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カナリオ、CS第1戦で延長10回サヨナラ弾 西武が日本ハムに先勝しCS連敗を9で止める

カナリオ、CS第1戦で延長10回サヨナラ弾 西武が日本ハムに先勝しCS連敗を9で止める

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西武のアレクサンダー・カナリオ(26)が10月10日、ベルーナドームで行われたパ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ第1戦の日本ハム戦で、2-2の延長10回1死から左翼席へサヨナラ本塁打を放った。西武が3-2で勝ち、2018年から続いていたCSでの連敗を9で止めた。ファイナルステージ進出に王手をかけ、11日の第2戦に勝つか引き分ければ突破が決まる。

10回1死、細野の初球を左翼席へ

2-2のまま迎えた延長10回。表の日本ハムの攻撃を6番手の豆田泰志が3人で片づけると、その裏、日本ハムは6番手に左腕の細野晴希を送り出した。先頭の西川愛也は二ゴロに倒れ、打席には1番・右翼で先発したカナリオが入る。

カナリオは細野の初球、スプリットをとらえた。打ち出し角度20度、打球速度188.3キロの低い弾道で、打球はそのまま左翼席へ飛び込む。この日は1回の左飛、3回と7回の三振、5回の一邪飛と4打席続けて凡退しており、5打席目でようやく出た一本が試合を終わらせた。

チーム12345678910計安打失策
日本ハム0002000000270
西武(勝利)1000100001x381

勝利投手は豆田、敗戦投手は細野。本塁打は西武が平沢大河(1回ソロ)とカナリオ(10回ソロ)、日本ハムが奈良間大己(4回2ラン)だった。試合時間は3時間6分、入場者は2万7602人と発表されている。

西武がプレーオフとCSでサヨナラ勝ちしたのは、2004年のプレーオフ第1ステージ第3戦で和田一浩がサヨナラ本塁打を放った日本ハム戦以来、2度目となった。

先発の平良と有原、ともに5回2失点

先手を取ったのは西武だ。1回1死、2番・指名打者の平沢が有原航平の球を右翼席へ運び、先制した。

日本ハムは平良海馬の球数を増やしにかかる。4回、先頭の矢澤宏太が四球を選んで二盗を決め、2死二塁から8番・奈良間が左翼席へ2ランを放って逆転した。奈良間はこの日、三塁でスタメンに抜てきされた選手だった。5回にも2死満塁と攻め立て、平良を5回105球で降板に追い込んでいる。平良は今季12勝5敗、リーグトップの防御率1.36を残した右腕だが、この日は6安打2失点、3四球。三振は8個を奪った。

西武はその裏に追いつく。先頭の長谷川信哉が三塁へのバントヒットで出ると、滝澤夏央の犠牲バントで二塁へ進み、9番・西川が中前へ適時打を放った。有原は5回63球、5安打2失点で降板した。

6回からは救援陣の投げ合いになる。西武は黒木優太、篠原響、森脇亮介、甲斐野央、豆田と5人をつなぎ、5回を1安打無失点に抑えた。8回には代打・外崎修汰の二塁打から1死一、三塁の好機をつくったものの、渡部聖弥が二ゴロ併殺打。9回表は日本ハムが四球と犠牲バントで2死二塁としたが、甲斐野が柴田獅子を空振り三振に仕留めた。

「勝ち方としては最高」西口監督の“予言”が的中

西口文也監督は前日9日の会見で、突破のキーマンにカナリオの名前を挙げていた。「カナリオが打ってくれると、チームの雰囲気が乗ってくる」。試合後は「本当に一番いいところで決めてくれました」と語り、「勝ち方としては最高なので、明日(11日)の入りが大事になってくる。しっかりと全員で戦っていければいい」と気を引き締めた。

