夏の竹田城跡でも雲海は見られる?早朝5時に登った天空の城と、駐車場から徒歩40分の道のりを散策レビュー

取材・編集:MEDIA DOGS 編集部/ © 2026 MEDIA DOGS
「天空の城」と呼ばれる竹田城跡。雲海に浮かぶ写真を見て、いつか自分の目で見てみたいと思っている方も多いのではないでしょうか。
今回は、私も実際に兵庫県朝来市にある竹田城跡へ行ってきたのでレポートしていきます。
実は、雲海が出やすいのは秋から冬にかけて。そのため夏に行っても、あの景色には出会えないと思われがちなのですが、今回オフシーズンのはずの夏の早朝に登ったところ、運よく雲海に出会えたのです!
しかも山々の間を霧が抜けていく様子まで見られて、ずっと眺めていても飽きない朝になりました。訪れたのは8月上旬の日曜日。開門直後の朝5時すぎから登りはじめた体験を、写真多めでお伝えしていきます。
これから訪れるか悩まれている方は、ぜひ参考にしていただけると嬉しいです。
夏でも雲海に出会えた!オフシーズンの朝5時
竹田城跡の雲海といえば、秋の風物詩。実際、雲海が発生しやすいのは9月から12月にかけてで、とくに10月と11月は確率が高いとされています。
つまり8月は、完全なオフシーズン。それでも朝日を狙って開門直後に登ったところ、山あいには白い雲海が広がっているのをみることができました。
雲は数分ごとに形を変えていきます。晴れていく方向、湧き上がってくる方向、山の稜線を越えていく流れ。同じ景色が一度もありません。

ずっといても不思議と飽きない景色…。オフシーズンでも、条件がそろえばチャンスはあるようです。
竹田城跡とは?標高353.7mの山頂に残る石垣の城
竹田城跡は、兵庫県朝来市の古城山(標高353.7m)の山頂に築かれた山城の跡です。別名「虎臥城(とらふすじょう)」とも呼ばれています。
建物は残っておらず、あるのは石垣だけ。その石垣が山頂の尾根に沿って連なる姿と、秋の朝に雲海へ浮かび上がる景観から「天空の城」と呼ばれるようになりました。
現地の案内板によると、築城が始まったのは室町時代の1431年から1443年にかけて。山名宗全の家臣・太田垣光景が、土塁による初期の城を築いたと伝えられています。
その後、関ヶ原の戦いがあった1600年に廃城。築城開始から数えると、約170年にわたって使われた城でした。

ちなみに雲海に浮かぶ「天空の城」の姿は、城跡に立っていると見られません。あの写真は、向かいの山など離れた場所から撮られたものです。城跡から見えるのは、自分が雲の上にいる側の景色になります。
登山ルートと駐車場など
登城ルートは複数あり、料金所までの距離と所要時間は現地の案内板に書かれています。
- 駅裏登山道が0.9kmで約40分
- 表米神社登山道が1.2kmで約45分
- 山城の郷から続く西登山道が2.1kmで約40分
- 天空バスの「竹田城跡」バス停とタクシー乗降場からは0.8km、約20分
です。

一般の車が入れるのは駐車場まで。そこから先は、歩くかバス・タクシーを使うことになります。
朝5時前、真っ暗な山道からスタート
夏の入城時間は午前5時から。朝日に合わせて、開門とほぼ同時に歩きはじめました。
この時間、あたりはまだ真っ暗です。街灯のない山道を、ライトの明かりだけを頼りに進みます。


正直なところ、この暗さはかなり怖かったです。近隣ではクマの目撃情報もあり、注意を促す掲示も出ています。ほかにも登っている人がいる時間帯でしたが、それでも心細さは消えませんでした。
歩いているうちに、空の色が少しずつ変わってきます。振り返ると、山のふもとにはもう白い雲がたまっていました。

登り道の途中にある「落ちない岩」
道の途中に、しめ縄が張られた大きな岩があります。「落ちない岩」と呼ばれている岩です。
そばには由来を説明した看板が立っていました。落ちそうで落ちない不思議な岩として地元で親しまれ、最近は合格祈願に訪れる受験生も増えているそうです。


料金所を抜けて、いよいよ城内へ
のぼり旗が並ぶ登り口を過ぎると、坂の先に明かりが見えてきます。


ここが料金所。観覧料は高校生以上が500円で、中学生以下は無料です。券売機での購入で、支払いは現金かPayPayのみ。小銭かスマホの準備をしてから向かうと安心です。
城跡内にトイレはありません。この料金所のあたりで済ませておくのがおすすめです。

