MEDIA DOGS

一人暮らしの携帯トイレは何回分必要?簡易トイレの選び方と断水時の使い方

一人暮らしの携帯トイレは何回分必要?簡易トイレの選び方と断水時の使い方

※この記事には、商品・サービスの広告リンクが含まれています。

水も食料もひととおりそろえたのに、トイレのことは手つかず。防災の備えでいちばん後回しになりやすいのが、じつはトイレです。

けれど断水すると、トイレは真っ先に困ります。飲まない・食べないは半日くらいなら我慢できても、トイレは我慢できません。しかも一人暮らしの賃貸やマンションでは、水が出ても流してはいけない場面があります。

この記事では、携帯トイレが何回分必要なのか、どう選んで、どう使うのかを、自治体や国の案内をもとに一人暮らし目線で整理しました。9月1日の防災の日に向けて備えを見直すなら、ここから手をつけるのがおすすめです。

断水しても「水を流してはいけない」ことがある

災害でトイレが使えなくなる理由は、断水だけではありません。むしろ見落としやすいのが、排水側のトラブル

経済産業省は、災害時には断水だけでなく下水配管の損傷によっても家庭の水洗トイレが使えなくなることがある、と注意を促しています。内閣府の避難所ガイドラインでも、被害状況が確認されるまでは水洗トイレの使用を止め、災害用トイレを使うよう示されました。

つまり、水が出ていても流せないことがある。ここが多くの人の想像とズレるところでしょう。マンションやアパートで排水管が壊れたまま流してしまうと、下の階へ汚水があふれる事態にもなりかねません。

マンションでは停電も影響します。給水ポンプが止まると、水道自体が生きていても高層階まで水が届きません。停電が長引くときの電源の備えについては、こちらでまとめました。

関連記事:一人暮らしの停電対策に|防災ポータブル電源の容量目安と選び方【2026年版】

そしてもうひとつ。トイレを我慢すると、水分や食事を控えるようになりがちです。内閣府のガイドラインは、それが脱水やエコノミークラス症候群などの健康障害につながるおそれがあると指摘しました。トイレの備えは、快適さの話ではなく健康を守る話なのです。

備蓄用の携帯トイレ・非常用トイレを探す

Amazonで見る楽天で見る

携帯トイレは何回分必要?一人暮らしの備蓄目安

目安になるのは、1人1日あたり5回という数字。内閣府の「避難所におけるトイレの確保・管理ガイドライン」は、排泄の回数は5回が平均的であるとし、「1日に必要な袋の数×日数」で備蓄目標を決める考え方を示しています。

一人暮らしなら、計算はとてもシンプル。

一人暮らしのトイレ備蓄・目安のたてかた
まずはここから(最低ライン)
3日分=5回×3日=およそ15回分
1袋あたりの回数を見て、15回分に届くか確認する
置き場所は玄関収納やベッド下など、取り出しやすい場所へ
できれば目標にしたい量
7日分=5回×7日=およそ35回分
経済産業省は1人あたり35回分(7日分)の備蓄が必要と案内
一度に買わず、3日分→7日分と買い足していけば負担が少ない
買う前に確認すること
収納できるサイズか(50回分でも箱1つ程度の製品が多い)
凝固剤と汚物袋がセットになっているか確認
使用期限がいつまでか

35回分と聞くと多く感じるかもしれません。ただ、家族4人なら140回分が必要になるところ、一人暮らしはその4分の1で済みます。収納が少ない部屋でも、押し入れの隅やベッド下に収まる量でしょう。

内閣府のガイドラインは「まずは3日分を目標に」としており、経済産業省は1人あたり35回分(7日分)の備蓄が必要だと呼びかけています。まずは3日分をそろえ、余裕が出たら7日分へ。段階を踏めば、無理なく届くはずです。

携帯トイレと簡易トイレは何が違う?

