西田凌佑、9・27グッドマンとIBF暫定王座決定戦が決定 その先の井上尚弥戦と中谷潤人へのリベンジに意欲

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元IBF世界バンタム級王者の西田凌佑(29)=六島=が9月27日、トヨタアリーナ東京でサム・グッドマン(27)=オーストラリア=とIBF世界スーパーバンタム級暫定王座決定戦を行う。8月3日の会見で日程・会場・興行名「Prime Video Boxing 16」が確定した。西田は正規王者・井上尚弥への挑戦や、中谷潤人へのリベンジにも意欲を見せている。
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9月27日、東京で暫定王座決定戦
プロボクシングの帝拳ジムが8月3日、都内のホテルで会見を開いた。9月27日にトヨタアリーナ東京で行われる世界戦興行「Prime Video Boxing 16」のサポーティングカードとして、西田とグッドマンの一戦を発表している。
IBF世界スーパーバンタム級1位の西田と、同級2位のグッドマンが争うのは、同級のIBF暫定王座だ。正規王者は4団体統一王者の井上尚弥(33)=大橋=だが、当面の防衛戦予定がないため、IBFが暫定王座決定戦を認定した。
西田は2024年5月にIBF世界バンタム級王座を手に入れたが、2025年6月、当時のWBC世界バンタム級王者だった中谷潤人との統一戦に臨み、6回終了TKOで敗れて王座を失っている。1階級上げた再起2戦目となる今回の一戦を、西田は「2階級制覇というより、もう一度、チャンピオンになりたい」と位置づけた。
尚弥不在の暫定王座、決着は入札で
なぜ「暫定」王座決定戦なのか。
理由は、井上の動向にある。5月2日に行われた井上と中谷の一戦を経て、6月15日にIBFは西田とグッドマンへ暫定王座決定戦を指令した。井上が来年2月ごろまで次の防衛戦を予定していないためだ。
だが、両陣営の合意はすぐにはまとまらない。IBFが与えた30日間の交渉期間内に折り合わず、最終的に興行権の入札に持ち込まれた。7月14日(日本時間15日)のオンライン入札で、西田陣営の六島プロモーションが61万ドル(約9990万円)を提示し、落札を決めている。グッドマン側が契約するノー・リミット・プロモーションズが示した58万3500ドル(約9550万円)を上回る結果だった。
こうして決まったのは、日本での開催。ファイトマネーは50%ずつの折半で、西田とグッドマンにそれぞれ30万5000ドル(約4950万円)が支払われる取り決めとなっている。IBFは当初、10月28日までの開催を義務づけていた。9月27日はその期限より1カ月ほど早い日程だ。西田は入札の結果を受け「日本の方が調整しやすいんで、ホッとしました」と語った。
「井上と中谷」西田が明かした本心
8月3日の会見で最も注目されたのは、西田が語った今後の対戦構想。
「この階級になったからには、井上チャンピオンと戦いたい気持ちはある。中谷にリベンジしたい気持ちもある」
西田はそう本音を明かした。暫定王座を勝ち取れば、団体内で正規王者との統一戦が義務づけられる仕組みがある。井上との対戦が確定したわけではないが、可能性はゼロではない。
中谷へのリベンジには条件が付く。井上は下位階級で実績を持つジェシー・ロドリゲスとの一戦を来年2月ごろまでに実現できなければ、フェザー級転向を検討する考えを示している。井上がフェザー級へ転向して王座を返上すれば、現在IBF5位につける中谷との対戦が現実味を帯びる。プロ初黒星を喫した相手への雪辱に向けても、西田は改めて意欲を重ねて口にした。
もっとも、目の前の一戦への集中を欠いてはいない。「絶対、この試合は落とせないという気持ちなので、しっかり集中して勝ちたい」。西田はそう気を引き締めつつ、「タイトルを獲れば、その先は、いろいろな試合ができると思っている」と2階級制覇の先も見ている。
グッドマンとの戦績が示す拮抗ぶり
対戦成立の決め手となったのは、両者が直近戦で示した実力だった。
西田にとっての再起戦は2月15日。大阪・HOS住吉スポーツセンターでのIBF世界スーパーバンタム級挑戦者決定戦12回戦で、同級4位だったブライアン・メルカド・バスケス(30)=メキシコ=と対峙し、7回終盤の負傷により3-0の判定勝ちを収めている。この一戦を制し、西田はスーパーバンタム級同級1位の座を固めた。
グッドマンも簡単には崩せない相手だ。母国開催となった4月5日の一戦では、IBF世界同級2位決定戦12回戦で同級10位のロドリゴ・ルイス(25)=アルゼンチン=と対峙し、3-0の12回判定で退けている。唯一の敗戦は昨年8月のニック・ボール戦のみで、そこから負けなしを貫く。
プロ戦績は西田が12戦11勝(2KO)1敗、グッドマンが23戦22勝(8KO)1敗。正規王者の尚弥は33戦33勝(27KO)で、白星のみの無傷キャリアだ。
パンチにも変化、9・27の全貌
1階級上げたことで、西田には変化も生まれている。減量苦から解放され、倒すパンチも意識するようになったという。「前よりはポイント(判定)寄りの考えではない。ダメージを与えることも意識している」。高度なディフェンス技術が持ち味の西田は、プロ初黒星というモチベーションを糧に、新たな一面を磨いている。
7月27日の会見では、体幹トレーニングの負荷を高め、スパーリングを重ねる調整方針も語っていた。
9月27日のPrime Video Boxing 16には、西田とグッドマンの一戦のほかにも注目カードが並ぶ。メインイベントは井上拓真と那須川天心によるWBC世界バンタム級再戦で、坪井智也とマラジカのWBC世界スーパーフライ級王座決定戦も組まれている。
西田とグッドマンの勝者は、暫定王座を手に正規王者・井上への道に近づく。日本のバンタム級とスーパーバンタム級、両階級の今後を占う一戦が9月27日、トヨタアリーナ東京で行われる。
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[文/構成 by スポーツライター 久遠(KUON)]






























































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