石井武志、武居由樹からの言葉は「お前すごいよ」 9・2世界初挑戦は心を折ってギブアップ狙い

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大橋ボクシングジム所属の石井武志が7月28日、横浜市内で記者会見を開いた。9月2日、横浜BUNTAIでプエルトリコの元WBO世界王者ウィルフレド・メンデスとWBAミニマム級王座決定戦に臨む。石井にとって初めての世界タイトル挑戦となる。同じジムの武居由樹から掛けられた言葉についても触れた。
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横浜BUNTAIで世界初挑戦、王座決定戦
石井武志(26)=大橋=が7月28日午後、横浜市内のホテルで記者会見に臨んだ。9月2日、横浜BUNTAIで行われるWBAミニマム級王座決定戦でウィルフレド・メンデス(29)=プエルトリコ=と対戦する。ミニマム級は47.6kg以下と、ボクシングの中でも最も軽い階級にあたる。石井は現在WBA同級2位、メンデスは3位につけており、空位となった王座を上位ランカー同士で懸ける一戦となった。
「本当にこの日のためだけにやってきました。9月2日は世界チャンピオンになります」。石井は力を込めた。12戦を戦い11勝(8KO)1敗という戦績を積み重ね、たどり着いた初めての世界挑戦。会見での言葉に迷いはなかった。
松本流星の返上で生まれた空位を懸ける
この一戦が王座決定戦となった背景には、前WBAミニマム級王者・松本流星の返上がある。松本は2026年6月に王座を返上し、ベルトは空位となった。同級上位に位置する石井とメンデスが、その座を懸けて対峙する。
石井は高校卒業後、地元でプロキックボクサーとして活動し、大和KICKの52.5kg級王座を手にした経歴がある。その後、体重の関係でボクシングへ転向し、2022年5月にプロデビュー。2024年9月にはOPBF(東洋太平洋)ミニマム級王座を勝ち取り、2度の防衛に成功していた。
そのキャリアを語る上で欠かせないのが、同じ大橋ジムの先輩であり、石井をこの世界へ導いた武居由樹の存在だ。
武居由樹の存在が導いた大橋ジムの道
石井が大橋ジムの門を叩いたのは、武居由樹(30)=大橋=への憧れがきっかけだった。福岡でキックボクサーとして活動していた頃、K-1で活躍していた武居がボクシングに転向し、世界王者にまで上り詰める姿を東京ドームの興行で目の当たりにする。石井は会見で「武居さんがK-1を取って、ボクシングに転向して世界チャンピオンになって、本当にこうなりたいと、東京ドーム(興行)の時に強く思いました」と打ち明けた。
その武居からは、プライベートな時間にもかけられた言葉があるという。石井は「特にすごいこうあのちゃんと言われたわけではないんですけど、プライベートで一緒にいる時にお前すごいねっていう、お前すごいよっていうことをあの言ってもらいました」と明かした。
武居はキックボクシング時代の2016年に初代Krush-53kg王座、2017年には第2代K-1 WORLD GPスーパーバンタム級王座を獲得し、2019年6月には同階級の世界最強決定トーナメントも制している。2020年末にK-1を離れてボクシングへ転向すると、2024年5月6日にジェイソン・モロニー(オーストラリア)を12回3-0の判定で下し、WBO世界バンタム級王座をつかんだ。しかし2025年9月14日の防衛戦でクリスチャン・メディナ(メキシコ)に4回1分21秒TKOで敗れ、王座を失う。トレーナーは元世界3階級制覇王者の八重樫東が務めている。キックボクシングから世界を獲ったのちにボクシングへ転じた道のりは、石井の歩みとも重なる。
元WBO王者メンデス、谷口に敗れた過去
対戦相手のウィルフレド・メンデスはプエルトリコ出身。2019年8月にWBO世界ミニマム級のベルトを腰に巻いた実績がある、経験豊富なサウスポーだ。
だが2021年12月14日、両国国技館で行われた防衛戦で谷口将隆に11回1分8秒TKOで敗れ、王座を明け渡した。谷口にとっては2度目の挑戦での戴冠だった。
その後もキャリアを重ね、2024年にはWBAミニマム級の副次的な王座に就いている。現在の戦績は20勝(6KO)3敗2分。この一戦で2度目の世界王座奪還を狙う。
吉良大弥も挑む横浜のダブル世界戦
石井はメンデスについて「ボクシングが非常にうまくて、ポイントゲームの非常にうまい選手」と評価した。そのうえで「心折ってギブアップさせたいなと思ってます」と明確な狙いを口にした。判定より早期決着を目指す姿勢を鮮明にした発言だ。
同日の横浜BUNTAIでは、吉良大弥(23)のWBAライトフライ級王座決定戦も組まれている。相手はカルロス・カニサレス。吉良はここまで4戦全勝(3KO)で、5戦目のこの試合に勝利すれば、田中恒成に並ぶ国内最速タイでの世界王座戴冠となる。
石井と吉良、2人の日本人挑戦者が同じ夜に世界初挑戦を懸ける一戦となった。興行名は「NTTドコモ Presents Lemino BOXING ダブル世界タイトルマッチ」で、Leminoが独占生配信する予定だ。武居から受け取った言葉を力に変え、石井は9月2日の横浜BUNTAIでリングに上がる。
[文/構成 by スポーツライター 久遠(KUON)]































































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