売り場では「携帯トイレ」「簡易トイレ」「非常用トイレ」が並んでいて、どれを買えばいいのか迷うところ。呼び方は製品によってまちまちですが、形はだいたい次の3つに分かれます。

便器にかぶせて使うタイプ:自宅のトイレの便座に袋をセットして使う。一人暮らしの在宅避難ならこれが基本
持ち歩けるハンディタイプ:外出先や車内で使う小型のもの。防災ポーチに入れておくと安心
便座ごと組み立てるタイプ:段ボールやプラスチックの簡易便器。トイレが壊れた場合や避難先を想定するもの

自宅で過ごす前提なら、まずは便器にかぶせるタイプをそろえてください。トイレ自体が壊れていなければ、いつもの場所でいつもの姿勢で使えます。心理的なハードルは、ぐっと下がるでしょう。

持ち歩き用の小型タイプは、外出中に足止めされたときの備えになります。かばんに入れておく防災ポーチの中身は、こちらでまとめました。

関連記事:防災ポーチの中身リスト|女性も最低限でOK・100均で揃う持ち歩きセット

凝固剤・防臭袋つきの携帯トイレを探す

Amazonで見る楽天で見る

失敗しない携帯トイレの選び方4つ

値段だけで選ぶと、いざというときに使いにくさが出ます。見るべきポイントは4つ。

① 凝固剤がしっかり固まるか

内閣府のガイドラインによれば、1回あたりの排泄量は約200〜300mlが平均的とされます。この量をきちんと吸収して固められるかが、まず基本。固まるまでの時間が短い製品ほど、後片づけが楽になります。

② 防臭袋が付いているか

見落としがちなのが、におい。災害時はごみの収集も止まりやすく、使用済みの袋を数日間、室内に置いておくことになります。とくに夏場は差が出るところ。防臭性をうたった袋がセットになっているか、確認しておきましょう。

③ 使用期限がいつまでか

凝固剤には使用期限があります。10年以上もつ製品もあれば、数年のものも。買ったら期限をスマホのカレンダーに入れておくと、うっかり期限切れを防げます。

④ 収納できるサイズか

一人暮らしの部屋は収納が限られます。回数が多い大容量パックほど割安になりますが、置けなければ意味がありません。まずは15回分程度の小さめのものを買い、置き場所を確かめてから買い足す。この順番が失敗しにくいでしょう。

携帯トイレの使い方と、使ったあとの置き場所

使い方はむずかしくありません。基本の流れは次のとおりです。

1. 便器の水がある部分に、大きめのごみ袋をかぶせる(便器を汚さないための下地)
2. その上に、携帯トイレの汚物袋をセットする
3. 用を足したら、凝固剤を入れる
4. 袋の空気を抜きながら口をしっかり結ぶ
5. においが漏れないよう、防臭袋や別のごみ袋に入れて保管する

東京都保健医療局も、下地用のごみ袋と排泄用の袋を分ける方法を紹介しています。下地を1枚かませておくと、便器そのものを汚さずに済みます。

凝固剤は1回1包とは限りません。量が多いときは追加してください。口を結ぶときに空気を抜いておくと、袋が破れにくくなり、かさばりも減ります。

捨て方は、お住まいの自治体の案内に従ってください。可燃ごみとしている自治体が多いものの、扱いは地域で異なります。災害時はごみの出し方が特別なルールになることもあるため、そのときの自治体からのお知らせを確認しましょう。

そして大事なのが、一度使ってみること。停電で暗いなか、説明書を読みながら組み立てる余裕はありません。1回分を練習に使っておけば、本番であわてずに済みます。

防臭タイプのごみ袋・処理用袋を探す

Amazonで見る楽天で見る

賃貸・マンションの一人暮らしで気をつけたいこと

集合住宅ならではの注意点も押さえておきましょう。

自己判断で流さない:排水管の安全が確認できるまでは、水洗トイレを使わない。下の階へ被害が及ぶ恐れがあります
高層階は断水しやすい:停電で給水ポンプが止まると、水道が生きていても水が届きません
共用部の情報を確認する:建物の設備の状況は、管理会社や管理組合からの掲示・連絡が頼りになります

使用済みの袋の置き場所も考えておきたいところ。ベランダは風通しがよさそうに思えますが、夏場は直射日光で高温になり、においが強くなります。日の当たらない場所を選び、ふた付きのバケツや厚手のごみ袋にまとめておくと扱いやすいでしょう。

