清水裕友、防府競輪G3で3連勝し決勝へ 7度目の地元記念制覇かかる11月3日の決勝

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地元・山口の清水裕友(31)=105期=が、防府競輪場のG3「周防国府杯争奪戦」で初日特選、二次予選、準決勝と3連勝し、11月3日の決勝に進んだ。防府記念は2018年から2023年まで6連覇しており、2年前に途切れた記録の先にある7度目の優勝がかかる。決勝は最終12Rで、16時20分に発走する。
初日から準決勝まで3走すべて1着、決勝は11月3日12R
防府市制施行90周年記念・開設77周年記念のG3「周防国府杯争奪戦」は、10月31日から11月3日までの4日間、山口県防府市の防府競輪場で行われている。清水は3日間とも最終12Rに登場し、すべて1着で勝ち上がった。
| 日付 | レース | 清水の位置 | 着順・決まり手 |
|---|---|---|---|
| 10月31日(初日) | 12R 特選 | 太田海也—取鳥雄吾の3番手 | 1着・ |
| 11月1日(2日目) | 12R 二次予選 | 町田太我の番手 | 1着・ |
| 11月2日(3日目) | 12R 準決勝 | 太田海也の番手 | 1着・ |
ただ、どの1着も楽な勝ち上がりではなかった。初日はラインから離れ、2日目は前の町田との連結を一度外し、準決勝は前を任せた太田が失格になる。そのたびに清水は自分で脚を使い、ゴールでは先頭に立っていた。
防府競輪の公式サイトによると、準決勝の1着で清水の通算勝利数は299勝になった。決勝を勝てば、地元記念の7度目の優勝と通算300勝が同じレースで重なる。
離れても外しても勝った3日間の中身
初日特選は6番手から外を捲る
10月31日の初日12R特選で、清水は岡山の太田海也—取鳥雄吾の3番手を選んだ。赤板で郡司浩平—渡部幸訓が前に出ると、打鐘から太田—取鳥がとらえにかかり、ホームで抜け出す。この動きで清水は前の2人から離れ、6番手まで下がった。
それでも清水は外へ持ち出して捲り、1着でゴールした。逃げた太田が2着に残り、3着は捲り追い込んだ松本貴治。レース後の清水は、巻き返す場面であおりを受けて位置を失ったと説明し、結果は1着でもレースの内容はよくなかったと反省を口にした。
二次予選は町田を見捨てず差し切る
11月1日の二次予選12Rは、広島の町田太我の番手を回り、3番手に地元の久保田泰弘が付く中国3車のラインだった。町田は外からフタをされ、苦しい位置から内をすくって先頭に出る。清水はこの動きに付き切れず、いったん3番手に入った。
ここからの立て直しが早かった。最終ホームで町田の番手を取り戻すと、別線の捲りをブロックし、ゴール前で町田を差した。2着は逃げ粘った町田。清水はレース後、3番手で流れ込むのはよくないと考えたと話し、町田の後ろは付け切る必要があったので、追い上げたのは最低限のことだったと語った。翌朝の報道では、3番手の久保田に迷惑をかけたことと、脚に張りがあることも明かしている。
準決勝は太田の失格をはさんで自力で捲る
11月2日の準決勝12Rは、太田海也—清水—小倉竜二の3車が前を受けた。残り2周の赤板で、先行する太田の後輪と、上がってきた栗山和樹の前輪が接触し、2人とも落車してゴールできなかった。栗山は棄権、太田は斜行で失格と判定された。
前を失った清水は、自力に切り替える。打鐘で阿部英斗が仕掛けて大逃げに持ち込み、隊列は阿部、長島大介、自力に転じた清水の順で回る。清水は最終バックから捲り、そのまま押し切った。2着は後方から追い込んだ原井博斗、3着は小倉。3連単5-9-7は3万6130円の配当となった。
連携した太田が落車し、失格にもなったレースについて、清水は喜べないと話した。そのうえで「決勝に乗れたのは良かった」と語り、決勝は同じ山口の桑原大志と力を尽くしたいと続けた。50歳の桑原は準決勝11Rで、ラインが外からフタをされて攻めあぐねる場面があったが、打鐘過ぎに内が空くと一気に上昇した。混戦の中で郡司浩平の番手に切り替え、2着で決勝に進んでいる。
