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武豊、「ベスト・ヘア2026」受賞 表彰式で語ったポニーテールと髪型の話

武豊、「ベスト・ヘア2026」受賞 表彰式で語ったポニーテールと髪型の話

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騎手の武豊(57)が10月21日、都内で開かれた「ベスト・ヘア2026」の発表・表彰式に出席した。主催は全日本美容業生活衛生同業組合連合会(全美連)で、今年から男性も選考の対象に加わった。デビュー40年目の武は「馬はもともとポニーテール」と切り出し、人馬そろって髪をなびかせる姿を思い描いて笑った。

「マジ?なんで?」男性初のベスト・ヘアに選ばれた武豊

受賞の知らせを最初に聞いたとき、武の頭に浮かんだのは「マジ?なんで?」という言葉だった。表彰式で、苦笑いを浮かべながらそう打ち明けた。

ベスト・ヘアで男性が選ばれたのは、今年が初めてだ。2026年の受賞者は5人で、武と作家の今村翔吾が男性として初めての受賞者になる。普段はヘルメット姿で見られることの多い騎手の受賞は異色だった。

全美連が示した選出理由は、武の歩みをそのままたどる内容だった。1987年のデビュー時に新人最多勝記録を更新し、2年目に菊花賞でG1初制覇、3年目にJRAのリーディングジョッキーとなった。その後も日本競馬の記録を次々と塗り替え、デビューから40年たった今も第一線で勝ち続けている点が評価された。

天皇賞や菊花賞など、大きなレースのタイトルはいくつも手にしてきた。それでも美容の賞は初めてだ。武は「まさかベスト・ヘアとは」と笑い、騎手としてはなかなか取れない賞なので光栄だと喜んだ。

「馬はもともとポニーテール」 表彰式で語った次の髪形

武の髪形は、デビュー当時からほとんど変わっていない。ところが表彰式では、イメージチェンジに前向きな言葉が続いた。

デビューから40年がたち、賞も受けた。そろそろ変えてもいいのではないか。そう話した流れで出てきたのがポニーテールだった。騎乗中はヘルメットをかぶるが、馬はもともとポニーテールのような尻尾を持っている。その上で自分もポニーテールにして、「人馬でなびかせるのも」いいかもしれないと話し、ニヤリとした。

髪色の話題も飛び出した。武は今週末、10月25日の菊花賞でゴーイントゥスカイに騎乗する。勝って優勝インタビューを受けるとき、髪は何色になっているだろうかと冗談を言い、枠順の色に合わせるのか、馬の毛色に合わせるのかとまで話を広げた。そのうえで、まずは優勝インタビューを受けられるように頑張りたいと、本業への意気込みで締めくくった。

若い頃は目立つ髪を避けた 40年変えなかった理由

なぜ武は、これまで大胆な髪形や髪色を選ばなかったのか。

答えは、騎手になったばかりの頃の環境にあった。武によると、若い頃は先輩騎手が怖く、馬主や調教師にもきちんとした人が多かった。目立つヘアスタイルにすると生意気だと思われるのではないかと考え、思い切った髪形や髪色には手を出してこなかったという。

髪の手入れについても語った。30年近く同じ美容室に通い、きっかけは友人に勧められたことだった。普段は髪をこまめに洗うよう心がけており、同世代の友人の中には髪が「だんだん寂しくなって」きた人もいると明かす。そのため、ケアはしっかりしなければと考えているという。

57歳で第一線に立つ騎手は、体だけでなく髪にも気を配る。ポニーテールや髪色の話は出たが、実際に髪形を変える時期までは語らなかった。

ベスト・ヘアとは 今年の受賞者5人と賞の歩み

ベスト・ヘアは、消費者の髪やヘアスタイルへの関心を高め、消費につなげることを目的にした賞だ。全国5万軒以上の美容加盟店へのアンケートをもとに、選考委員会が文化・芸能・スポーツ・経済などの分野を問わず、輝いている著名人を選ぶ。2026年は1月から8月末までを対象に選考した。