なお、断水中は水そのものが貴重になります。飲み水と食べ物の備えについては、こちらもあわせてどうぞ。

関連記事:非常食のおすすめと選び方|5年保存でおいしいセット&ローリングストック

トイレとセットでそろえたい衛生グッズ

携帯トイレだけあっても、手を洗う水がなければ困ります。断水中の衛生を保つために、次のものを一緒に用意しておくと安心です。

断水中の衛生を守るチェックリスト
トイレまわり
トイレットペーパー(普段より1〜2ロール多めに)
大きめのごみ袋(下地用・保管用)
ふた付きバケツなど、使用済み袋をまとめる入れ物
手指・体の清潔
アルコール消毒液、または除菌ウェットティッシュ
体をふくボディシート(お風呂に入れない日用)
ドライシャンプー
歯みがきシート
使い捨てのゴム手袋
忘れやすいもの
生理用品(普段の使用量+1周期分を目安に)
常備薬とお薬手帳の写し
小さめのタオル数枚

どれも高いものではありませんし、日ごろから使えるものばかり。多めに買って使った分だけ補充する「ローリングストック」にすれば、期限切れの心配もほとんどありません。

トイレと衛生まわりが整ったら、水・明かり・情報といった残りの備えも見ておきたいところ。一人暮らしで最低限そろえるものは、こちらに一覧でまとめてあります。

関連記事:一人暮らしの防災グッズ|最低限これだけは揃えたい必需品リスト【2026年版】

一人暮らしの携帯トイレ・よくある質問

Q. 一人暮らしなら、まず何回分そろえればいい?
A. まずは3日分の15回分が目標です。内閣府のガイドラインは「まずは3日分」、経済産業省は1人あたり35回分(7日分)を案内しています。

Q. 100円ショップの携帯トイレでも大丈夫?
A. 外出時の1回分としては十分役立ちます。ただし在宅避難で数日使うなら、凝固剤の吸収量と防臭袋の有無を確認して選ぶほうが安心でしょう。

Q. ごみ袋と新聞紙で代用できませんか?
A. 応急的な方法として紹介されることはありますが、水分が固まらず、においも漏れやすくなります。凝固剤つきの製品を用意しておくことをおすすめします。

Q. 使用済みの袋は、どのくらい保管することになりますか?
A. 災害の規模やごみ収集の再開時期によって変わります。数日から1週間程度は室内で保管する前提で、防臭袋とふた付きの入れ物を用意しておきましょう。

防災の日の備え見直しに 携帯トイレをチェックする

Amazonで見る楽天で見る

まとめ|まずは3日分、置ける量から始める

トイレの備えは、水や食料ほど注目されません。それでも、断水したとき最初に困るのはトイレです。

一人暮らしなら、必要なのは1日5回×日数分。まず15回分をそろえ、置き場所を確かめてから35回分へ広げていく。この進め方なら、収納の少ない部屋でも無理なく備えられます。

選ぶときに見るのは、凝固剤・防臭袋・使用期限・サイズの4つ。そして届いたら1回だけ使ってみる。それだけで、いざというときの安心感はまるで変わります。

9月1日は防災の日。備えを見直すきっかけに、いちばん後回しになりがちなトイレから手をつけてみてはいかがでしょうか。

関連記事:一人暮らしの防災グッズ|最低限これだけは揃えたい必需品リスト【2026年版】

[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]

寄稿者

MEDIA DOGS 編集部
メディアドッグス株式会社のMEDIA DOGS 編集部チーム。インターネットマーケティングに約10年携わるメンバーで編成し、企画・取材・執筆から公開後の改善まで一貫して担当。「出会いを、設計する。」のもと、人と企業が正しく出会える場をつくるために、一次情報の確認とファクトチェックを徹底。情報をわかりやすく誠実に届け、読者の疑問を解決します。

コメントはこちら

*
*
* (公開されません)

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

ライフハック/実用

災害時のトイレは何回分そなえる? 一人暮らしの携帯トイレ備蓄のアイキャッチ

一人暮らしの携帯トイレは何回分必要?簡易トイレの選び方と断水時の使い方

断水しても水を流してはいけない場面があります。一人暮らしに必要な携帯トイレの回数は1日5回×日数分が目安。自治体や国の案内をもとに、備蓄量の考え方、簡易トイレとの違い、凝固剤や防臭袋の選び方、使い方と保管のコツまで、防災の日の備え見直しに役...
More

グルメ

More

エンタメ

More

社会/ニュース

More

旅行/スポット

More

ファッション/ビューティー

More
Return Top