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中森明菜、SONGSスペシャルで1983年紅白初出場直前の右膝複雑骨折を明かす

中森明菜、SONGSスペシャルで1983年紅白初出場直前の右膝複雑骨折を明かす

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歌手の中森明菜(61)が10月24日放送のNHK総合『SONGSスペシャル 中森明菜 “明菜オールタイム・ベスト”』に出演し、1983年の紅白歌合戦に初出場した際、直前のリハーサルで右膝を負傷していたと明かした。当時は捻挫と説明していたが、実際は複雑骨折だった。膝に直接痛み止めを打ってステージに立ったという。

紅白初出場の映像を見て「脚、ケガしてるんですよ」

番組は10月24日午後8時7分から45分間放送された。1982年のデビューから5年間に発表したヒット曲を、NHKに残るアーカイブ映像で振り返る構成で、撮りおろしのインタビューでは本人が楽曲への思いや当時のエピソードを語った。NHKのスタジオでの生歌唱は17年ぶりとなった。

放送前から、17年ぶりとなるスタジオでの生歌唱と、本人が当時を語るインタビューが番組の見どころとして案内されていた。アーカイブ映像を見ながら語る形式が、40年以上前の舞台裏の記憶を呼び起こすことになる。

告白のきっかけは、1983年の紅白歌合戦で「禁区」を歌う自身の映像だった。画面を見つめた中森は、思わず声を上げた。

「わ~、怖い。脚、ケガしてるんですよ、これ」

デビュー翌年、18歳で迎えた初めての紅白の舞台。華やかなステージの裏で、本人は大きな痛みを抱えていた。

中森は1965年7月13日生まれ。初出場となった第34回NHK紅白歌合戦は1983年12月31日に放送されており、その時点ではまだ18歳だった。デビューからわずか1年半あまりで、大みそかの大舞台に立ったことになる。

リハーサル中の負傷、3つ目の病院で複雑骨折と診断

負傷したのは紅白本番の直前、スタジオでのリハーサル中だった。スタジオで回転した際に、右膝を痛めたという。

すぐに病院へ向かったが、診断はすんなり決まらなかった。NHKのスタッフに連れられて複数の病院を回り、最初の病院では水がたまっていると言われた。中森はその見立てを否定し、さらに別の病院へ足を運ぶ。3つ目の病院でようやく複雑骨折と分かり、医師からは「凄い複雑骨折です。これは緊急です」と告げられ、緊急扱いになったという。

最初の診断に納得せず、本人が病院を回り続けたことで、ようやく本当のケガが分かった。本人はそのときの状態を「複雑骨折の究極版みたいな。ギプスを足首まで石膏で固められて。」と表現している。

本人は当時、ケガを捻挫と説明していた。捻挫と複雑骨折では、回復にかかる時間も、舞台に立つ負担もまるで違う。それでも中森は、出演を取りやめる道を選ばなかった。

松葉づえを断り、痛み止めを打って本番へ

報道によると、ギプスで固めた状態のまま、松葉づえを使って練習を続けたという。本番では膝に直接痛み止めを打って臨んだ。医師からは松葉づえで登場することも勧められたが、中森はこれを断っている。

「みっともないですから、大丈夫です。行けます」

見栄えを気にしての判断だった。歌っていれば大丈夫だと考えていたものの、痛みが消えたわけではない。

「いくら痛み止め打っても、痛いものは痛い」

痛みで表情がゆがむ場面もあったと、本人は振り返った。初出場を前に当時の新聞で大ケガと報じられたことについても、申し訳なく思っていたと語っている。

40年以上前のステージ映像が、本人の言葉で別の意味を持ち始める。紅白で披露された「禁区」の歌唱は、骨折の痛みをこらえながらのものだった。

「禁区」は初出場の舞台で歌った1983年のヒット曲

「禁区」は1983年に発表されたシングルで、作詞は売野雅勇、作曲は細野晴臣が手がけた。「少女A」「セカンド・ラブ」「1/2の神話」「トワイライト -夕暮れ便り-」と続いたヒットの流れの中で生まれた6枚目のシングルで、中森はこの曲を携えて紅白への初出場を果たした。

1982年にシングル「スローモーション」でデビューした中森は、翌年には紅白の出場歌手に名を連ねた。その節目のステージが、骨折を抱えたままの出演だったことになる。

番組が取り上げたのは、こうしたデビューから5年間の代表曲だ。当時のNHKの映像でヒット曲をたどりながら、本人が思い出を語る流れの中で、骨折の告白が飛び出した。視聴者にとっては見慣れた名場面も、本人の解説が加わることで、当時の舞台裏まで見える映像に変わっていた。

これらの代表曲をまとめて聴ける作品としては、2014年8月6日発売のベスト盤『オールタイム・ベスト ‐オリジナル‐』がある。デビュー曲「スローモーション」から歴代の代表的なシングルをオリジナル・シングル・ヴァージョンで収めた2枚組で、「禁区」も収録されている。

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11月12日には続編「いま届けたい歌たち」を放送

SONGSスペシャルは2回にわたる企画で、続編の『SONGSスペシャル 中森明菜 “いま届けたい歌たち”』は11月12日(木)午後10時からNHK総合で放送される。デビュー後5年間のヒット曲をたどった今回に続き、2回目はここ3年ほどの活動を振り返りながら、心境の変化やファンへの思いに迫る内容になる。

今回の特集は、NHKが放送する3つの中森明菜特集番組の一つにあたる。2本のSONGSスペシャルの間には、10月31日(土)午後7時からBSプレミアム4Kで『中森明菜 ライブ2026』が放送される予定で、今年行われた20年ぶりのコンサートツアーから、9月19日・20日に東京国際フォーラム ホールAで開かれた追加公演の模様を伝える。11月7日(土)午後9時からはNHK BSでも放送される。

第1弾では、デビュー直後から一気にスターへの階段を駆け上がった5年間の歌を、本人の言葉と映像で追った。華やかなヒット曲の裏にあった18歳の決断も、本人の口から語られた。

「行けます」と答えて松葉づえを置いた日から、40年以上がたつ。続編でどんな歌と言葉を届けるのか、放送は11月12日に迫る。

[文/構成 by MediaDogs編集部]

寄稿者

MediaDogs編集部
メディアドッグス株式会社のMediaDogs編集部チーム。インターネットマーケティングに約10年携わるメンバーで編成し、企画・取材・執筆から公開後の改善まで一貫して担当。「出会いを、設計する。」のもと、人と企業が正しく出会える場をつくるために、一次情報の確認とファクトチェックを徹底。情報をわかりやすく誠実に届け、読者の疑問を解決します。

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