇王者。前戦は2025年5月、IBF世界フェザー級王者アンジェロ・レオ(米国)に0-2の判定で敗れた。7月30日にメキシコへ渡り、日本に戻らずに調整を続けてきた。

勝てば和毅は世界3階級制覇。日本人のWBA世界フェザー級王者は1968年の西城正三以来、58年ぶり2人目となる。前日計量は10月12日時点でまだ行われていない。

関連記事:亀田和毅、フィゲロア戦へ「簡単には終われへん」 勝てば西城正三以来58年ぶり日本人2人目のWBA世界フェザー級王座

井上尚弥のフェザー級転向はいつになるのか

赤井氏の話の前提になる井上の現状も整理しておきたい。

世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上は、2026年5月2日に東京ドームで中谷潤人を3-0の判定で破り、4本のベルトを守った。7月には年内は試合をしない考えを明かし、次戦はバムとの対戦を来年2月ごろに「できるならやる」と話している。実現しなければフェザー級に上げて5階級制覇を狙う、という二択だ。

一方、バム陣営にはメディナとの統一戦プランが浮上し、フェザー級の王者たちも井上の動向を待っている状態が続く。フィゲロアは以前から井上戦を「十分に実現可能な試合」と語っており、和毅もフェザー級転向の時点から井上との対戦を口にしてきた。

井上がどちらを選ぶかは、10月12日時点でまだ決まっていない。決まっているのは、10月17日(日本時間18日)のラスベガスで新しいWBA王者か防衛した王者が生まれ、その人物が井上を待つ立場に立つことだ。和気と赤井氏がそろってフィゲロア有利と見た一戦で、和毅がその予想を覆せるか。

[文/構成 by スポーツライター 久遠(KUON)]

寄稿者

久遠(KUON)
WEBライター(主にスポーツ記事)経験7年。スポーツ、格闘技が好きで、ボクシング世界チャンピオンが主宰するジムに4年間在籍。自分でも練習を重ね、”3分”の過酷さと濃さを体で知る。観戦もライフワークで、会場には年4回ほど足を運ぶ。選手目線の実感とファン目線の熱量、その両方を武器に、試合の見どころやリングのリアルをライター経験を活かしてわかりやすく伝えます。

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