全美連は2000年から2007年まで、全日本美容技術選手権大会の開催日に合わせ、広報事業としてこの賞を実施していた。その後しばらく途絶え、2023年に厚生労働省の後援を受けて16年ぶりに復活した。2025年は年代別の5部門で、カーリングの本橋麻里、作家の川上未映子、ヴァイオリニストの高嶋ちさ子、俳優の萬田久子、夏木マリが受賞している。

2026年の受賞者は次の5人となった。

受賞者分野
今村翔吾歴史・時代小説家
有働由美子アナウンサー
髙木美帆スピードスケート
武豊騎手
室井滋俳優、著作家

今村は2022年に「塞王の楯」で直木賞を受けた作家で、書店の事業継承にも取り組む。表彰式では直木賞のとき以上に緊張していると明かし、月1回の美容室通いで8年間ヘッドスパを欠かしていないと話した。

阪神タイガースのファンとして知られる有働は、球団が来季日本一になったら髪形を黒と黄色のしま模様にすると宣言した。富山県立高志の国文学館の館長も務める室井は、1981年のスクリーンデビューから「今年で46年」になるが、ビューティー系の賞は初めてだと喜んだ。ヘアケアは特にしていないといい、毎日銭湯に通ってコンディショナーも使わず、髪が元気なのはのりと昆布をよく食べているからだと話した。

凱旋門賞14着から菊花賞へ ゴーイントゥスカイは5枠9番

表彰式の17日前、武はフランスにいた。10月4日(現地時間)にパリロンシャン競馬場で行われた第105回凱旋門賞で、宝塚記念を2連覇したメイショウタバルに騎乗。果敢に逃げて先頭で直線に入ったが、最後に伸びを欠いて14着に終わった。勝ったのはフランスのダリズで、昨年に続く連覇だった。

10月8日に栗東トレセンで遠征を振り返った武は、やりたいレースはできたと話し、「いつかは勝ちたい」と再挑戦への思いを口にした。メイショウタバルは放牧に出され、ジャパンカップか有馬記念を目標に、状態を見ながら次の行き先を決める。

関連記事:武豊、凱旋門賞メイショウタバル14着を振り返る 「いつか勝ちたいですね」次は日本で結果を

2026年の武は国内でも結果を残している。6月の安田記念では、レースの4日前に騎乗が決まったシックスペンスで勝ち、JRAのG1最年長勝利記録を更新した。

次の大舞台は10月25日、京都競馬場の芝3000mで行われる第87回菊花賞だ。10月22日に確定した枠順で、武が乗るゴーイントゥスカイ(牡3歳、美浦・上原佑紀厩舎)は5枠9番に入った。青葉賞の勝ち馬で、日本ダービーは4着。9月のセントライト記念は1番人気で6着だった。

武は菊花賞で歴代最多タイの5勝を挙げている。選出理由にある2年目の菊花賞制覇は、1988年のスーパークリークでの勝利だった。2019年にはワールドプレミアで勝ち、50歳7カ月で菊花賞の史上最年長勝利騎手となった。今年は、史上9頭目の牡馬クラシック三冠がかかるロブチェンが4枠8番に入り、注目を集める。

ベスト・ヘアの受賞者として迎える菊花賞で、武が優勝インタビューにたどり着くのか。髪の色の話が本当になるかどうかは、そのあとに分かる。

[文/構成 by スポーツライター 疾風(HAYATE)]

寄稿者

疾風(HAYATE)
スポーツニュースサイトでの執筆を経て、ゴルフ、競馬、大相撲、フィギュアスケート、陸上など、競技の枠を越えてスポーツ記事を書いてきたWEBライター。経験は6年。大会結果や記録、番付、レース展開など、数字と公式記録を土台に「何がすごかったのか」を整理する記事を得意としている。ルールや採点方式が分かりにくい競技でも、初めて観る人がその一戦を楽しめるよう、背景や見どころまでかみくだいて伝えることを心がけている。主な執筆分野は、ゴルフ、競馬、大相撲、フィギュアスケート、陸上、バスケットボール。

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