駐車場からここまで、歩いた時間は合計で40分ほど。想像していたよりも、しっかり歩きました。
霧の中から現れる、石垣と大木
料金所を抜けると、視界は一面の霧。数メートル先までしか見えません。
その白い世界のなかから、石垣が少しずつ姿を現します。


足元は舗装路と石畳が続きます。ここまで40分歩いたあとの石畳は、じわじわと足腰にきました。
そして城内は、想像していたよりもずっと広い。歩いても歩いても次の曲輪が現れて、見応えがあります。

石垣の先には、霧の中にぽつんと立つ大木がありました。白い空気に、枝ぶりのシルエットだけが浮かびます。


ありがたかったのが、ところどころにベンチが置かれていること。登りきったあとに座って休めるのは、想像以上に助かりました。

見学は順路にそって一方通行
城内の見学は、決められた順路にそって進みます。階段や段差が多く、木製の階段には黄色いラインが引かれていました。


城跡内と登山道は全面禁煙です。看板もあちこちに立っています。


順路の一部は、木のデッキになっている区間もありました。桜の木のすぐ横を抜けていく道です。
霧が動いて、雲海が姿を現した
しばらく歩いていると、風で霧が動きはじめました。白一色だった向こう側に、山の稜線が見えてきます。

眼下に広がるのは、一面の雲。そのあいだから山の頭だけが顔を出しています。

しばらくすると雲が薄くなり、ふもとの街並みまで見えるようになりました。田んぼの緑と家並みが、雲の切れ間からのぞきます。

山々の間を霧が抜けていく光景も見られました。谷筋にそって雲が動いていく様子は、写真では伝えきれないスケール感。

朝日は雲の向こうに隠れて
この日、狙っていたのは雲海に昇る朝日でした。
ただ太陽は雲に隠れてしまい、水平線から昇ってくる瞬間は見られず。かわりに、霧の向こうでぼんやりと光る不思議な朝日になりました。


光が差しこむと、霧の中の石垣が浮かび上がってきます。段になった石垣が、朝の光で少しずつ輪郭を取り戻していく時間帯。
時間が経つにつれて、日の当たる面が増えていきます。同じ石垣でも、光の角度で見え方がまるで変わりました。

昇る瞬間は見られませんでしたが、それでも十分に満足でした。
360度、どこを向いても山と雲
竹田城跡のいいところは、すべての方角に視界が開けていること。ぐるりと一周するだけで、まったく違う景色が見られます。


どの方角からも街を見下ろせて、山の間を流れる霧も見られる。いろんな表情に出会えて、とても満足でした。
下山して分かった、竹田城跡へのアクセス
下りは明るくなってから。登ってきた道が、どんな道だったのかようやく分かります。

道はきちんと舗装されていて、歩きにくさはありません。ただ距離があるので、体力に自信がない方は無理をしないほうが安心です。

途中には、天空バスとタクシーの乗り場も。ここまで乗ってくれば、歩く距離をぐっと短くできます。

とはいえ、乗り場から城跡の入口までは歩くことになります。日中はかなり暑くなりそうなので、夏に行くなら早朝がおすすめです。
ふもとまで下りてくると、さっきまでいた山には雲がかかっていました。数十分前は、あの中を歩いていたことになります。

下山してきたころには、駐車場に車が増えていました。それでも混雑と呼ぶほどではありません。お盆の時期で人出を覚悟していたのですが、日が昇ってからもそこまで混みませんでした。
駐車場にはトイレもあります。城跡内には設置されていないので、登る前に立ち寄っておくと安心です。