関連記事:新庄剛志監督と西口文也監督が互いに「不気味」 パCSファーストステージ前日会見、10日第1戦は有原航平と平良海馬が先発

カナリオは「前の打席はうまくいかなかった。凡退してしまっていたので、何とか取り返そうと思って打った」と明かした。監督の指名については「監督の言葉には感謝しているが、チーム全員が一体となって勝ち取った勝利」と、チームメートをたたえている。

敗れた日本ハムの新庄剛志監督は、平良に球数を投げさせた攻め方について「作戦は成功しました」と言い切った。有原には「有原君らしく2点ですから。ゲームは作ってくれました」と及第点を与え、サヨナラ弾には「西口監督が言っていたカナリオ。ね?ああいう場面では怖いバッターですよ」と相手をたたえる。「来ていたファンの方たちには面白いゲームになったと思う」とも話した。

この日は試合前の開幕セレモニーで、演歌歌手の藤あや子が振袖姿で国歌独唱を務めた。

関連記事:藤あや子、パ・リーグCS第1戦で振袖姿の国歌独唱 「晴れの舞台なので振袖にしました」

2018年から続いた9連敗、すべてソフトバンク戦

止まった9連敗は、2018年のファイナルステージにさかのぼる。リーグ優勝した西武は、ソフトバンクとの第2戦に13-5で勝ったあと、第3戦から第5戦まで3連敗して敗退した。2019年もリーグ優勝しながら、ファイナルステージでソフトバンクに4連敗。3位で出場した2022年はファーストステージでソフトバンクに2連敗し、その後の3年間はCSにたどり着けなかった。

9敗はいずれも試合での負けで、アドバンテージの勝敗は含まない。CSでの白星は2018年10月18日以来、約8年ぶりとなった。西口監督は試合前、連敗のことは「考えないようにしていた」といい、9連敗中と聞いてマネジャーに調べてもらったことも明かしている。

カナリオにとっては、6月26日の日本ハム戦で9回に打った一発に続く、人生2本目のサヨナラ本塁打だった。2本とも日本ハムが相手だ。ドミニカ共和国出身の外野手で、2023年にカブスでメジャーデビューし、パイレーツでもプレーした。2025年12月に西武と契約し、来日1年目の今季は133試合で打率.247、16本塁打、54打点、13盗塁を残している。

11日の第2戦は髙橋光成と達孝太、勝てば西武が突破

ファーストステージは2位西武と3位日本ハムによる3試合制で、全試合が西武の本拠地で行われる。先に2勝した球団が勝ち上がり、勝ち数が並んだ場合はレギュラーシーズン上位の西武が勝者になる規定だ。ファーストステージに勝ち星のアドバンテージはない。西武は11日の第2戦で勝つか引き分ければ突破が決まり、日本ハムは第2戦と12日の第3戦に連勝するしかない。

第2戦は11日14時にベルーナドームで始まる。予告先発は西武が髙橋光成、日本ハムが達孝太。髙橋は今季9勝6敗、防御率2.54、達は5勝8敗、防御率2.96だった。新庄監督は2024年のファーストステージでも初戦を落としてから2連勝で突破した経験を持ち、「戦い方はみんな知っている」と前を向いた。

勝ち上がった球団は、10月14日からリーグ優勝のソフトバンクとファイナルステージを戦う。NPBは2026年から、ファーストステージ勝者と1位球団のゲーム差が10以上などの場合に、1位球団へ2勝のアドバンテージを与え、7試合制で先に5勝した球団を勝者とする規定を設けた。ソフトバンクとの差は西武が11.5ゲーム、日本ハムが13ゲームで、どちらが勝ち上がってもこの規定が当てはまる。

[文/構成 by スポーツライター TAKU]

寄稿者

TAKU
ボールを使う競技なら何でも観ます、TAKUです。学生時代はずっとバスケ部、いまは週末にフットサル。スポーツを中心に書くWebライターになって5年です。Bリーグ、バレーボール、ラグビー、テニスを中心に、野球やサッカーも書きます。試合の流れが変わった瞬間を、スコアと一緒に伝えるのが得意です。

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