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山下美夢有、5打差からの劇的逆転優勝 メジャー女王の復調ぶりにファン歓喜【米女子ツアー】

山下美夢有、5打差からの劇的逆転優勝 メジャー女王の復調ぶりにファン歓喜【米女子ツアー】

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山下美夢有(24)=花王=が6月21日(現地時間)、米女子ツアー「マイヤーLPGAクラシック」最終日に9バーディ1ボギーの「64」で5打差7位から逆転。通算17アンダーでロティ・ウォードとのプレーオフを1ホール目で制し、LPGAツアー通算3勝目を飾った。今季日本勢の米ツアー初優勝者となり、2026年シーズンの復調をアピールした。

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最終日「64」の猛チャージ、プレーオフ制して通算3勝目

5打差の7位。最終日の山下の出発点は、首位を狙うには厳しい位置だった。

首位にはLPGAツアー初制覇を目指すヤン・ジン(米国)が14アンダーで立つ。山下は1番(パー4)で先制バーディを決めると、2番でも連続バーディ。前半9ホールを5バーディ、ボギーなしで折り返し、通算14アンダーで首位集団と並んだ。

13番(パー3)で4mのパットが沈んで8つ目のバーディ。思わずガッツポーズが出る。15番(パー3)で3パットのボギーを犯したが、最終18番(パー5)をバーディで締め、通算17アンダーで上がった。

2位からスタートしたロティ・ウォード(イングランド)も粘った。終盤17番(パー4)でバンカーからチップインバーディを奪い、単独首位に立つ。しかし18番(パー5)で3パットのボギーを犯し、山下に並ばれてプレーオフとなった。

プレーオフの舞台は18番(パー5)。山下がバーディの4打で上がると、ウォードはボギーの5打。1打差の決着で山下が右手を突き上げた。

「今年は自分らしくなかった」苦しんだ2026年序盤

LPGAデビューイヤーだった2025年、山下は一気に頂点まで駆け上がった。「AIG女子オープン」でメジャー初制覇。マレーシア「メイバンク選手権」では11位8打差という位置から逆転のプレーオフ勝利を収め、年間2勝と新人賞を手にした。

だが2026年に入ると、結果が出ない日々が続いた。今季11試合でトップ10が5度と安定感は見せるが、優勝が遠い。全米女子オープンでは34位。前週の「ダウ選手権」を欠場してミシガン州に乗り込んだ今大会が、仕切り直しの場だった。

「今年に入ってからなかなか自分らしいプレーができていなかった」。山下の言葉には、長い我慢の時が滲む。

「自信を持って打てていた」父の日に届けた逆転劇

プレーオフを制した直後、山下は中継局U-NEXTのインタビューでこう語った。

「今週に入ってからリズムよくスイングができていたので、自信を持って打てていました。ボギーもあったけど切り替えられて、その分チャンスもありました」

その日は米国で「父の日」にあたる6月21日だった。コーチを務める父・勝臣さんは今大会に同行せず、日本から娘の快進撃を見守る。試合後、山下は「現地には来られなかったけど、こうして優勝を届けることができてよかったです」と答えた。

優勝賞金は7850万円。今季の獲得賞金は2億円を超え、CMEグローブポイントランキングでは日本勢最上位の8位につける。

また、今季の日本勢として米ツアー初の優勝者となった。昨年11月の「メイバンク選手権」以来、約7カ月ぶりの米ツアー優勝でもある。

表彰式でのスピーチ。最初は笑顔だったが、父の日の話題に触れると涙がこみ上げた。

「いいイメージで4日間戦えたし、優勝につながって自信になりました。きょうは父の日。現地には来てないですけど、こうしていつも支えてくれ、優勝できてうれしいです。まだシーズンは続くけど、自分らしいプレーでチームみんなで頑張りたい」

言葉が何度も途切れ、18番グリーンの空気が静まり返る。

ファンも歓喜、応援の波が山下を後押し

山下は優勝後のインタビューで「現地での応援も力になりましたし、テレビの前の応援も力になった」と語った。昨年のメジャー制覇から続く実力が改めて証明された一戦に、ファンからも多くの反応が広がる。「まだまだ優勝を目指して頑張るので、引き続き応援してくれるとうれしいです」と言葉を続け、山下は笑顔で18番グリーンを後にした。

3日目終了後には「集中力を切らさずに回れた」と手応えを口にしていた山下。最終日の「64」は、その言葉の通りの実力を示した。

次週KPMG全米女子プロ、「メジャーも残ってる」と意気込む

今大会で得た自信はすぐに試される。次戦は6月25日開幕のKPMG全米女子プロ選手権(ミネソタ州ヘーゼルティン・ナショナルGC)で、今季2度目のメジャーとなる。

「こうして優勝につながったのは自信になります。引き続きメジャーも残ってるので頑張りたい」と山下は次の舞台を向く。

5打差からプレーオフ制覇。昨年の全英女子オープン王者が、2026年の勝利者として名乗りを上げた。

[文/構成 by たかなし もか]

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