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竹田城跡の良かった点・気になった点
良かった点
いちばんは、やはり景色です。オフシーズンの夏でも雲海に出会えて、その姿が刻々と変わっていく。ずっと眺めていても飽きませんでした。
そして、夏なのにとても涼しかったこと。標高353.7mの山頂で、早朝の風が抜けていきます。ふもととは体感がまったく違いました。
開門直後に登ったおかげで、人もほとんどいません。静かな城跡をゆっくり歩けました。
気になった点
ひとつは、城跡までのプチ登山。道は舗装されていますが、一般の車は駐車場までしか入れません。バスやタクシーを使っても、入口までは歩くことになります。
日中は暑さがこたえそうなので、夏に行くなら時間帯を選びたいところ。水分の準備も忘れずに。
もうひとつは、早朝の暗さです。近隣ではクマの目撃情報もあり、日が昇る前の暗い山道を歩くのは、ほかに人がいてもかなり怖く感じました。ライトは必須です。
竹田城跡の口コミ・評判
ほかの方はどう感じているのか、じゃらんnetに投稿されている口コミを確認しました。ここでは出典ページで確認できた原文から、短い一節を引用して紹介します。
良い口コミ
早朝にいったので、涼しく、人も少なくてよかったです。
じゃらんnet:はっしーさん(2026年7月18日投稿・原文より引用)
早朝の涼しさと人の少なさは、今回の体験とまったく同じでした。夏に行くなら、この時間帯を選ぶ価値は大きいです。
駐車場から歩くのが苦手の方はタクシーも有り、竹田城跡の石垣、360度見渡せる景色もとても良かったです。
じゃらんnet:みほちゃんさん(2026年6月15日投稿・原文より引用)
360度見渡せるという点も実感どおり。どの方角を向いても街と山が見下ろせるのが、この城跡の魅力です。
バスやタクシーを使わず、山城の郷から徒歩で往復しました。片道40分と書いてありました。城跡散策も含め、全部で2時間ほどでした。
じゃらんnet:あいさん(2026年5月3日投稿・原文より引用)
歩く時間の目安として参考になります。今回も駐車場から40分ほどかかったので、散策を含めた滞在時間は余裕をみておくと安心です。
気になる口コミ
駐車場から城跡入口まで歩きます。自家用車は入れないケド、バスやタクシーで途中まで行ける事を後から知りました。体力に自信がない方は利用をお勧めします。
じゃらんnet:お茶さん(2026年3月19日投稿・原文より引用)
知らずに行くと、歩く距離に驚くところ。バス・タクシーが使えることは、出発前に知っておきたい情報です。
自分だけかも知れませんが城跡に行ったのではイメージの天空の城は見れません!城跡を眺望出来る所に行かないとダメです
じゃらんnet:ぽっしーさん(2025年11月2日投稿・原文より引用)
ここは事前に知っておきたいポイントです。雲海に浮かぶ姿を見たいなら城跡の外から、雲の上に立つ感覚を味わいたいなら城跡から。目的で行き先が変わります。
口コミまとめ
石垣と360度の眺望を評価する声が多く、早朝の涼しさや静けさを挙げる人も目立ちました。一方で、駐車場からの距離と登りのきつさを指摘する声も同じくらいあります。バスやタクシーの存在を知らずに歩いて驚いた、という体験も共通していました。
夏の早朝にも、行く価値があります
雲海のイメージが強い竹田城跡ですが、夏の早朝でも運がよければ雲海に出会えます。何より涼しく、人も少なく、静かに歩けるのが大きな魅力でした。
石垣だけが残る城跡を、白い霧の中から少しずつ現れる形で見られたのも、この時間帯ならでは。朝日は雲に隠れてしまいましたが、それでも大満足の朝になりました。
おすすめしたいのは、絶景を静かに味わいたい方。ただし歩く距離と早朝の暗さは想像以上なので、ライトと水分、そして歩きやすい靴を準備してから向かってください。
竹田城跡の基本情報
| 名称 | 竹田城跡(たけだじょうせき)/別名・虎臥城 |
| 所在地 | 〒669-5252 兵庫県朝来市和田山町竹田古城山169 |
| 標高 | 353.7m |
| アクセス | JR播但線「竹田駅」から徒歩約40分/山城の郷から西登山道で約40分/天空バス「竹田城跡」バス停・タクシー乗降場から徒歩約20分/北近畿豊岡自動車道「和田山IC」から約10分 |
| 駐車場 | あり(一般車が入れるのは駐車場まで) |
| 観覧時間 | スプリングシーズン(3月1日〜5月末)8:00〜17:00/サマー・雲海シーズン(6月1日〜12月初旬)5:00〜17:00/ウィンターシーズン(12月初旬〜1月3日)10:00〜15:00 ※最終登城は閉城の30分前。1月4日〜2月末は冬季閉山 |
| 観覧料 | 高校生以上500円、中学生以下無料(20名以上の団体は450円) ※支払いは現金またはPayPayのみ |
| 所要時間 | 城跡内の見学は30〜60分ほど |
| 注意事項 | 城跡内・登山道は全面禁煙。城跡内にトイレ・休憩施設はなし。クマの出没に注意 |
| 問い合わせ | 079-672-4003(朝来市役所 観光交流課) |
| 公式サイト | https://www.city.asago.hyogo.jp/site/takeda/ |
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[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]
※本記事は訪問時の情報をもとに作成しています。サービス内容や営業時間、料金等は変更される場合がありますので、最新情報は公式サイトや店舗にご確認ください。



























































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