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大相撲秋巡業・笠岡場所、岡山県笠岡市で初開催 会場はかさしんアリーナ

大相撲秋巡業・笠岡場所、岡山県笠岡市で初開催 会場はかさしんアリーナ

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日本相撲協会の秋巡業「大相撲笠岡場所」が10月23日、岡山県笠岡市平成町のかさしんアリーナ(笠岡総合体育館)で開かれた。笠岡市で大相撲の巡業が行われるのは初めて。報道によると、力士122人が参加し、約3300人が観戦した。

笠岡市で初の大相撲巡業、122人の力士に約3300人

笠岡市は岡山県の南西部にあり、西で広島県福山市と接する。瀬戸内海には大小約30の島からなる笠岡諸島を抱え、カブトガニの繁殖地としても知られる町だ。会場は笠岡総合スポーツ公園の中にあるかさしんアリーナ。午前9時開場、午後2時30分ごろ打ち出しの予定で、公開稽古から幕内の取組まで巡業ならではの催しが組まれた。

当日は横綱・大の里らが土俵に上がり、約3300人が詰めかけたと報じられている。関取の土俵入りでは館内が沸き、来場者は力士同士が間近でぶつかり合う迫力を楽しんだという。

巡業の参加力士について、6月の段階では豊昇龍、大の里の両横綱を含む約110人が参加予定と発表されていた。当日の参加は、それを上回る122人だった。

ただし巡業は、本場所の休場などの事情で、すべての力士が帯同できるとは限らない。主催者側も、出場力士は当日の状況で変わる場合があると案内していた。

公開稽古から弓取式まで、巡業ならではの1日

主催者が示した当日のプログラムは、午前9時の開場と同時に始まる公開稽古から。本場所では見られない朝稽古の様子を、観客は客席から間近で見られる。

午前11時30分からは幕下以下の取組に加え、力士が大銀杏を結い上げる髪結いの実演、禁じ手や反則をコミカルに演じて見せる初切、力士が美声を披露する相撲甚句、呼び出しによる太鼓打分と、巡業でしか見られない演目が並ぶ予定だった。

午後1時には幕内と横綱の土俵入り、続いて幕内の取組へ。最後は弓取式で締めくくり、午後2時30分ごろに打ち出しとなる予定が組まれていた。

初開催に向けた準備は、会場の外にも及んだ。主催者は近くを走る国道2号の渋滞を見込み、来場者に笠岡バイパスの利用を呼びかけた。臨時駐車場には笠岡総合スポーツ公園の多目的広場などを充て、満車になれば笠岡ふれあい空港の滑走路も駐車場として開放する予定だと案内していた。

館内は土足厳禁のため、来場者にはスリッパの持参(館内での購入も可)が案内された。一部の席種は当日券として、23日午前8時30分から会場入口付近の売り場で販売すると案内されていた。

6月に巡業部の枝川親方が市長を訪問

6月2日には、日本相撲協会巡業部の枝川親方(元幕内・蒼樹山)が笠岡市役所を訪れ、栗尾典子市長に笠岡場所の開催をPRしている。

報道によると、枝川親方は「巡業は迫力ある取組、禁じ手を面白く伝える初切、公開稽古などがあり、力士とも触れ合える」と見どころを紹介した。栗尾市長は「お相撲さんを間近で見られるチャンス。笠岡場所を楽しみにしたい」と応じた。

栗尾市長は地元メディアの取材にも、高齢化や過疎化が進むなかで明るい話題はありがたいと語り、地域の盛り上がりに期待を寄せていた。枝川親方は、笠岡市での初開催をうれしく思うと話している。

チケットは6月14日から、チケットぴあなどのプレイガイドで発売された。価格は土俵に近いタマリS席が1万8000円、2階イスB席が6500円など。地元の笠岡商工会議所でも6月15日から窓口販売が行われ、こちらは窓口のみの受け付けで、支払いは現金に限られた。

会場は今年4月に愛称が付いた「かさしんアリーナ」

舞台となった笠岡総合体育館は、今年4月から「かさしんアリーナ」の愛称で呼ばれている。笠岡市が2026年度に初めて導入したネーミングライツ(命名権)制度で、地元の笠岡信用組合が命名権を取得した。

契約期間は3年、契約額は年20万円。4月1日には愛称が決まった市内8施設の合同除幕式が、このかさしんアリーナで開かれた。笠岡市民会館は「HAGIHARAブルーシーホール」、笠岡市民体育センターは「笠岡中央病院体育センター」となるなど、地元企業や医療法人の名前を冠した施設が一気に増えた年でもある。

愛称が付いて半年あまりで、横綱が土俵入りを披露する舞台になった。

岡山県内3日連続の巡業、締めくくりが笠岡

秋巡業は10月6日に茨城県つくば市で始まり、関東、中部、北陸、近畿と西へ進んできた。岡山県内では21日の岡山市(シゲトーアリーナ岡山)、22日の和気町(和気町体育館)、そして23日の笠岡市と、3日続けて巡業が組まれた。

岡山市での岡山場所には約7000人が集まり、大の里と豊昇龍の横綱対決が結びの一番を飾った。真庭市出身の三段目・醍醐桜も故郷の土俵に立ち、地元のファンを喜ばせている。

関連記事:大相撲岡山場所、2年ぶりに岡山市で開催 シゲトーアリーナ岡山に真庭市出身の三段目・醍醐桜が登場

岡山を離れた一行は、24日に広島市のマエダハウジング東区スポーツセンター、25日に山口県宇部市の俵田翁記念体育館を回る。宇部場所が秋巡業の最終日となる。

大の里は秋場所で6度目の優勝、九州場所へ

巡業の顔となった大の里は、9月の秋場所で12勝3敗の成績を残し、千秋楽の相星決戦で大関・安青錦を突き出して6度目の優勝を果たした。終盤の連敗で一度は並ばれたが、最後の一番で突き放した。

秋巡業初日のつくば場所では「次の場所が大事。気を緩めることなくやっていく」と語っており、長い巡業を11月の九州場所に向けた調整の場と位置づける。

横綱昇進までの歩みは、報道写真集『第75代横綱 大の里』にもまとめられている。

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笠岡の土俵で見せた姿は、地元の人にとって初めて間近で見る横綱の土俵入りだった。2027年以降に再び巡業が組まれるかはまだ分からないが、初めての笠岡場所は、約3300人の記憶に残る1日になった。

[文/構成 by スポーツライター 疾風(HAYATE)]

寄稿者

疾風(HAYATE)
スポーツニュースサイトでの執筆を経て、ゴルフ、競馬、大相撲、フィギュアスケート、陸上など、競技の枠を越えてスポーツ記事を書いてきたWEBライター。経験は6年。大会結果や記録、番付、レース展開など、数字と公式記録を土台に「何がすごかったのか」を整理する記事を得意としている。ルールや採点方式が分かりにくい競技でも、初めて観る人がその一戦を楽しめるよう、背景や見どころまでかみくだいて伝えることを心がけている。主な執筆分野は、ゴルフ、競馬、大相撲、フィギュアスケート、陸上、バスケットボール。

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