田渕海斗、短水路1500m自由形で日本新 14分14秒16、従来記録を9秒10更新

※この記事には、商品・サービスの広告リンクが含まれています。
時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
競泳の田渕海斗(24)=尼崎SWIMMING TEAM=が、きのう10日に佐賀市のSAGAアクアで開幕した短水路(25メートルプール)の日本選手権で、男子1500メートル自由形を14分14秒16で制した。今福和志が2025年に出した14分23秒26を9秒10縮める日本新記録。3月の長水路の日本選手権、9月のアジア大会に続き、長距離自由形で結果を残した。
↓ 詳細が気になる方は、このまま下へ ↓
25メートルプールの1500メートルで9秒10の更新
短水路の日本選手権は10日から12日までの3日間、佐賀市のSAGAアクアで開かれている。佐賀県での開催は初めてで、観覧は無料。初日の決勝で、田渕は男子1500メートル自由形を14分14秒16で泳ぎ切った。
従来の短水路日本記録は、今福和志=枚方SS=が2025年3月29日にマークした14分23秒26だった。東京アクアティクスセンターで行われたJOCジュニアオリンピックカップ春季大会の短水路で、当時17歳の高校生が出した記録。今福はこのとき、それまでの記録を2秒69縮めていた。
田渕の更新幅は9秒10に広がる。1500メートルを100メートルあたりに直すと平均で約56秒9のペースになる。
短水路と長水路は、記録を別々に管理する。25メートルプールでは1500メートルを泳ぐあいだに59回ターンをする計算で、50メートルプールの29回より壁を蹴る回数が多く、そのぶんタイムが速く出やすい。同じ1500メートルでも、短水路の14分14秒16と長水路の記録を並べて比べることはできない。
3月は長水路で日本新、9月はアジア大会で銀2つ
田渕は2002年7月1日生まれ。今季は長水路でも記録を塗り替えていた。
3月22日、東京アクアティクスセンターで行われた日本選手権の男子1500メートル自由形で、14分45秒57の日本新記録で優勝。今福が2025年3月の同じ大会で出した14分50秒18を4秒61上回った。この大会は、愛知・名古屋アジア大会の代表選考を兼ねていた。この長水路の日本記録は、8月のパンパシフィック選手権(米アーバイン)で今福が14分42秒59に塗り替えている。
そのアジア大会では、9月22日の男子1500メートル自由形で14分45秒99をマークし、銀メダル。800メートル自由形でも7分43秒86で、韓国のキム・ジュヌと同着の銀メダルを手にした。1500メートルの銅メダルは今福で、長距離の日本勢2人がそろって表彰台に上がった。
長水路で日本新を出し、アジア大会でメダル2つを手にした年に、25メートルプールの記録まで書き換えた。春から秋まで、長距離自由形の結果欄には田渕の名前が並び続ける。
競泳専門誌『スイミング・マガジン』2026年7月号では、田渕と梶本一花を取り上げた自由形長距離の特集が組まれている。
同じ初日に日本新が3つ、世界ジュニア新も
10日の初日は、ほかの種目でも記録が相次いだ。男子100メートル個人メドレーは牧野航介=ルネサンス港南中央=が51秒06の日本新で制し、女子100メートル平泳ぎは加藤心冨=スウィン鴻巣=が1分3秒82の短水路日本新で優勝。田渕を含め、初日だけで3種目の日本記録が書き換わった。
男子100メートル平泳ぎでは、17歳の今泉悠成=ダッシュ新津=が55秒82で優勝し、予選と決勝で世界ジュニア記録を2度更新した。男子200メートルバタフライは、パリ五輪の男子400メートル個人メドレー銀メダリスト、松下知之=東洋大=が1分49秒61で制している。
関連記事:今泉悠成、短水路100m平泳ぎで世界ジュニア記録55秒82 長岡大手高校生が大橋信に先着
大会は12日まで、長距離の争いは次のシーズンへ
大会はきょう11日が2日目で、12日に最終日を迎える。
長距離自由形では、田渕と今福の2人が日本記録とメダルを争ってきた。今福が2025年に出した長水路と短水路の日本記録を、田渕は2026年に2つとも塗り替えた。ただ長水路は8月に今福が14分42秒59で取り返しており、記録は2人の間で行き来している。
短水路の日本記録を手にした田渕。次は50メートルプールで、今福の14分42秒59を上回れるかが焦点になる。
[文/構成 by スポーツライター 南條楓]














































































コメントはこちら