山本由伸、地区シリーズ第3戦で7回1失点10奪三振の好投でドジャース王手 前日会見で明かした大谷翔平からの助言は「バッター目線だったり、心理の話だったり」

※この記事には、商品・サービスの広告リンクが含まれています。
時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
ドジャースの山本由伸(28)が日本時間7日、敵地アトランタでのブレーブスとの地区シリーズ第3戦に先発し、7回4安打1失点10奪三振で勝利投手になった。チームは3-1で勝ち、対戦成績を2勝1敗としてリーグ優勝決定シリーズ進出に王手をかけた。前日の会見では、紅白戦で対戦した大谷翔平から多くの助言を受けたと明かしていた。
↓ 詳細が気になる方は、このまま下へ ↓
7回98球、ポストシーズン自身初の2けた奪三振
1勝1敗で迎えた第3戦は、現地6日夜(日本時間7日午前7時すぎ)にトゥルーイスト・パークで始まった。山本は立ち上がりから飛ばし、初回を2三振の三者凡退。4回までブレーブス打線に許したのは単打2本だけで、二塁を踏ませなかった。
打線が援護したのは4回だ。キケ・ヘルナンデスが2ランを放ち、さらにフレディ・フリーマンのソロも飛び出して3点を先取した。
唯一の山場は5回に来る。連打と四球で1死満塁とされ、ドレイク・ボールドウィンの一ゴロの間に1点を返された。なおも2死二、三塁で迎えたのはロナルド・アクーニャJr.。山本は3ボール1ストライクからスプリットを選び、二ゴロに打ち取った。6回と7回はいずれも三者凡退で、最後はレーン・トーマスとオースティン・ライリーを連続三振に仕留めてマウンドを降りた。
7回98球、4安打1失点、1四球10奪三振。フルカウントによると、ポストシーズンで2けた三振を奪ったのは自身初めてで、最速は97.9マイル(約157.6キロ)だった。8回はタナー・スコット、9回はエドウィン・ディアスがつなぎ、ドジャースが3-1で逃げ切った。
ブレーブス先発のクリス・セールは5回7安打3失点で負け投手。8月27日に同じ球場で山本に投げ勝ったサイ・ヤング賞左腕との再戦は、今度は山本に軍配が上がった。
「投げ勝ったという気持ちは正直全然ない」
試合直後、中継したNHK BSのインタビューに応じた山本は「1勝1敗で、流れが左右する試合でした。そのなかで、良い集中力でマウンドに上がれました」と話した。THE DIGESTが伝えている。
試合後の会見では、5回のピンチの場面を問われ、こう明かした。スポニチアネックスによると、山本は「今日はすごく、あの、感覚が良くて。どのボールも、いいところにコントロールできる感覚があったので。カウントは悪かったですけど、スプリットを選びました」と説明している。
セールとの投げ合いについては、8月の黒星を意識していたという。
「前回は僕が先制点をとられて、そのまま抑え込まれて負けてしまったので。とにかく先制点っていうところはこだわってというか、気にして登板した」
それでも、勝ち負けを自分の手柄にはしなかった。「”投げ勝った”っていう、気持ちは正直全然ないです」と語り、「あと1勝、チーム一丸となって勝ちたい」と次を見ていた。
デーブ・ロバーツ監督の評価は手放しだった。日刊スポーツによると、監督は「7回まで投げてくれたおかげで、第4戦に向けてブルペンもいい状態を保つことができる。いくら称賛してもしきれないね」とたたえた。バッテリーを組んだウィル・スミスもスポニチアネックスの取材に「全ての球種が機能していたと思う」と話している。
山本のポストシーズン成績は、これで通算11試合8勝1敗、防御率2.14となった。
前日会見で語った大谷翔平との初対戦
この登板の前日、現地5日(日本時間6日)の会見で、山本はチームメートの大谷との「対戦」について語っていた。
舞台はレギュラーシーズン終了後の現地9月30日(日本時間10月1日)、本拠地で行われた紅白戦だ。山本は約70球を投げ、大谷と3打席対戦した。メジャー移籍後、2人が実戦形式で向き合うのはこれが初めてだった。
日刊スポーツの一問一答によると、山本はこう話している。
「大谷さんからはたくさん、アドバイス頂きましたし、バッター目線だったり、心理の話だったり、たくさんとにかくアドバイスを頂きました」
ふだんからロッカーが近く、野球の話はよくするという。そのうえで「対戦したのはドジャースに入って初めてだったので、対戦してみての話というのは初めてでした」と続けた。投手として打者に向き合う山本に、打者の側から見えるものを大谷が伝えた形になる。
紅白戦は、カウントや結果に関係なく投手が投げ続ける特別ルールで行われた。ベイツ打撃コーチは結果を明かさなかったが、ロバーツ監督は現地10月2日(日本時間3日)、「由伸の勝ちだったよ」と話し、山本が何度か大谷を打ち取ったと明かしている。
大谷は5番で無安打、第4戦はグラスノーが先発
その大谷は第3戦、エンゼルス時代の2020年9月以来となる「5番・DH」で出場した。スポニチアネックスによると、ドジャース移籍後にスタメンで3番より後ろを打ったのは初めてだった。結果は2打数無安打1四球で、3回には捕手の打撃妨害で出塁している。ロバーツ監督は「打席への姿勢や内容は以前より良くなっている」と話し、「必ず目を覚ます」と復調を信じていた。
第4戦は現地7日、日本時間8日(木)午前7時に同じトゥルーイスト・パークで始まる予定だ。ドジャースはタイラー・グラスノーが先発する。勝てばリーグ優勝決定シリーズ進出が決まり、敗れれば2勝2敗で、日本時間10日(土)にロサンゼルスでの第5戦にもつれ込む。
山本が7回まで投げたことで、救援陣の消耗は最小限で済んだ。ワールドシリーズ3連覇を目指すドジャースが、あと1勝に迫った。
関連記事:山本由伸とクリス・セールのエース対決に ドジャース対ブレーブスの地区シリーズ第3戦、1勝1敗で迎える一戦は日本時間7日午前7時開始
関連記事:大谷翔平、紅白戦で山本由伸と3打席対戦 ドジャース地区シリーズは日本時間4日開幕
山本の強さの理由を、元チームメートやトレーナーらの証言でたどった書籍も出ている。
[文/構成 by スポーツライター 高瀬翔吾]








































































コメントはこちら