佐々木十央真、花巻東高等学校でロッテの指名あいさつ 育成2位・最速148キロ右腕の経歴

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プロ野球ドラフト会議で千葉ロッテマリーンズから育成2位で指名された花巻東高等学校(岩手県花巻市)の佐々木十央真(ささき・とおま)投手が11月4日、同校で球団の指名あいさつを受けた。訪れたのは担当の柳沼強スカウトと榎康弘アマスカウトディレクターの2人だった。盛岡市出身の最速148キロ右腕は、ほかの選手の2倍、3倍の努力を重ね、歯を食いしばって支配下登録まで這い上がる決意を語った。
花巻東高等学校で受けた指名あいさつ
ロッテのスカウト2人が花巻東高等学校を訪れたのは11月4日だった。10月22日のドラフト会議で育成2位指名を受けてから、ほぼ2週間。柳沼スカウトらは指名のあいさつを済ませると、佐々木に練習の状況などを尋ねたという。
佐々木は、今季からロッテの指揮を執るサブロー監督のサインが入った色紙を受け取り、プロへの決意を新たにした。
自身の立ち位置について、どの選手よりも2倍、3倍やらなければならないと話し、「歯を食いしばって」這い上がっていきたいと語っている。今夏の甲子園でベンチ入りできなかった右腕にとって、プロは下からの出発になる。
目標とする投手には、花巻東高等学校の先輩にあたる大谷翔平と菊池雄星の名前を挙げた。2人のように「投球でもチームをリードし」、人としても素晴らしい人間を目指したいという。周囲の同級生が大学入試の準備を進めるなか、自分は野球を続けられる。その幸せと挑戦する気持ちを練習の意欲につなげたい、とも話した。
甲子園はベンチ外、それでも評価された闘争心
実戦の経験は多くない。花巻東は今夏、岩手大会を制して4連覇を成し遂げた。2023年から4年続けて夏の岩手代表の座を守り、第108回全国高校野球選手権大会では8強まで勝ち進んだ。8月18日の準々決勝で横浜(神奈川)に0-6で敗れて夏を終えたが、佐々木は甲子園のベンチ入りメンバーから外れていた。
それでもロッテは育成枠で名前を呼んだ。
担当の柳沼スカウトが評価したのは、気持ちの面だった。佐々木の持ち味を「バッターに向かっていく闘争心」と表現し、投げっぷりの良さとメンタルの強さを評価している。一方で「技術面はまだまだこれから」とも話し、完成度より素材としての魅力を買った指名だと説明した。
柳沼スカウトは今後への注文も口にしている。まずは「支配下に上がるために」がむしゃらに取り組み、チームが必要とするどんな場面にも対応できる投手になってほしい、という期待だ。ドラフト後に公表された担当スカウトの寸評でも、ストレートの強さとスプリットの精度、将来の伸びしろが挙がっていた。
盛岡市出身、最速148キロ右腕の経歴
佐々木は岩手県盛岡市の出身。花巻東高等学校の3年生で、身長182センチ、体重80キロの右投げ右打ちだ。180センチを超える体格から投げる直球は最速148キロに達し、変化球ではスプリットを武器にする。
高校3年の夏は控え投手だった。7月の全国高校野球選手権岩手大会では2回戦で2番手としてマウンドに上がり、1イニングを3者連続三振で締めている。登板の機会こそ限られたが、短いイニングで力のある投球を見せた。
プロへの意思表示は早かった。日本高校野球連盟は10月1日、佐々木のプロ志望届の提出をホームページで公表している。それから3週間後の10月22日、ドラフト会議の育成選手選択会議でロッテが2巡目に名前を読み上げた。
花巻東高等学校は、菊池雄星、大谷翔平、佐々木麟太郎らを送り出した岩手県の強豪校だ。今年の3年生は夏の甲子園8強に加え、青森県で開かれた国民スポーツ大会の高校野球硬式の部でも頂点に立った。10月4日の準決勝で横浜を延長8回タイブレークの末に5-3で破って夏の雪辱を果たし、10月6日の決勝では弘前市運動公園野球場で天理(奈良)を下して初優勝を飾っている。その学年から、甲子園のベンチに入れなかった投手がプロの世界へ進む。
