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『我々は宇宙人』公開15日間で興収2億円突破 16日から上映館を93館に拡大

『我々は宇宙人』公開15日間で興収2億円突破 16日から上映館を93館に拡大

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門脇康平監督の長編アニメーション映画『我々は宇宙人』が、公開15日間で興行収入2億円、観客動員12万人を突破した。きのう10日の舞台あいさつで発表された。72館での公開ながら2週目の週末動員は初週比112%と伸び、16日からは21館を加えた93館で上映される。

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72館スタートで15日間2億円、12万人を動員

9月25日に全国72館で封切られた『我々は宇宙人』が、公開15日間で興行収入2億円、観客動員12万人を超えた。10日に東京・TOHOシネマズ日比谷で開かれた舞台あいさつで明らかにされた。

勢いは公開3週目に入っても落ちていない。2週目の週末の観客動員は初週の112%。多くの映画が2週目に数字を落とすなか、逆に客足を伸ばした。好調を受け、10月16日から上映館を21館増やし、93館で上映することも決まった。

数字の積み上げは早い。公開8日目の10月2日に興収1億円を超えると、2週目の週末を終えた10月4日時点で約1億5670万円に到達。そこから5日ほどで2億円の大台に乗った。

時期主な数字
9月25日全国72館で公開
9月28日〜10月1日平日4日連続で前日の成績を上回る
10月2日(公開8日目)興行収入1億円突破
10月4日時点興行収入約1億5670万円
10月5日発表観客動員10万人突破
10月10日発表(公開15日間)興行収入2億円・動員12万人突破
10月16日から21館を加え93館で上映

29歳監督の初長編、NOTHING NEW初のアニメ映画

監督は門脇康平(29)。YOASOBIの「優しい彗星」のミュージックビデオなどを手がけてきた映像作家で、本作が初の長編作品となる。企画、脚本も門脇が担当した。

製作は、2022年に「才能が潰されない世の中」を掲げて立ち上がった映画レーベル「NOTHING NEW」。同レーベルにとっても初めての長編アニメーション映画で、配給はTOHO NEXTとNOTHING NEWが共同で担う。

物語は約30年にわたる2人の少年の友情を描く。内気で”普通”であることに悩む翼が、小学3年生の春にクラスの人気者で”特別”な存在の暁太郎と出会い、親友になる。だが、2人の間には取り返しのつかない出来事が起きてしまう。

声の出演は、翼役の坂東龍汰(29)と暁太郎役の岡山天音(32)がダブル主演。翼と一番家が近い同級生・小夏を櫻坂46の山﨑天(21)、翼の友人バタ原を令和ロマンの松井ケムリが演じる。音楽はYaffleで、主題歌の「ささくれ」もYaffleが作詞・作曲し、上白石萌歌の音楽活動名義であるadieuが歌う。

海外の映画祭でも評価を集めてきた。5月の第79回カンヌ国際映画祭「監督週間」でワールドプレミア上映され、約7分間のスタンディングオベーションを受けている。アヌシー国際アニメーション映画祭2026では長編コンペティション部門に選ばれ、国内公開翌日の9月26日(現地時間)には第50回オタワ国際アニメーション映画祭で長編アニメーション部門のグランプリを手にした。

舞台あいさつで坂東「すごい熱量」

10日の舞台あいさつには、坂東、岡山、山﨑、門脇監督が登壇し、主題歌を担当したadieuも駆けつけた。

坂東は「すごい熱量ですね。うれしい」と喜びを口にし、門脇監督と抱き合った。山﨑は周囲の反響を紹介し、「おばあちゃんも含めて家族全員が見ました。マネジャーさんは3回も見たと言ってました」と明かした。

adieuには、門脇監督から似顔絵のイラストが贈られる一幕もあった。

口コミで伸びる興行、93館で次の山場へ

72館という限られた規模での船出だった。それでも、平日の成績が4日連続で前日を上回り、2週目の週末には動員を伸ばした。

なぜ客足が増え続けるのか。

手がかりは観客の感想にある。エンタメライターの明坂真太郎はYahoo!ニュース エキスパートの記事で、映画レビューサービスのFilmarksに10月5日時点で約1.2万件のレビューが集まり、平均4.2点だったと紹介した。そのうえで、レビューの中に自分の昔の記憶や後悔に触れたものが目立ち、作品を勧めるというより「自分の話をする」形で感想が広がっていると分析している。

16日からの上映拡大で、これまで近くの劇場で上映がなかった地域の観客にも届きやすくなる。93館体制で、口コミの流れがどこまで数字を押し上げるのか。海外の映画祭で評価を得た29歳の新鋭の初長編が、国内の興行でも存在感を高めている。

[文/構成 by エンタメライター 和泉ユウスケ]

寄稿者

和泉ユウスケ
映画とアニメのことばかり書いているライターの和泉です。Webメディアで映画レビューを書き始めて9年になりました。深夜アニメは毎クール20本前後を追いかけ、映画館には月に数回、公開初日にもよく出没します。公開日・配信日・キャスト情報は正確に、ネタバレには慎重にお届けします。

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