西山朋佳、26日に記者会見 棋士編入の回答期限当日、女性初の棋士資格をどう判断

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日本将棋連盟は10月19日、白玲戦を通算5期獲得して女性で初めて棋士の資格を得た西山朋佳女流四冠(31)が、10月26日に記者会見を開くと発表した。会場は東京・千駄ケ谷の将棋会館と報じられている。26日は権利を使うかどうかを伝える期限の日で、会見で結論を明かす見通しだ。10月20日時点で、西山は態度を明らかにしていない。
10月26日午前、理事も同席して会見
会見は10月26日(月)の午前に開かれると報じられている。会場は東京・千駄ケ谷の将棋会館で、連盟の理事も同席し、制度の説明や西山が判断に至った経緯を伝える予定と報じられた。開始時刻と、ネット配信の有無は10月20日時点で確認できていない。
西山は白玲・清麗・女流名人・女流王将の四冠を持つ。10月10日に白玲を防衛して資格を得てから、権利を使うかどうかについては明言を避けてきた。
10日以降も対局は続く。10月13日の女流王将戦三番勝負第2局(将棋会館)では挑戦者の中七海女流三段に103手で勝ち、対戦成績を1勝1敗とした。この日の対局後も、権利の行使については明言を避けたと報じられている。
期限が「26日」になった理由
権利を使う意思を示す期限は、資格を得た日から2週間と定められている。10月10日から2週間後は10月24日だが、この日は土曜日。そのため正式な締め切りは、週明けの平日にあたる26日に設定されたと報じられた。
会見はその期限当日に開かれる。期日いっぱいまで使い、自らの言葉で結論を伝える場になる。
棋士編入試験の場合、受験の申請期間は資格となる成績を得てから1か月以内と定められている。白玲5期による編入の期限は、それより短い2週間だ。この2週間のうちに、西山には女流王将戦三番勝負の第2局と第3局が組まれていた。
申請した場合は、2027年4月1日付でフリークラスの四段として棋士に編入される。フリークラスは順位戦に参加しない区分で、連盟の説明では、順位戦以外の全ての棋戦に参加する権利と義務がある。名人戦につながる順位戦には出ないものの、竜王戦などの棋士の棋戦に加わる立場となる。
10日の防衛、「すぐに答えを出せる状況」ではないと保留
資格を手にしたのは10月10日だった。石川県金沢市のホテル日航金沢で指されたヒューリック杯第6期白玲戦七番勝負第5局で、西山は挑戦者の福間香奈女流四冠(34)を118手で破り、4勝1敗で防衛した。白玲は第1期と第3〜6期で通算5期となり、永世称号「クイーン白玲」の資格もあわせて得ている。
七番勝負は8月22日に千葉県浦安市で開幕した。西山は第1局を取ったあと、鹿児島県指宿市での第2局を落として並ばれる。それでも奈良市の第3局、京都市の第4局と連勝して王手をかけ、金沢の第5局で決着をつけた。第6局以降の札幌、東京での対局は指されずに終わっている。
終局後、質問は棋士の資格に集まった。西山は、タイトル戦の間は資格のことを「一切考えないようにしていた」と明かし、すぐに答えを出せる状況ではないとして、落ち着いて検討したいと語っている。
家族を含む周りの人と相談して決めたいという考えも口にしていた。対局を終えたばかりで疲れているとして、冷静な状態で考え直したいとも話している。
関連記事:西山朋佳、白玲戦を防衛し女性初の「棋士」となる権利 「すぐに答えを出せる状況ではない」
三段リーグ次点、編入試験2勝3敗
将棋の「棋士」は性別を問わない資格で、女性だけの「女流棋士」とは制度が分かれている。棋士になる道はこれまで、養成機関の奨励会で四段に上がるか、棋士編入試験に合格するかの2つだった。女性で棋士になった人は、まだいない。
西山は大阪府大阪狭山市の出身で、伊藤博文七段の門下だ。2010年に奨励会へ入り、最高段の三段まで上がった。2016年4月から三段リーグに通算10期参加し、2019年度後期の第66回では14勝4敗の好成績を残す。だが同じ成績の3人のうち前期の順位で及ばず、3番手の次点に終わった。四段に上がれるのは上位2人だけだった。当時の連盟の規定では、三段リーグで次点を2回取ればフリークラスの四段になれたが、西山の次点はこの1回にとどまった。
2021年に奨励会を退会して女流棋士へ転向すると、女流タイトルを重ねていく。2024年から2025年にかけては棋士編入試験の五番勝負に挑み、2勝3敗で不合格となった。あと1勝で棋士という場面まで迫った挑戦だった。
その後に生まれたのが「第3の道」だ。2025年6月の連盟の通常総会で、白玲を通算5期獲得した女流棋士に棋士のフリークラスへ編入する権利を与える規定が、棋士と四段以上の女流棋士による投票の過半数の賛成で可決された。連盟は、女流棋戦で最高峰の白玲を5期獲得すれば棋士としての実力は担保できると説明している。実力を認められながら、奨励会と編入試験の壁に阻まれてきた西山と福間にとって、新たに開かれた道でもある。西山はこの規定の初めての適用例となった。
2026年6月の通常総会では、棋士編入試験の受験資格を3回得た者にフリークラス入りの権利を与える案も諮られたが、こちらは否決された。奨励会と編入試験のほかに開かれている道は、今も白玲5期の規定だけだ。
白玲戦で争った福間(旧姓・里見)とは、長く女流タイトル戦で顔を合わせてきた。2人の対局は、2024年3月にマイナビ出版から刊行された『里見香奈 vs 西山朋佳 実戦集』に、2023年10月までの実戦66局がまとめられている。
26日の結論、行使すれば史上初の女性棋士
権利を使えば、女性として初めての棋士が誕生する。使わなければ、これまでどおり女流棋士として活動を続ける。どちらを選ぶかは本人に委ねられている。
行使した場合は、追い求めてきた夢がかなう一方で、女流棋戦と棋士の棋戦を両立する過密な日程を抱えることにもなると報じられている。西山は現在、女流タイトルを四つ持ち、女流棋戦の第一線で戦い続けている。
会見の前にも対局がある。10月21日には将棋会館で女流王将戦三番勝負の第3局が指され、中女流三段とタイトルをかけて戦う。この一局を終えた5日後の26日、西山は会見の場に立つ。
奨励会の次点、編入試験の不合格を経て、白玲5期という新しい道で資格を手にした。棋士か、女流棋士か。その答えは10月26日に明かされる。
[文/構成 by スポーツライター 疾風(HAYATE)]









































































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