6連覇のあと途切れた記録、地元記念の奪還へ
清水と防府記念の関係は、2018年に始まる。この年の周防国府杯争奪戦の決勝で、最終バックから捲って後続に7車身差をつけて優勝。2着は郡司浩平、3着は松浦悠士だった。デビューから4年4カ月でつかんだG3初優勝だった。清水はこの年の初めに防府記念を獲ると語っており、その目標を地元のバンクでかなえた。
そこから2023年までの開設69周年から74周年記念を、清水は6年続けて制した。74周年の2023年は、防府競輪場の改修工事のため玉野競輪場で代わりに開催された大会で、場所が変わっても優勝を譲らなかった。
流れが止まったのは2024年の開設75周年記念だ。改修を終えた防府競輪場で行われたこの大会で、清水は準決勝を太田の番手から差して1着で勝ち上がり、7連覇に王手をかけた。しかし決勝は愛媛の松本貴治が捲って優勝し、清水の連覇は6で途切れた。その松本は今大会の決勝にも勝ち上がっている。
開幕を前に、清水は「連覇が続いていようが、途絶えようが、地元はいつも優勝を目指して走る」と話していた。「ふがいなかった前回のことは忘れて頑張りたい」という言葉も添えている。
防府競輪場の自転車教室から始まった清水裕友の歩み
清水は1994年11月9日生まれの31歳。防府市で育ち、小学4年生の時に防府競輪場で開かれた自転車教室に参加したことが、自転車競技との最初の接点だった。誠英高等学校では自転車競技部に入り、1年生だった2010年のインターハイでケイリンを制している。
競輪学校(現・日本競輪選手養成所)を105期として卒業し、2014年7月に19歳でデビューした。2020年2月の全日本選抜競輪(G1、豊橋)でG1初優勝を果たし、同じ年の7月にはサマーナイトフェスティバル(G2、いわき平)も制覇。2021年と2022年にはウィナーズカップ(G2)を2年続けて制している。現在の級班はS級1班だ。
子どものころに自転車教室に参加した防府競輪場で、清水は地元記念を5度制している。6度目にあたる2023年は、玉野競輪場での代替開催だった。今大会には山口支部から清水、桑原、山下一輝、久保田泰弘、渡口勝成、角宗哉の6人が出場した。2日目の3R(S級選抜)では渡口が1着となって通算100勝に届き、決勝には清水と桑原の2人が残った。
決勝の出走メンバー9人
11月3日の決勝は最終12R、S級決勝として16時20分に発走する(投票締め切りは16時15分)。距離は2015メートル、6周で争う。出走する9人は次のとおり。
| 車番 | 選手名 | 登録地・期 | 級班 |
|---|---|---|---|
| 1 | 郡司浩平 | 神奈川・99期 | SS |
| 2 | 清水裕友 | 山口・105期 | S1 |
| 3 | 山田久徳 | 京都・93期 | S1 |
| 4 | 小倉竜二 | 徳島・77期 | S1 |
| 5 | 山口拳矢 | 岐阜・117期 | S1 |
| 6 | 原井博斗 | 福岡・115期 | S1 |
| 7 | 佐々木豪 | 愛媛・109期 | S1 |
| 8 | 桑原大志 | 山口・80期 | S1 |
| 9 | 松本貴治 | 愛媛・111期 | S1 |
11月1日の二次予選を終えた時点で準決勝に進んだのは27人で、地区別では中国と四国が6人ずつと最も多かった。決勝の9人のうち、S級S班は郡司ひとり。郡司は初日特選で9着に沈んだが、二次予選と準決勝11Rを続けて1着で勝ち上がった。準決勝10Rは山田久徳が1着。2024年の覇者・松本も名を連ねる。
11月2日朝の報道で、清水は脚に張りがあると話しつつ、脚そのものは問題ないとも語っていた。2023年以来となる地元記念の優勝を取り戻せるかどうかは、11月3日16時20分発走の1レースで決まる。
[文/構成 by スポーツ担当ライター 疾風(HAYATE)]










































































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