大の里、霧島に敗れ2敗目 秋場所13日目で連勝8止まるも単独トップ、14日目は琴桜戦

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大相撲秋場所13日目の9月25日、横綱・大の里が大関・霧島の下手投げに敗れ、11勝2敗となった。5日目から続いた連勝は8でストップ。それでも単独トップは変わらず、3敗の大関・安青錦と平幕・朝乃山が1差で追う。14日目の9月26日は大関・琴桜戦で、勝って3敗の2人がともに敗れれば6場所ぶり6度目の優勝が決まる。
10勝1敗の相手に土俵際で逆転の下手投げ
両国国技館の結びの一番だった。立ち合いで霧島(30)=音羽山=が左を差し、大の里(26)=二所ノ関=は右上手を引いて前へ出る。左下手を許したまま土俵際まで一気に寄ったが、こらえた霧島の下手投げが決まり、大の里は前のめりに崩れ落ちた。下手投げは、相手の腕の下に差し入れた手でまわしを取り、そのまま投げる技。土俵際で体を残した霧島が、最後の一瞬で形勢をひっくり返した。
霧島には初顔合わせから10連勝していた。7月の名古屋場所で初めて敗れ、対戦成績10勝1敗で秋場所を迎えていた。得意にしてきた相手に2場所続けて敗れ、4日目に東前頭2枚目の高安に突き倒されて以来、9日ぶりの黒星となった。今場所は初日から3連勝で滑り出し、高安戦の黒星から5日目以降は白星を並べてきただけに、終盤での痛い1敗になる。
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NHKの中継で解説を務めた元横綱・大乃国の芝田山親方は、敗因を大の里の組み手に求めた。得意ではない右の上手を取り、寄る際にひじが空いたところへ下手投げを受けたという見立てだ。「得意でない形なので一気に出るのではなく、1度間をとってもよかった」。芝田山親方は勝負を急いだ点を指摘している。
勝った霧島は7勝6敗とし、勝ち越しまであと1勝に迫る。首のけがなどで一度は大関から陥落したが、今年3月の春場所で優勝して大関に返り咲いた。昨年九州場所からの3場所で34勝を挙げ、特例によらない大関復帰は1969年名古屋場所以降で魁傑、照ノ富士に続く3人目だった。今場所は綱とりが懸かっていたが、9日目に小結・大栄翔に敗れて4敗目を喫し、横綱昇進の可能性はすでに消えていた。
大の里「やるべきことは変わらない」
12日目までの大の里は、後続に2差をつけて独走していた。12日目には関脇・熱海富士を下手出し投げで退けて11勝1敗とし、13日目にも優勝が決まる可能性があった。
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ところが13日目は、先に土俵に上がった朝乃山が3敗を守った時点で、この日の優勝はなくなった。そのうえで横綱自身も敗れ、差は星1つに縮まる。
取組後の大の里は、すぐに気持ちを切り替えた。「まだ残り2日あるので、しっかりやっていきたい」と話し、続けて「やるべきことは変わらない」と言い切った。優勝すれば、横綱として初めて賜杯を抱いた2025年秋場所以来、6場所ぶり6度目となる。この場所は結びで豊昇龍に敗れて13勝2敗で並ばれ、優勝決定戦を制して手にした優勝だった。
優勝争いの星取り(13日目終了時点)
13日目を終えた時点の上位は次のとおり。
| 順位 | 力士(所属) | 番付 | 13日目終了時の成績 | 13日目の結果 | 14日目の相手 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | 大の里(二所ノ関) | 横綱 | 11勝2敗 | ●霧島に下手投げで敗れる | 琴桜(大関、8勝5敗) |
| 2位タイ | 安青錦(安治川) | 大関 | 10勝3敗 | ○琴桜に肩透かしで勝つ | 霧島(大関、7勝6敗) |
| 2位タイ | 朝乃山(高砂) | 東前頭6枚目 | 10勝3敗 | ○熱海富士に寄り切りで勝つ | 藤ノ川(関脇、9勝4敗) |
| 4位タイ | 藤ノ川(伊勢ノ海) | 関脇 | 9勝4敗 | ●美ノ海に押し出しで敗れる | 朝乃山(東前頭6枚目、10勝3敗) |
9勝4敗にはほかに西前頭3枚目の美ノ海、平幕の宇良、若元春が並ぶ。
新関脇の藤ノ川=伊勢ノ海=は12日目に霧島から初白星を挙げ、3敗で大の里を追っていた。ところが13日目は美ノ海に押し出されて4敗目を喫し、優勝争いの先頭集団から一歩後退する。14日目は3敗の朝乃山とぶつかり、勝てば相手を4敗に引き戻す立場にある。
大関同士の一番を制した安青錦(22)=安治川=は、4日目から3連敗を喫したあと7日目から7連勝と立て直した。琴桜が起こしにきたところを右から頭を押さえて肩透かし。相手の中に入れたことで体が自然に動いたと明かし、残り2日については、観客に喜んでもらえる相撲を取りたいと淡々と答えている。7月の名古屋場所に続く2場所連続の優勝も視野に入る。
朝乃山(32)=高砂=は、大関昇進を目指していた関脇・熱海富士を寄り切って10勝目。熱海富士はこれで3連敗となり、8勝5敗に後退した。2024年名古屋場所で左ひざ前十字じん帯を断裂し、三段目まで番付を落とした元大関が、幕内では12勝を挙げた2023年夏場所以来となる2桁白星に届く。熱海富士について「胸を借りるつもり」で臨んだと語り、優勝は「何も考えていない」と控えめだった。朝乃山が逆転で賜杯を抱けば、琴錦に並ぶ歴代最長の43場所ぶりの優勝となる。
14日目に決まる条件と千秋楽の見通し
では、14日目にどうなれば優勝が決まるのか。
条件は1つだけだ。大の里が琴桜に勝って12勝2敗とし、安青錦が霧島に、朝乃山が藤ノ川にそろって敗れた場合に限る。3敗の2人は10勝4敗となり、千秋楽に勝っても11勝4敗止まり。9勝4敗の4人も最高で11勝4敗なので、大の里の12勝には届かない。
一方、3敗の2人のどちらかが勝てば、勝負は千秋楽へ持ち越す。大の里が琴桜に敗れて11勝3敗になった場合は、14日目に勝った3敗力士と星が並ぶ。そうなると9勝4敗の力士にも、優勝決定戦へ加わる道がわずかに残る。
結びで大の里を迎え撃つ琴桜(28)=佐渡ケ嶽=は、13日目に安青錦の肩透かしに屈して8勝5敗。勝ち越しはすでに決めており、横綱戦で意地を見せられるかが焦点になる。
千秋楽には大の里と安青錦の直接対決が組まれる見通しだ。14日目の取組は、結びが琴桜-大の里、その前に安青錦-霧島、藤ノ川-朝乃山と続く。
1年前の秋場所では、優勝決定戦までもつれた末に賜杯を手にした。先に14日目の土俵に上がる安青錦と朝乃山の結果を待ちながら、大の里は結びで琴桜に挑む。
[文/構成 by スポーツライター 疾風(HAYATE)]











































































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