スプリンターズステークス2026出走馬確定、フロムダスクら5頭除外 スターアニスやママコチャが出走

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
9月27日に中山競馬場で行われる第60回スプリンターズステークス(GⅠ、芝1200メートル)の出走馬16頭が9月24日に確定した。特別登録の21頭のうち、CBC賞を勝ったフロムダスクなど5頭はフルゲートの枠に入れず除外。今年の桜花賞馬スターアニスと2023年の勝ち馬ママコチャはそろって出走する。枠順は9月25日に決まり、スターアニスは5枠9番、ママコチャは2枠3番に入った。
21頭の登録から16頭へ、フルゲートで出走馬が決まる
秋のGⅠシリーズの初戦となるスプリンターズステークスは、中山の芝1200メートル(外回り)で争う3歳以上のスプリント王決定戦だ。フルゲートは16頭。特別登録には21頭が名を連ね、9月24日の出馬投票で5頭が出走枠からこぼれた。
JRAの出馬表によると、除外の5頭は「非当選馬」ではなく「非抽選馬」の扱いだった。抽選の対象にもならず、出走順位の段階で16番目までに入れなかったことを意味する。21頭から5頭が外れて残りがちょうど16頭となり、登録馬の中から出馬投票を見送った馬はいない。
9月25日に決まった枠順と、騎手・斤量・調教師は次の通り。
| 枠 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 調教師 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 1 | レッドモンレーヴ | 牡7 | 58.0 | 酒井学 | 蛯名正義(美浦) |
| 1 | 2 | アイサンサン | 牝4 | 56.0 | 幸英明 | 橋田宜長(栗東) |
| 2 | 3 | ママコチャ | 牝7 | 56.0 | 武豊 | 池江泰寿(栗東) |
| 2 | 4 | ジューンブレア | 牝5 | 56.0 | 坂井瑠星 | 武英智(栗東) |
| 3 | 5 | サウンドモリアーナ | 牝4 | 56.0 | 吉田隼人 | 武英智(栗東) |
| 3 | 6 | ワールズエンド | 牡5 | 58.0 | 津村明秀 | 池添学(栗東) |
| 4 | 7 | ペアポルックス | 牡5 | 58.0 | 岩田康誠 | 梅田智之(栗東) |
| 4 | 8 | エーティーマクフィ | 牡7 | 58.0 | 富田暁 | 武英智(栗東) |
| 5 | 9 | スターアニス | 牝3 | 54.0 | C.ルメール | 高野友和(栗東) |
| 5 | 10 | レイピア | 牡4 | 58.0 | 横山武史 | 中竹和也(栗東) |
| 6 | 11 | ルガル | 牡6 | 58.0 | 鮫島克駿 | 杉山晴紀(栗東) |
| 6 | 12 | ブラックチャリス | 牝3 | 54.0 | 浜中俊 | 武幸四郎(栗東) |
| 7 | 13 | パンジャタワー | 牡4 | 58.0 | 松山弘平 | 橋口慎介(栗東) |
| 7 | 14 | ウインカーネリアン | 牡9 | 58.0 | 三浦皇成 | 鹿戸雄一(美浦) |
| 8 | 15 | フリッカージャブ | 牡4 | 58.0 | 西村淳也 | 西園翔太(栗東) |
| 8 | 16 | ピューロマジック | 牝5 | 56.0 | 岩田望来 | 安田翔伍(栗東) |
16頭のうち美浦所属はレッドモンレーヴとウインカーネリアンの2頭だけで、残る14頭は栗東から遠征する。武英智厩舎はジューンブレア、サウンドモリアーナ、エーティーマクフィの3頭を送り込む。
フロムダスクら5頭が除外、重賞勝ち馬でも届かず
除外となったのはフロムダスク(牡6)、ヨシノイースター(牡8)、クラスペディア(牡4)、タマモイカロス(牡3)、リリージョワ(牝3)の5頭だ。
中でも目を引くのがフロムダスク。8月9日に中京で行われたCBC賞で、2着のレイピアに0秒4差をつけて勝っている。夏のスプリント重賞の勝ち馬が本番のゲートに立てない。16頭の枠をめぐる争いが、それだけ厳しかった。
ほかの4頭も実績はある。ヨシノイースターは2025年のスプリンターズステークスで14番人気ながら5着に入った。クラスペディアは9月6日のセントウルステークスで13番人気4着と、前哨戦で結果を出している。リリージョワは今年の桜花賞で3番人気に推された3歳牝馬で、結果は11着だった。タマモイカロスはセントウルステークスで14着に終わっている。
一方、CBC賞でフロムダスクに敗れたレイピアは出走する。2月のオーシャンステークスでペアポルックスとの接戦に敗れて2着、3月の高松宮記念5着、6月の函館スプリントステークス3着と、春から大崩れがない。
GⅠ馬5頭、歴代の勝ち馬3頭がそろう
今年の出走馬には、GⅠ勝ち馬がスターアニス、ママコチャ、ウインカーネリアン、ルガル、パンジャタワーの5頭いる。このうちママコチャ(2023年)、ルガル(2024年)、ウインカーネリアン(2025年)の3頭は、スプリンターズステークスの歴代勝ち馬だ。
春の高松宮記念を2連覇したサトノレーヴは引退し、今回は出てこない。王者不在の短距離路線に、3歳のGⅠ馬が加わる。
スターアニス マイルGⅠ2勝の桜花賞馬が1200メートルへ
スターアニス(牝3)は2025年12月14日の阪神ジュベナイルフィリーズ、2026年4月12日の桜花賞とGⅠを2勝している。桜花賞では松山弘平を背に1番人気に応え、2着ギャラボーグに2馬身半の差をつけた。
