アビスパ福岡、塚原真也監督と契約解除 後任は未定で村上佑介ヘッドコーチが暫定で指揮

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J1のアビスパ福岡は11月3日、塚原真也監督(41)との契約を解除したと発表した。後任は決まっておらず、11月7日にホームのベスト電器スタジアムで行われるV・ファーレン長崎戦は、村上佑介ヘッドコーチ(42)が暫定的に指揮を執る予定だ。福岡は11月1日の千葉戦に0-3で敗れてリーグ戦4連敗となり、13試合を終えて2勝1分け10敗の勝ち点7、20チーム中最下位に沈んでいた。
最下位の福岡が監督交代、次の長崎戦は村上ヘッドコーチが指揮
クラブが公式サイトで契約解除を知らせたのは、千葉戦から2日後の11月3日だった。発表文は、塚原監督との契約を解除すること、そして11月7日(土)の長崎戦で村上ヘッドコーチが暫定的に指揮を執る予定であることを伝えている。契約解除の理由は書かれておらず、後任の監督についても触れていない。
暫定体制がいつまで続くのかは、発表の時点でははっきりしない。クラブが明らかにしたのは、あくまで直近の長崎戦を村上ヘッドコーチが率いるという点までだ。
長崎戦は明治安田J1リーグ第14節で、午後3時にキックオフされる。その後も11月21日にアウェーで川崎フロンターレ、11月25日にホームで横浜F・マリノス、11月29日にアウェーで名古屋グランパスと対戦し、11月だけで4試合をこなす日程が組まれている。後任が決まらないまま、試合は次々にやって来る。
8月の開幕から13試合で2勝、最後の勝利は10月10日
2026/27明治安田J1リーグは、Jリーグが秋春制へ移行して最初のシーズンとなる。20チームが8月から2027年6月まで、38試合を戦う。
8月8日の開幕戦はホームでヴィッセル神戸に0-1で敗れた。8月15日のセレッソ大阪戦は3-0で快勝したものの、そこから流れは止まる。鹿島アントラーズ、京都サンガF.C.、浦和レッズに1点差で3連敗し、9月5日の水戸ホーリーホック戦は1-1の引き分け。続く清水エスパルス戦、サンフレッチェ広島戦はいずれも0-1で落とした。
ようやく勝てたのは10月10日のファジアーノ岡山戦だった。途中出場の橋本悠が決勝点を挙げ、リーグ戦7試合ぶりの白星をつかんでいる。
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この白星のあと、福岡は公式戦で勝てていない。
10月14日のルヴァンカップ3回戦では、J2のサガン鳥栖に1-2で敗れて敗退。リーグ戦に戻っても、10月18日にFC町田ゼルビアに0-3、10月21日にガンバ大阪に1-2、10月24日に東京ヴェルディに1-3と負けが重なった。東京Vはこの試合がリーグ戦12試合目での今季初勝利で、勝ち点で福岡を上回って最下位を抜け出し、福岡は19位に下がった。
そして11月1日、フクダ電子アリーナで行われた第13節の千葉戦。試合前の時点で福岡と千葉はともに勝ち点7で並ぶ下位同士の直接対決だったが、福岡は3点を奪われて完封負けを喫した。リーグ戦は4連敗、ルヴァンカップを含めた公式戦では5連敗となった。
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13試合での得点は13、失点は24。得失点差はマイナス11だ。ここまでの成績を表にまとめると、次のようになる。
| 項目 | 11月1日の第13節終了時点 |
|---|---|
| 順位 | 20位(最下位) |
| 成績 | 2勝1分け10敗・ |
| 得点・失点 | 13得点・ |
| 直近の流れ | リーグ戦4連敗・ |
19位の水戸は勝ち点9、17位の東京Vは勝ち点11で、福岡との差は2点と4点。まだ25試合が残っており、順位は十分に動く。ただ、首位のFC東京(勝ち点30)とは23点の差がついた。
暫定監督から正式就任、約9か月で幕を閉じた塚原体制
塚原監督が福岡の指揮を執るようになった経緯は、2026年の年明けにさかのぼる。
1月5日、福岡は当時の金明輝監督と契約を解消したと発表した。クラブはコンプライアンスに抵触する行為が確認されたためと説明している。この時点でヘッドコーチだった塚原が、急きょトップチームを率いることになった。
