仙台育英学園高等学校・田山纏、22日のドラフトへ「自分はもうあとはやるだけなんで」

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「上位の選手ではない」と自ら語った心境
仙台育英学園高等学校(宮城県仙台市宮城野区)の田山纏外野手(3年)が、10月22日のプロ野球ドラフト会議を前に心境を語った。「自分はもうあとはやるだけなんで」。今夏の甲子園では大会第1号本塁打を放ち、4番として8強入りに貢献した高校通算25本塁打の左打者だ。会議は22日16時50分に始まる予定となっている。
田山纏(たやま・まとい)は、仙台育英学園高等学校の硬式野球部で4番を打ってきた外野手だ。右投げ左打ちで、9月10日にプロ野球志望届を提出し、高校から直接プロの世界に入る道を選んだ。
10月21日に地元テレビ局が伝えたドラフト前のニュースで、田山は会議を控えた気持ちをこう明かしている。
「ワクワクの方が大きくて、少し緊張もするんですけど、やっぱり、自分の実力的にそんな1位とか2位とか上位の選手ではないので、自分はもうあとはやるだけなんで、一日一日無駄にせず少しでも成長できたらなと思っています」
自分の立ち位置を冷静に見たうえで、指名の順位よりも毎日の積み重ねに目を向けている。10月18日の報道でも「すごく楽しみだが、少し緊張している」と話しており、期待と緊張が入り交じる心境は数日前から変わっていない。
同じ取材で田山は、仙台育英で何を学んだかにも触れた。中学時代は打撃ばかりに熱を入れていたが、入学してすぐに走塁や守備の細かな部分を教わり、「野球の本質的な部分が学べたと思う」と語る。大切にしてきた言葉として挙げたのは「心で戦え」。気持ちでは相手に負けないという姿勢を、これからも持ち続けたいという。
茨城から宮城野へ、3年間で積み上げた25本
田山は茨城県の出身だ。中学時代は硬式の江戸崎ボーイズでプレーし、高校は宮城県仙台市宮城野区に本校舎を置く仙台育英学園高等学校へ進んだ。県境を越えて選んだ学校で、2年夏と3年夏の2度、甲子園の土を踏んでいる。
持ち味は、どんな投手が相手でも振りの強さが落ちないフルスイングだ。報道によると、入学時から体重は約20キロ増え、ベンチプレスは135キロを挙げるまでになった。高校通算本塁打は25本で、内訳は公式戦7本、練習試合18本とされる。強肩も武器の一つに数えられる。
最上級生として迎えた2026年夏、その打棒が結果に表れた。宮城大会では打率6割1分5厘、11打点。7月15日の2回戦・仙台高戦では満塁本塁打を含む3安打7打点と打ちまくり、チームは7月28日の決勝で東北を4-1で下して甲子園への切符を手にした。
甲子園の開幕試合で大会第1号、4番で8強
第108回全国高校野球選手権大会で、田山の名前は大会初日から全国に知られる。8月5日の開幕試合、札幌日大(南北海道)との1回戦。4回、相手右腕の球を捉えて右翼スタンド中段へ運んだ。大会第1号のソロ本塁打で、これが高校通算25号でもあった。
試合は3-1で仙台育英が勝利。田山は「打った瞬間、確信できたので気持ちのいい一発だった」と手応えを口にし、「この大舞台でアピールして絶対にプロに行きたい」と高卒でのプロ入りへの思いを隠さなかった。
続く8月12日の2回戦では、花咲徳栄(埼玉)との投手戦に決着をつけたのが田山だった。0-0の6回、無死一、三塁で低めの直球を左前へはじき返す決勝打。「1、2年生がつくってくれたチャンスだったので絶対に打とうと思った」と後輩たちをたたえた。
関連記事:仙台育英、花咲徳栄に1-0で2年連続3回戦進出 甲子園の次の試合と相手を整理
8月15日の3回戦では、田山が初回2死三塁で二塁への先制適時内野安打を放ち、チームは拓大紅陵(千葉)に6-3で勝った。3年ぶりの8強入りとなった。8月18日の準々決勝で智弁和歌山(和歌山)に3-11で敗れて夏は終わったが、4試合すべてで4番に座り、報道によると甲子園では14打数4安打1本塁打3打点の成績を残している。
須江航監督「存在だけで相手にプレッシャー」
田山を3年間見てきた須江航監督の評価は高い。報道によると、須江監督は田山を「存在だけで相手にプレッシャーを与えられる選手」と表現し、投手のタイプを問わずスイングスピードを落とさずに強く振れる点を特殊な能力として挙げた。スイングの力はプロでも通用するとも語っている。
田山自身は、プロ入りを周囲への恩返しと位置づける。家族や恩師、仲間への感謝を口にし、「プロに行くことが一番の恩返しだと思うので、周りの期待のためにもかなえたい」と話した。
野球専門メディアの選手査定では、強肩強打の外野手として紹介され、想定される順位は下位とされている。田山自身も「上位の選手ではない」と口にしている。指名の順番は、22日の会議が始まるまで分からない。
仙台育英から高卒でプロへ、2024年の山口廉王以来なるか
仙台育英学園高等学校からは、これまでも高校卒業と同時にプロへ進んだ選手がいる。日本野球機構(NPB)のドラフト会議の記録によると、最近では2020年に入江大樹が東北楽天ゴールデンイーグルスから5位、2023年に山田脩也が阪神タイガースから3位、2024年に山口廉王がオリックス・バファローズから3位で指名された。田山が名前を呼ばれれば、2024年の山口以来となる高卒でのプロ入りになる。
後輩たちも結果を出している。新チームは10月19日、石巻市民球場であった第79回秋季東北地区高校野球大会の決勝で青森山田を8-3で破り、4年ぶり13回目の優勝を果たした。来春の第99回選抜高校野球大会への出場は確実と報じられているが、出場校が正式に決まるのは2027年1月の選考委員会だ。
関連記事:仙台育英(宮城)、4年ぶり13回目の秋季東北大会優勝 青森山田(青森)とともにセンバツ当確
10月22日16時50分開始、中継はTBS系列やU-NEXTで
2026年のドラフト会議は、10月22日16時50分からグランドプリンスホテル新高輪の国際館パミールで開かれる予定だ。NPBの開催要項によると、テレビはTBS系列の全国ネットとスカイA、ラジオはニッポン放送、インターネットはDAZNとU-NEXTで中継する。U-NEXTは1巡目の指名から育成選手の指名が終わるまでを生配信し、見放題の対象として月額会員は追加料金なしで視聴できる。
\ ドラフト会議は1巡目から育成まで生配信 /
宮城県にゆかりのある候補は、高校と大学を合わせて10人いると伝えられている。その中で、高校生の注目として名前が挙がったのが田山だ。茨城から宮城野へ渡り、甲子園の開幕試合で一発を放った左のスラッガーは、「あとはやるだけ」という言葉どおり、22日も目の前の一日を積み重ねて名前が呼ばれる時を待つ。
[文/構成 by スポーツライター TAKU]









































































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