だが、5月24日のオークスは1番人気で12着。2400メートルから一気に半分の距離へ短縮し、ここが秋の始動戦になる。鞍上はC.ルメールに替わる。
距離短縮を選んだ背景について、管理する高野友和調教師は「実はオークスが終わって早い段階で、秋はスプリンターズSへという話になっていたんです」と明かした。オークスの敗因は「体を支えるメンタルの調整をしきれなかったという思いです」と分析している。母エピセアロームは芝1200メートルの重賞を2勝したスプリンターで、秋華賞ではなく古馬相手の短距離戦を選んだ理由の一つが血統だ。
9月23日の最終追い切りは栗東坂路を単走で、馬なりのまま4ハロン54秒2、ラスト1ハロン11秒8を計時した。高野師は「1週前にいい調教ができていたので、いいリズムで走らせて、無理なく上がるような感じで。その通りにできました」と話した。先々のマイル路線も見ており、9月中旬の取材ではGⅠを6勝した桜花賞馬の名前を挙げて「グランアレグリアのようになってほしいですね」と語っている。
ママコチャ 3年ぶりの制覇を狙う7歳牝馬
ママコチャ(牝7)は2023年のスプリンターズステークスの勝ち馬だ。2025年は6着同着で、今年は2月のオーシャンステークス4着、3月の高松宮記念9着の後、ダートの東京スプリント5着、さきたま杯5着と勝ち星から遠ざかった。それでも前走のセントウルステークスは5番人気で3着に入り、勝ったフリッカージャブから0秒3差まで追い上げた。
9月24日の追い切りは栗東坂路で4ハロン54秒4、ラスト1ハロン12秒2。池江泰寿調教師は「動きは良かったです。(前走は)ゲートを出たのが大きかったですね。叩き良化型なので一回、使った上積みは大きいです」と手応えを口にした。
手綱を取るのは武豊(57)。自身の公式サイトのコラムで「4年連続出場のママコチャと挑む」と記し、「この馬との付き合いはこれがまだ3戦目ですが、馬は3年前の覇者という心強さ。いいイメージを膨らませて強敵に挑みます」とつづった。
連覇を狙うウインカーネリアン、復権を期すルガルとパンジャタワー
前年の勝ち馬はウインカーネリアン(牡9)。2025年9月28日のスプリンターズステークスは11番人気で大外16番から先行し、ジューンブレアとの追い比べをアタマ差で制した。騎乗した三浦皇成にとっては、通算127回目のGⅠ騎乗でつかんだJRAのGⅠ初勝利だった。9歳になった今年も3月の高松宮記念3着、8月のキーンランドカップ3着と上位に来ており、コンビを継続して連覇を目指す。そのジューンブレアは今回、坂井瑠星とのコンビで出走する。
2024年の勝ち馬ルガル(牡6)は、2025年12月の阪神カップを勝ち、2月のオーシャンステークス3着を経て海外へ遠征した。3月のアル・クオーツ・スプリント(UAE)で2着、6月の英国クイーンエリザベス2世ジュビリーステークスは8着。帰国初戦がここになる。
パンジャタワー(牡4)は2025年のNHKマイルカップを9番人気で制したGⅠ馬。今年は2月のサウジアラビア・1351ターフスプリント5着の後、高松宮記念4着、安田記念5着、キーンランドカップ2着と、あと一歩の競馬が続く。騎乗する松山弘平は、スターアニスとフリッカージャブの前走でも手綱を取っていた。
関連記事:松山弘平、7年連続のJRA年間100勝 今年ルメール、岩田望来に次ぐ3人目の到達
夏に勢いをつけたフリッカージャブとピューロマジック
GⅠ勝ちこそないものの、夏から秋にかけて最も結果を残したのがフリッカージャブ(牡4)だ。7月5日の北九州記念、9月6日のセントウルステークスと重賞を2連勝し、5月の鞍馬ステークスから3連勝で本番を迎える。これまで松山が乗ってきたが、今回は西村淳也に乗り替わる。西村は2024年にルガルでこのレースを勝った騎手でもある。
セントウルステークスで2着に入ったピューロマジック(牝5)も、夏に存在感を示した。6月の函館スプリントステークス、8月2日のアイビスサマーダッシュと重賞を2勝し、岩田望来とのコンビで臨む。
ほかにも、6月の安田記念で2着に入ったワールズエンド(牡5)、8月のキーンランドカップを5番人気で勝ったサウンドモリアーナ(牝4)、高松宮記念で15番人気ながら2着に入ったレッドモンレーヴ(牡7)がいる。GⅠ馬に加えて夏の重賞勝ち馬も並び、実績の比べ合いは一筋縄ではいかない。
9月27日15時40分発走、秋のGⅠシリーズが始まる
レースは9月27日、4回中山9日目の第11レースで、発走は15時40分。1着賞金は1億7000万円に設定されている。2012年にロードカナロアが記録した1分6秒7が、中山芝1200メートルのコースレコードであり、このレースのレコードでもある。
過去5年の勝ち馬は、2021年ピクシーナイト、2022年ジャンダルム、2023年ママコチャ、2024年ルガル、2025年ウインカーネリアン。このうち3頭が再び同じゲートに入る。
秋の中山開催では、GⅡのオールカマーを9番人気の馬が逃げ切っている。
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3歳の桜花賞馬が距離を半分に縮めて古馬を破るのか、7歳のママコチャが3年ぶりに頂点へ戻るのか。フロムダスクら5頭を除いた16頭で、秋のスプリント王が決まる。
[文/構成 by スポーツライター 疾風(HAYATE)]










































































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