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青木真也、大みそか超RIZIN.6でMMA引退へ ラストマッチは桜庭和志の長男・大世、父を破った2015年から続く因縁と戦績

青木真也、大みそか超RIZIN.6でMMA引退へ ラストマッチは桜庭和志の長男・大世、父を破った2015年から続く因縁と戦績

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン

格闘家の青木真也(43)が11月8日、千葉・LaLa arena TOKYO-BAYの「RIZIN.55」のリングで「2026年12月31日をもってMMAを引退します」と発表した。最後の試合は12月31日の「超RIZIN.6」(バンテリンドーム ナゴヤ)。相手は桜庭和志の長男・桜庭大世(27)で、青木は2015年のRIZIN旗揚げ大会で父の和志にTKO勝ちしている。

第8試合後のリングで引退を表明、大世は「介錯」を宣言

発表があったのは、RIZIN.55の第8試合が終わり、大会が休憩に入るタイミングだった。榊原信行CEOが重大な発表のある選手がいると告げ、呼び込まれた青木が入場曲に乗ってリングへ。マイクを握ると、短く切り出した。

「2026年12月31日をもってMMAを引退します。」

続いてリングに上がったのが桜庭大世だ。大世は3月の試合で顎を骨折し、9月の大阪大会で復帰する望みがかなわなかったことに触れ、大みそかは自分ひとりの「復活祭り」にするつもりだと話した。そのうえで青木に向き直り、こう宣言している。

「僕が愛を持ってしっかり介錯させていただきます」

介錯は、切腹の場で最後に手を下す役目を指す言葉。引退する青木の最後の相手を務める立場を、大世はこの一言で表した。2人はその場で握手を交わし、43歳と27歳、16歳差の一戦が決まった。

2015年12月29日、旗揚げ戦のメインで父・和志にTKO勝ち

2人の対戦が「因縁」と報じられる理由は、11年前の一戦にある。

2015年12月29日、さいたまスーパーアリーナ。RIZINの旗揚げ大会「SARABAの宴」のメインイベントで、青木は桜庭和志と向き合った。PRIDEで活躍した和志と、修斗、PRIDE、DREAMを経てONEで戦っていた青木。日本のMMAを支えてきた2人が、新団体の最初の大会で顔を合わせた。

試合は青木がマウントを奪ってパンチを打ち続け、1回5分56秒、桜庭陣営のセコンドがタオルを投げてTKOで決着した。和志にとっては、これがMMAで最後の試合となる。青木はその後、RIZINで戦うことはなく、次にRIZINで試合をしたのは約11年後の2026年9月だった。

父のMMA最後の試合で勝った相手と、今度は息子が向き合う。青木は親子2代と拳を交え、MMAを去る。

青木真也の経歴と主な戦績

青木は2003年にDEEPでプロMMAデビューした。寝技を武器に勝ち星を重ね、2006年2月に22歳で修斗ミドル級王座に就くと、同じ年にPRIDEへ参戦。2008年に旗揚げしたDREAMでも主力として戦った。

2012年にシンガポールに本拠を置くONE Championshipと契約し、ライト級王座のベルトも巻いている。2025年3月にはさいたまスーパーアリーナでエドゥアルド・フォラヤンに1回53秒、腕ひしぎ十字固めで一本勝ち。デイリースポーツは、青木がこの試合を「ONEラストマッチ」と位置づけていたと伝えた。

ところが、同じ年の11月に東京・有明アリーナのONE大会へ出場し、手塚裕之に2回28秒でTKO負けを喫する。2026年9月10日の「超RIZIN.5」(京セラドーム大阪)では約11年ぶりにRIZINへ戻り、朝倉未来と対戦したが、1回2分39秒にパウンドを浴びてレフェリーストップとなった。

時期出来事
2003年DEEPでデビュー
2006年2月修斗ミドル級王座
2006年PRIDE参戦
2008年DREAM参戦
2012年ONEと契約
2015年12月桜庭和志にTKO勝ち
2025年3月フォラヤンに一本勝ち
2025年11月手塚裕之にTKO負け
2026年9月朝倉未来にTKO負け
2026年11月MMA引退を発表

MMAと並行してプロレスでも活動し、DDTプロレスリングのリングに上がっている。引退を表明したのはMMAで、12月31日の一戦がMMAで最後の試合になる。

桜庭大世の経歴と戦績

大世は学生時代に柔道に打ち込み、格闘技の道へ進んだ。最初のプロの舞台は寝技の競技会QUINTETで、2023年9月10日の「QUINTET.4」(横浜アリーナ)でアテネ、北京の両五輪で柔道の金メダルを手にした内柴正人と対戦し、ヒザ十字固めで一本勝ちしている。

MMAデビューは2024年の大みそかのRIZIN。RIZINで長く戦ってきた矢地祐介を相手に、1回わずか26秒で勝った。

だが、その後は勝ち負けを繰り返す。

2025年5月の2戦目は中村大介に腕ひしぎ十字固めを極められて一本負け。11月3日の「RIZIN LANDMARK 12」(兵庫・GLION ARENA KOBE)では宇佐美正パトリックに3回ヒザ十字固めで一本勝ちし、白星を取り戻した。2026年3月7日の「RIZIN.52」(東京・有明アリーナ)でルイス・グスタボと戦い、2回に敗れて両顎を骨折。MMAの戦績は11月8日時点で2勝2敗となる。

時期出来事
2023年9月内柴正人に一本勝ち
2024年12月矢地祐介に26秒勝ち
2025年5月中村大介に一本負け
2025年11月宇佐美正パトリックに一本勝ち
2026年3月ルイス・グスタボに敗戦

グスタボ戦から約10カ月。顎のけがから戻る最初の試合が、父を破った青木の引退試合になる。

超RIZIN.6は12月31日、バンテリンドーム ナゴヤで開催

大会の正式名称は「超RIZIN.6 師走の尾張名古屋下剋上祭り」。RIZIN公式サイトによると、12月31日に愛知・バンテリンドーム ナゴヤで、開場は11時、開始は13時の予定となっている。

すでに発表されているカードには、RIZINフェザー級タイトルマッチのラジャブアリ・シェイドゥラエフ対秋元強真、ライト級王者ルイス・グスタボと朝倉未来の再戦、鈴木千裕対YA-MANなどが並ぶ。グスタボは大世が3月に敗れた相手で、朝倉は9月に青木を破った相手。2人それぞれのMMAでの直近の対戦相手も、同じ大会に出場する。

関連記事:朝倉未来、大みそか超RIZIN.6で王者グスタボと7年8カ月ぶり再戦 タイトル戦は辞退の意向、前回の判定勝ちから青木真也戦TKOまでの戦績

青木と大世の試合のルールや体重は、11月8日時点で公式サイトの大会ページに載っていない。チケットは11月22日10時から一般発売が始まる予定で、放送や配信の予定は未発表だ。

2003年のデビューから23年。旗揚げ戦のメインで和志と戦った青木が、同じRIZINのリングでMMAに区切りをつける。

[文/構成 by ライター 凪]

寄稿者

凪
凪(なぎ)です。時事ニュースからスポーツ、社会の話題まで、その日いちばん気になる出来事を短く分かりやすく整理しています。Web記事を書き始めて7年。結果や数字は公式の発表で確かめてから書き、見出しだけで誤解されない記事を心がけています。好きなものは朝のコーヒーと、深夜のスポーツ中継。

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