2026年の前半には、秋春制への移行に合わせて特別大会の明治安田J1百年構想リーグが開かれた。塚原は暫定監督としてこの大会を戦ったが、福岡は地域リーグラウンドのWESTグループで最下位に終わっている。それでもクラブは5月29日、塚原との契約を更新し、2026/27シーズンから正式な監督に就くことを発表した。
当時、塚原は「覚悟と責任を持って、アビスパ福岡のために全力を尽くします」とコメントしていた。クラブ発表の経歴では、2026年2月から6月までが暫定監督、7月からが監督となっている。正式就任から約4か月、暫定監督の期間を含めても約9か月での退任となった。
塚原は1985年4月2日生まれ、京都府出身。京都パープルサンガのユースから京都産業大学へ進み、アミティエSC京都(現おこしやす京都AC)でプレーした。Jリーグでの選手経験はない。
指導者としての歩みも同じアミティエSC京都から始まった。スクールコーチ、コーチを経て2013年5月に監督となり、2015年まで率いた。2016年からはヴィッセル神戸でスクールコーチやU-15年代のチームのコーチを務め、2020年から2022年まではFC大阪のトップチーム監督を担っている。2023年はFC大阪の強化部ダイレクターを務め、2024年に福岡のトップチームコーチとなり、2025年からヘッドコーチを務めた。
「責任を十分に果たすことができなかった」塚原監督のコメント
塚原監督はクラブを通じてコメントを出し、ファン・サポーターやスポンサーへの感謝を伝えた。そのうえで、チームを勝利に導き、クラブが掲げる目標を達成することが監督としての責任だったとし、「その責任を十分に果たすことができなかったことを、真摯に受け止めています」とつづっている。
結果で期待に応えられなかったことについては「非常に悔しく、申し訳なく思っています」と明かした。最後は、福岡がこれからも地元に愛されて発展し、選手たちが活躍することを願う言葉で締めくくっている。
千葉戦の直後、塚原監督は会見で、戦術とメンバー選考は監督が決めるものだとして、その責任は非常に大きいと感じていると話していた。試合後、選手がサポーターへあいさつした場面について、MF見木友哉は「ブーイングは当たり前だと思います」と受け止め、残留が目標になった以上、残り25試合で何としても達成しなければいけないと話している。この会見から2日後、クラブは監督交代に踏み切った。
暫定指揮の村上佑介、初陣は古巣・長崎との一戦
暫定的にチームを率いる村上佑介は、元J1のDFだ。順天堂大学を経て2008年に柏レイソルに加入し、2011年途中からアルビレックス新潟、2014年から愛媛FCでプレーした。2016年に移ったV・ファーレン長崎では加入1年目から主将を任され、2017年は長崎がJ1昇格を決めたシーズンだった。この年限りで現役を退き、J1で81試合7得点、J2で95試合5得点の記録を残している。
引退後は長崎で指導者の道に入った。2018年にアカデミーのコーチとなり、U-18の監督などを経て、2021年からはトップチームのコーチを務めた。福岡に加わったのは2026年1月で、名塚善寛とともにトップチームのコーチに就任。6月に発表された2026/27シーズンのスタッフ体制で、ヘッドコーチとなっている。
暫定指揮の初戦となる11月7日の相手は、その長崎だ。選手、そして指導者として2016年から2025年6月まで在籍したクラブと、ホームのベスト電器スタジアムで向き合う。
長崎は11月1日の第13節終了時点で15位、勝ち点12。福岡とは5点差で、こちらも下位から抜け出せずにいる。福岡が勝てば差は2点に縮まる。九州のクラブ同士の一戦は、残留争いの行方にもかかわる。
福岡は監督交代という大きな決断を下した。次の監督が誰になるのか、村上ヘッドコーチの暫定指揮がどこまで続くのかは、11月4日朝の時点で発表されていない。
[文/構成 by スポーツ担当ライター Mika]








































































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