本木雅弘、映画『八月の声を運ぶ男』の公開記念舞台あいさつに登壇 長男・UTAの俳優デビューに言及

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
俳優の本木雅弘(60)が8月22日、映画『八月の声を運ぶ男』の公開記念舞台あいさつに東京都内で登壇した。共演の阿部サダヲ、柴田岳志監督も同席し、初日の観客の反応などをめぐるトークとなった。本木はこの場で、モデルとして活動する長男・UTAが俳優デビューしたことにも触れ、先輩俳優としてエールを送った。
本木と阿部サダヲが都内で舞台あいさつ
会場はTOHOシネマズ日比谷(東京都千代田区)のスクリーン1。午前10時の回の上映後と、午後1時10分の回の上映前の2回に分けて開催された。チケットは1枚2500円で、先行抽選は8月8日から16日まで、一般販売は8月18日から21日までの日程で受け付けられた。
本木と阿部が肩を並べるのは、1996年公開の映画『トキワ荘の青春』以来、約30年ぶり。当時から変わらぬ芝居について、本木は「30年前からインパクトは変わらない」と語り、阿部を「愛すべき珍獣」と評した。柴田監督も2人の演技を「このお2人にしかできない」とたたえている。
被爆者1000人超の声を集めた実話
『八月の声を運ぶ男』は、長崎を拠点に日本各地を巡り、1000人を超える被爆者の証言を録音し続けたジャーナリスト・伊藤明彦さんの実話をもとにした作品だ。本木が演じるのは、長崎の放送局を辞めて重い録音機材を背負い、被爆者の「声」を集め歩いた元記者・辻原保。阿部が演じるのは、長崎で被爆し、後遺症や長い闘病生活を抱えながら生きる被爆者・九野和平だ。九野の証言には多くの謎が残されており、辻原との出会いが物語の転機となる。
石橋静河、伊東蒼、尾野真千子、田中哲司も出演した。脚本は大河ドラマ『麒麟がくる』などで知られる池端俊策、音楽は清水靖晃が手がけている。
本作はもともと、戦後80年にあわせて2025年8月にNHKでドラマとして放送され、第63回ギャラクシー賞テレビ部門大賞を受賞した。映画版は放送では使われなかったシーンを追加し、登場人物の内面をより深く描いた構成になった。8月21日から全国のTOHOシネマズなどで公開されている。
阿部サダヲは公開初日に劇場で鑑賞
阿部は公開初日、実際に劇場に足を運んで作品を鑑賞。観客の感想が気になり、上映後にしばらく後をつけて回ったというエピソードを明かした。ある夫婦らしき観客が、上映が終わっても一言もおしゃべりにならなかった様子について、「『何かしゃべれ!』と思っていたんですけど」と明かした。
「それくらい考えさせられる作品だったんだな、と思いました」。阿部はそう結論づけ、最後に「今日は後をついていくことはないので安心してください」と付け加える一幕もあった。
長男UTAの俳優デビューに言及
舞台あいさつの終盤、本木はこの映画とは別の話題にも触れた。長男でモデルのUTAが、7月2日にNetflixで世界独占配信されたシリーズ『ガス人間』でタイトルロールを演じ、俳優デビューを飾ったことについてだ。UTAは2018年からパリを拠点にモデル活動を始め、海外のコレクションにも参加してきた。
本木は「別の作品に言及するのもなんなんですけど」と前置きしつつ、「Netflixの『ガス人間』が配信されているんですけど」とアピールし、会場の笑いを誘った。教育は妻や本人に任せてきたため自分が語る立場ではないと断りながらも、俳優の先輩としての思いを口にする。
私の思いとしては、逆にこの俳優になったことで、自分自身がそうであったように、私はもう15歳からこの世界に入って、正直中卒できちんと学校で歴史を学んだりしておりません。ですが、やはりさまざまな作品に出会って、それに関連する本を読むことによって、いろんな歴史とか人間の奥底に潜むものの奇妙さ、そしてまたその良さ、面白さ、魅力みたいなものを作品から教えてもらいました。だから、これからいろいろな役をいただくことによって何かその時代を知ることができると思いますし、そこで人間の幅を広げていってほしいと思っています
くしくも同じ俳優の道を選ぶことになった我が子へ、自らの半生を重ねながら向けた言葉だった。
『ガス人間』でタイトルロール熱演
UTAが俳優デビューを飾った『ガス人間』は、1960年公開の東宝特撮映画『ガス人間第一号』を下敷きにした完全新作のオリジナルストーリーで、全8話が一挙配信された。初めての大役ながらタイトルロールを好演し、本木も舞台あいさつでわざわざ触れるほどの仕上がりとなった。
本木も15歳で芸能界に入り、主演した『おくりびと』のアメリカ・アカデミー賞外国語映画賞受賞など、俳優として独自の道を切り開いてきた。親子2代の役者人生がどのように交わっていくのか。『八月の声を運ぶ男』は現在も全国のTOHOシネマズなどで上映中で、本木にとって新たな代表作の1本になりそうだ。
[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]


































































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