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大槻ケンヂ、ジュンク堂梅田店の刺傷事件でサイン会中止「とても心配でなりません」 新刊『奇談師』と各地のサイン会

大槻ケンヂ、ジュンク堂梅田店の刺傷事件でサイン会中止「とても心配でなりません」 新刊『奇談師』と各地のサイン会

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン

ロックバンド「筋肉少女帯」「特撮」のボーカルで作家の大槻ケンヂ(60)が11月8日、自身のXで、同日夕方にMARUZEN&ジュンク堂書店梅田店(大阪市北区茶屋町)で開く予定だった新刊のサイン会が中止になったと伝えた。

大槻ケンヂがXにつづった言葉と店の告知

同店では8日午前11時15分ごろ、1階のカウンター付近で23歳の男性店員が包丁で左太ももを刺され、33歳の男が傷害の疑いで現行犯逮捕された。店員は意識があり、命に別状はない。大槻は「とても心配でなりません」とつづり、サイン会をあらためて開きたいという思いを添えた。

中止は、まずMARUZEN&ジュンク堂書店梅田店の公式Xが知らせた。8日、同日開催予定だった『奇談師 大槻ケンヂ自選短編集』出版記念サイン会【大阪】について「都合により中止させていただきます。今後の詳細につきましてはイベントページにて告知いたします」と案内している。

大槻はこの告知を引用し、次のように投稿した。

「ジュンク堂梅田店さんで刺傷事件発生と新幹線内で知りました。命に別状はないとのことですがとても心配でなりません。サイン会は中止となりました。それはそう。サイン会はあらためて開催出来たらと思います。」

事件を知った場所、けがをした店員を案じる気持ち、中止の報告、そして再開催への思い。短い投稿の中に、その順で言葉が並ぶ。

サイン会は午後6時から予定されていた。事件が起きたのは、開始のおよそ7時間前だった。

大槻の公式サイト「オーケン企画」も8日にお詫びを掲載し、今後の詳細は書店のイベントページとオーケン企画のHPで知らせるとしたうえで、9日の梅田Lateralでの弾き語り公演は予定どおり開催すると伝えた。

梅田店で何があったのか 店員が刺され男を現行犯逮捕

ABCテレビやMBSなど関西の放送局の報道によると、事件が起きたのは8日午前11時15分ごろ。茶屋町にあるMARUZEN&ジュンク堂書店梅田店の1階、カウンターの前だった。

23歳の男性店員は飾り付けを整えている最中に後ろから体当たりされ、振り向いたときには左の太ももを包丁で刺されていた。店員は病院に運ばれたが、意識はあり、命に別状はないという。

大阪府警は、現場近くに座り込んでいた大阪市住吉区の職業不詳の男(33)を傷害の疑いで現行犯逮捕し、包丁を押収した。2人に面識はなく、事件の前にトラブルもなかったとされる。男は調べに対し「私がやったことに間違いありません」と容疑を認め、「社会全体に恨みがあった」と話しているという。警察が詳しいいきさつを調べている。

店は8日、公式Xで同日は午後3時に閉店し、翌日以降の営業は決まり次第店のWebサイトで知らせると案内し、同日夜には9日は通常どおり午前10時から午後10時まで営業すると知らせた。

新刊『奇談師 大槻ケンヂ自選短編集』はどんな本か

中止になったサイン会は、10月8日にKADOKAWAから出た『奇談師 大槻ケンヂ自選短編集』の出版記念イベントだった。2026年2月に還暦を迎えた大槻が、自ら作品を選んだ短編の傑作選となる。

収録作は、1990年の『リンウッド・テラスの心霊フィルム』から2025年の『小説集 筋肉少女帯小説化計画』まで、35年間に出した本の中から選んだ20篇以上。出版社は、青春、幻想、ユーモア、猟奇、恐怖、恋という言葉で収録作を紹介している。

四六判で512ページ、定価は7,700円(税込)と、厚みのある1冊だ。それぞれの作品を書いた当時のことを本人が語る書き下ろしエッセイ「自選短編オモイデ帳」(約3万字)も収める。電子版も同じ日に発売された。

名古屋・新宿・仙台・秋葉原・梅田 各地のサイン会

『奇談師』の出版記念サイン会は、大阪だけの企画ではなかった。オーケン企画は、発売日の10月8日から11月8日にかけて、各地の書店で開くサイン会を告知していた。

日付会場
10月8日(木)ジュンク堂書店名古屋店
10月18日(日)紀伊國屋書店新宿本店
10月30日(金)喜久屋書店仙台店
11月3日(火・祝)書泉ブックタワー(東京・秋葉原)
11月8日(日)MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店(中止)

名古屋、新宿、仙台、梅田の4回は、8月の告知でいずれも午後6時開始と案内されていた。名古屋店の回は後に追加募集が出され、秋葉原の書泉ブックタワーの回は9月18日に新たに告知された。

日付順に並べると、梅田店は告知された日程の最後にあたる。各地を結んだサイン会の締めくくりの回が、当日になって開けなくなった。

大槻ケンヂとは 筋肉少女帯と特撮のボーカル、作家として35年

大槻ケンヂは1966年、東京都生まれ。筋肉少女帯のボーカルとして1988年にメジャーデビューし、別のバンド「特撮」でもボーカルを務める。

文筆の仕事も長い。小説では『新興宗教オモイデ教』『グミ・チョコレート・パイン』『くるぐる使い』などを書き、『くるぐる使い』などで星雲賞を受けた。最近も『今のことしか書かないで』(2024年)、『医者にオカルトを止められた男』(2025年)などを出し、2025年には筋肉少女帯の曲をもとにした小説集『小説集 筋肉少女帯小説化計画』に辻村深月らと参加した。

『奇談師』は、その35年分の小説から本人が選び抜いた1冊だ。梅田店のサイン会について、大槻は「あらためて開催出来たら」と書き、店は今後の詳細をイベントページで知らせるとしている。

[文/構成 by ライター 小川 そら]

寄稿者

小川 そら
人物ニュース・芸能・スポーツ・社会の話題を担当しています。記事を書くときに決めているのは、確認できていないことを書かないことと、報道の表現をそのまま強めないこと。経歴や活動歴は時系列で整理し、「いつ・何があったか」がすぐ追える形にまとめています。休日はドラマの一気見と、近所の喫茶店めぐりで過ごすことが多いです。

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