柳瀬雄之監督、放送中のアニメ”2本同時”のさなかに急逝…「世界最強の後衛」「出涸らし皇子」は今後どうなる?ファン衝撃「信じられない」

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アニメ監督の柳瀬雄之さん(59)が8月22日、心筋梗塞で死去した。柳瀬さんはTVアニメ「世界最強の後衛」と「最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い」の2本を同時に監督しており、どちらも放送のさなかだった。9月2日時点で両作品とも放送中断のアナウンスは出ていない。
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放送中のアニメ2本、同じ日に訃報が流れた
9月2日、3つの公式アカウントがほぼ同時に動いた。
「最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い」の公式Xが午前10時すぎ、「アニメの監督である柳瀬雄之さんが逝去されました」と投稿。同じ頃、「世界最強の後衛 〜迷宮国の新人探索者〜」の公式Xと制作会社MAHO FILMの公式Xも追悼の投稿を出す。2本のアニメと制作会社、三者そろっての発表だった。
柳瀬さんが亡くなったのは8月22日。死因は心筋梗塞で、享年59歳。MAHO FILMは「ご遺族のご意向により葬儀は近親者のみにて執り行われました」と伝えた。
発表から約10日が経っていた計算になる。
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「世界最強の後衛」──日曜22時、第10話は予定通り放送
「世界最強の後衛 〜迷宮国の新人探索者〜」は、TOKYO MXで毎週日曜22時から放送中の異世界冒険アニメだ。7月5日に第1話がスタートし、8月30日に第9話が放送された。柳瀬さんが亡くなったのは、ちょうど第8話と第9話の間にあたる。
TOKYO MXの番組表によれば、9月6日の第10話は予定通り放送される。製作委員会は追悼文で「情熱と温かい人柄で本作の制作現場を率いてくださいました」と記したが、今後の放送スケジュールの変更については触れていない。
主人公アリヒト役の松岡禎丞をはじめ、古賀葵、早見沙織、本渡楓ら人気声優が出演する作品で、原作小説のシリーズ累計発行部数は260万部を超える。
「出涸らし皇子」──月曜放送、第10話も通常通りの見込み
もう1本の「最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い」は、TOKYO MXで毎週月曜20時57分、BSフジで深夜0時に放送中。こちらも7月6日に始まり、8月31日に第9話が流れたばかりだ。
ザテレビジョンの番組データでは、9月7日に第10話が放送予定になっている。公式サイトの訃報文には「深い愛情を注ぎ本作の制作現場を率いてくださいました」と柳瀬さんへの感謝が記されたが、放送への影響に関するアナウンスはない。
内田雄馬、石見舞菜香、内田真礼、本渡楓らが声を当てるライトノベル原作の作品だ。
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MAHO FILMの大黒柱を失った意味
柳瀬さんはMAHO FILMの所属社員だった。同社の公式Xはこう記す。
「アニメーション監督として多大なるご尽力をいただいた弊社所属社員の柳瀬雄之氏が令和8年8月22日心筋梗塞により享年59歳にて逝去いたしました」
MAHO FILMにとって、柳瀬さんは主力の監督だ。2017年の「異世界はスマートフォンとともに。」を皮切りに、「神達に拾われた男」1期・2期、「リアデイルの大地にて」、「レベル1だけどユニークスキルで最強です」、「歴史に残る悪女になるぞ」と、同社制作の監督作品が続く。2026年夏の放送中2本も、いずれもMAHO FILM制作だった。
同時期に2本の監督を掛け持ちするのは、かなりの負担だ。MAHO FILMの公式Xに寄せられたあるファンのコメントが、その仕事ぶりを端的に示す。
「監督、作画監督、絵コンテ、原画、柳瀬雄之を見る度、この監督はいつ休んでるんだろうか?と思っていました」
Xに広がった追悼と驚き
「出涸らし皇子」公式Xの訃報投稿は9万4千回以上閲覧された。返信欄には「毎週楽しく拝見していたので、本当に突然の訃報に驚きを隠せません」「毎週楽しみにしてました 監督の御冥福をお祈り心より申し上げます」といったコメントが並ぶ。
オリコンニュースのアニメ公式アカウントが「世界最強の後衛」の訃報を伝えた投稿にも、「世界最強の後衛の放送中に担当であるアニメ監督が8月に死去されたのは驚きました。御冥福をお祈り致します」という反応がついた。
MAHO FILMの投稿には「今期放送の2作品合わせて柳瀬監督の作品には楽しませていただきました」「トークショーも行きました 本当にアニメのお仕事が好きでご尽力された方と感じます」と、ファンそれぞれの言葉で追悼が続く。
放送はどうなるのか──アニメ制作の「先行作業」という事情
9月2日時点で、両作品とも放送中断や延期の発表はない。「世界最強の後衛」は第10話が9月6日に放送予定、「出涸らし皇子」も第10話が9月7日に予定されており、番組表に変更は見られない。
アニメ制作は一般的に、放送より数話ぶん先行して進む。絵コンテ、作画、撮影、編集といった工程が放送に先立って完了しているケースが多い。柳瀬さんが8月22日の時点でどこまで作業を終えていたかは公表されていないが、直後の放送回に影響が出ていない点は、先行作業がある程度進んでいた可能性を示す。
ただ、最終話までの全工程が完了していたかどうかは分からない。両製作委員会とも、今後の制作体制について具体的な説明を出していない。公式からの続報を待つほかない状況だ。
59歳、心筋梗塞。2本のアニメを同時に率いていた監督が、放送のさなかに倒れた。残されたスタッフが柳瀬さんの仕事をどう引き継ぐのか。2つの作品が最終話まで届くのか。ファンが見守るのは、物語の結末だけではない。
[文/構成 by さとう つづり]
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