夏の準々決勝で花巻東を7安打10奪三振で完封したのは、横浜のエース織田翔希だった。織田は10月22日のドラフト会議で読売ジャイアンツから1位指名を受けたが、米国球界への挑戦を表明している。甲子園で花巻東の打線を封じた右腕と、その試合でベンチに入れなかった右腕が、同じ日のドラフト会議で名前を呼ばれた。
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ロッテの2026年ドラフトと育成2位の立ち位置
ロッテは2026年のドラフト会議で、支配下6人、育成3人の計9人を指名した。1位指名ではくじ引きに2度敗れ、関西大学の米沢友翔を外れ外れ1位で獲得している。日本野球機構(NPB)が公表した選択選手一覧は次のとおり。
| 指名順位 | 選手名 | 守備 | 所属 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 米沢友翔 | 投手 | 関西大学 |
| 2位 | 前田侑大 | 投手 | 高岡第一高 |
| 3位 | 長屋竣大 | 投手 | ENEOS |
| 4位 | 黒田義信 | 外野手 | 東日本国際大学 |
| 5位 | 新城楓雅 | 投手 | 奈良大学附属高 |
| 6位 | 田中皐晴 | 外野手 | 日南学園高 |
| 育成1位 | 若藤芽空 | 内野手 | 高川学園高 |
| 育成2位 | 佐々木十央真 | 投手 | 花巻東高 |
| 育成3位 | 内田心温 | 内野手 | 関根学園高 |
育成で指名された3人のうち、投手は佐々木ただ1人。支配下は1位から3位までを投手で固め、高校生は2位の前田侑大、5位の新城楓雅、6位の田中皐晴の3人だった。育成の3人はいずれも高校生で、佐々木を含む9人のうち6人が高校からのプロ入りとなる。
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育成選手は、各球団が持てる支配下登録選手(上限70人)の枠の外で契約する選手を指す。背番号は3桁で、1軍の公式戦には出場できない。2軍の試合で結果を残し、支配下登録をつかんで初めて1軍のマウンドが見えてくる。シーズン中に支配下へ移れるのは毎年7月末までで、球団は空いた枠の数と選手の状態を見ながら昇格を判断する。
ロッテでも今季、育成から支配下へ上がった選手がいる。日本野球機構の公示では、6月5日に内野手の山﨑剛が背番号138から38へ移った。7月30日には投手の森遼大朗が122から92へ、同じく投手の髙橋快秀が127から93へ移り、2桁の背番号を手にしている。12球団全体では、2026年のシーズン途中(1月30日以降)に育成から支配下へ移った選手は47人。そのうち15人が、登録期限の7月31日とその前日の7月30日に集中した。佐々木が目指すのは、この3桁から2桁への切り替えだ。
佐々木の場合、高校最後の夏は甲子園のベンチにも入れなかった。実戦で投げた経験は少なく、柳沼スカウトも技術面はこれからと話している。その分、球団が見込むのは直球の強さとスプリットの精度、そして打者に向かっていく気持ちの部分だ。プロの2軍で登板を重ねながら、技術を一から積み上げていく日々が始まる。
11月中に契約交渉、支配下登録への挑戦
佐々木と球団の入団交渉は11月中に行われる予定だ。入団が決まれば、12月上旬ごろに入団会見に臨むという。
柳沼スカウトが口にした「技術面はまだまだこれから」という言葉は、裏を返せば伸びしろへの期待でもある。甲子園のベンチに入れなかった右腕が、3桁の背番号を背負ってプロの第一歩を踏み出す。花巻東高等学校から支配下登録の2桁番号へ、佐々木の挑戦が始まる。
[文/構成 by スポーツ担当ライター TAKU]








































































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