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ワールドシリーズ2026開幕、ブルワーズがレイズに3-2先勝 ともに初制覇懸けた第1戦

ワールドシリーズ2026開幕、ブルワーズがレイズに3-2先勝 ともに初制覇懸けた第1戦

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ワールドシリーズ第1戦が現地23日(日本時間24日)にミルウォーキーで行われ、ブルワーズがレイズに3-2で先勝した。初回にイエリッチの適時三塁打などで2点を先取し、先発ミジオロウスキーが5回1失点。9回はリプレー検証で併殺の判定が覆って1点差に迫られたが、メギルが最後の打者を三振に仕留めた。

初回に2点、最後は1点差で逃げ切り

どちらが勝っても球団初の世界一となる頂上決戦は、ブルワーズの本拠地アメリカンファミリー・フィールドで幕を開けた。屋根を閉じた球場には4万3250人が詰めかけ、試合は米東部時間23日午後8時、日本時間では24日午前9時に始まった。

先手を取ったのはブルワーズだった。初回、先頭のジャクソン・チョウリオが初球を右前打で出ると、1死からクリスチャン・イエリッチの打球が中堅へ。ジョニー・デルーカが捕れず、チョウリオが先制のホームを踏み、イエリッチは三塁に達した。続くウィリアム・コントレラスも左前へ運び、2-0となった。

レイズは4回、四球で出たジョナサン・アランダがジュニア・カミネロの二塁打で三塁へ進み、リアム・ヒックスの内野ゴロの間に生還した。1点差のまま、試合は後半へ入る。

追加点は7回だった。先頭のクーパー・プラットが四球で出て内野ゴロの間に二塁へ進み、2死からチョウリオが右前へ適時打を放つ。この1点が、最後に効いてくる。

ブルワーズのワールドシリーズでの白星は、カージナルスと戦った1982年以来、44年ぶりとなった。

花火の後に覆った「試合終了」

3-1で迎えた9回、マウンドには守護神のトレバー・メギルが上がった。1死からアランダとチャンドラー・シンプソンの連打、重盗、カミネロの四球で満塁のピンチを招く。

ここでヒックスが二塁へゴロを打った。ブライス・トゥラングから遊撃のプラットへ送球が渡り、一塁も間に合って併殺の判定。球場では勝利を祝う花火が上がり、内野は煙に包まれた。

ところが、レイズがチャレンジを求める。ニューヨークのリプレーセンターが映像を確認すると、送球を受けたプラットの右足が二塁ベースから離れていた。判定は覆り、二塁はセーフ、一塁のアウトだけが残った。三塁走者の代走ホルヘ・マテオがかえって3-2、なお2死二、三塁で試合が再開となった。

一打逆転の場面で、メギルはデルーカをナックルカーブで空振り三振に仕留めた。メギルにとっては今ポストシーズン5セーブ目となる。

プラットは試合後、「際どかったのは確かだが、覆るほどではないと思った」と話し、自分の見えた角度からはスパイクが(ベースに)引きずるように残っていたと説明した。一方、ブルワーズのパット・マーフィー監督は「チャレンジがかかったらマウンドを離れるな、といつも言っている」と明かし、判定については「正しかったと思う」と受け止めている。

メギルは、自分は一塁のプレーにチャレンジが来ると思っていたという。拡大映像を見て「あまり良くは見えなかった」と認めたうえで、「さっきはクーパーを助けた。明日は彼がチームを助けてくれる」と仲間をかばった。

103.5マイルの初球、ミジオロウスキーは5回1失点

ブルワーズの先発ジェイコブ・ミジオロウスキーは、ヤンディ・ディアスへの初球で103.5マイル(約166.6キロ)を計測した。投球追跡が始まった2008年以降、ワールドシリーズで最も速い1球だった。

ただ、本人は本調子ではなかった。5回を投げて4安打1失点、1四球3奪三振。3奪三振は今季最少で、空振りも7回にとどまった。それでも試合後は「完璧ではなかったが、勝つには十分だった」と振り返り、球場の雰囲気については「ずっと夢見ていたすべてだった」と喜んだ。

後を受けたアブナー・ウリベ、アーロン・アシュビーの救援陣は3回を無失点でつなぎ、5三振を奪った。今季のポストシーズン、ブルワーズの救援陣はこの試合の前まで40回2/3で防御率1.33。早めに先発を降ろしても後ろで逃げ切る形は、頂上決戦でも変わらなかった。

捕手のコントレラスは2安打1打点に加え、5回にビクター・メサJr.の三盗、6回にアランダの二盗をいずれも刺した。今季から導入された自動ボール・ストライク判定(ABS)へのチャレンジでも、ボールの判定を2度ストライクに覆している。9回にはワンバウンドの変化球を何度も体で止めた。マーフィー監督は「この試合の主役は彼だった」とたたえた。

レイズのニック・マルティネスは5回を5安打2失点、無四球5奪三振。日本ハムとソフトバンクでプレーした36歳の右腕にとって初のワールドシリーズ登板だったが、初回の2点が重く、敗戦投手となった。

関連記事:ニック・マルティネスがワールドシリーズ第1戦先発へ 元日本ハム・ソフトバンク、今季15勝

第2戦は日本時間25日午前9時、ヘンダーソンとラスムセン

両球団はともにワールドシリーズを制したことがない。ブルワーズは1982年に3勝4敗で敗れて以来、44年ぶり2度目の出場。レイズは2008年、2020年に続く3度目の挑戦となる。どちらも初優勝がかかるワールドシリーズは、1980年のフィリーズ対ロイヤルズ以来だと報じられた。

ここまでの道のりも対照的だ。ブルワーズは球団記録の103勝でメジャー最多勝となり、地区シリーズでパドレス、リーグ優勝決定シリーズでは前年王者のドジャースを4連勝で退けた。ア・リーグ最多の98勝を挙げたレイズは、地区シリーズでヤンキースに3連勝し、リーグ優勝決定シリーズはガーディアンズを4勝2敗で破って勝ち上がっている。

ブルワーズの本拠地での開催は1982年以来で、試合前の始球式には、野球殿堂入りした球団のレジェンド、ロビン・ヨーントが登場した。昨年亡くなった名物実況のボブ・ユッカーのジャケットを羽織って現れ、それを脱ぐと「UECK」の文字と自身の背番号19が入ったユニホーム姿になり、始球式を務めた。

レイズのケビン・キャッシュ監督は9回について、「リプレーを何度か見て、覆ると思った」と話し、2死で打席に向かうデルーカに期待していたという。

第2戦も同じ球場で、米東部時間24日午後8時(日本時間25日午前9時)に始まる。先発はブルワーズがローガン・ヘンダーソン、レイズはエースのドリュー・ラスムセンが予定されている。

関連記事:ワールドシリーズ2026はレイズ対ブルワーズ 日本時間24日開幕、どちらが勝っても初優勝

[文/構成 by スポーツライター 高瀬翔吾]

寄稿者

高瀬翔吾
Webメディアでスポーツ、エンタメ、時事ニュースなど、累計数千本の記事制作に携わってきたスポーツ系ライター。野球分野では、プロ野球の試合結果や選手の記録をはじめ、MLB、高校野球、ドラフト、移籍、契約更改などの記事を継続的に担当。数字や公式記録を基に情報を整理する記事を得意としており、結果を伝えるだけでなく、その記録が持つ意味や、選手・球団を取り巻く背景までわかりやすく解説することを心がけている。主な執筆分野は、プロ野球、MLB、高校野球、侍ジャパン、ドラフト、移籍情報。

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