ゆいぴす”完璧すぎる謝罪文”が逆にバズる異例事態「X史上初めて見た」「保存した」各所から絶賛の嵐

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六本木の人気キャバ嬢・ゆいぴす(24)が6月3日、糖尿病治療薬「マンジャロ」のダイエット推奨をめぐる騒動について全面謝罪し、インフルエンサー活動の休止を発表した。薬機法上の問題を自ら認め、関連するアンバサダーや番組出演を全て辞退する内容で、SNS上ではこの謝罪文が「完璧すぎる」と称賛が殺到。炎上そのものより”謝罪の質”が話題になる異例の事態となっている。
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6月3日夜、スーツ姿で全面謝罪——何を語ったのか
六本木のキャバクラ「リリック東京六本木」に在籍する人気キャバ嬢・ゆいぴす(24)が6月3日夜、自身のXとYouTubeチャンネル(登録者数21万人)で謝罪文と動画を公開した。
今回のマンジャロに関する件につきまして、誠に申し訳ございませんでした。
— ゆいぴす (@yuipis18) June 3, 2026
不快な思いをされた方、不安な思いをされた方、そして日頃より応援してくださっている皆さまに、心よりお詫び申し上げます。
今回の発信が薬機法上の問題を含むものであったことを、真摯に受け止めております。… pic.twitter.com/p8vWqlVxXc
スーツ姿で臨んだ動画で、ゆいぴすはこう切り出す。
「今回のマンジャロに関する件につきまして、誠に申し訳ございませんでした。不快な思いをされた方、不安な思いをされた方、そして日頃より応援してくださっている皆さまに、心よりお詫び申し上げます」
謝罪文は長文に及んだ。薬機法上の問題を含んでいたと認めたうえで「その判断は誤りでした」と明言。自身の発信でマンジャロを購入した人に向けて「今一度、医師や薬剤師からリスクの説明を受けた上でご使用いただくよう、強くお願い申し上げます」と呼びかけた。
注目されたのは、日本の医療制度に触れた一節だ。
「日本は世界的に見ても薬害の少ない国です。それは行政当局、医師、薬剤師、製薬会社の皆さまの不断の努力と、薬機法をはじめとするルールの遵守によって守られてきたものです。今回の私の判断はその積み重ねを軽視するものであり、深くお詫び申し上げます」。
批判の中心にいた医療関係者への敬意を正面から示した。
自身の姿勢についても踏み込んだ。「これまで”アンチ上等”の姿勢で周囲からの指摘に耳を貸してこなかったことが、このような結果を招いた一因であると痛感しております」。5月25日に見せた強気の反論を自ら否定する内容だった。
具体的な辞退内容も明記されている。マンジャロアンバサダーの辞退に加え、「LAST CALL」への出演、「ブレイキングダウン」「リアルバリュー」「ラストコールコレクション」など関連イベント・番組への出演、「Vクリニック」「ダイエットビューティークリニック」のアンバサダーも全て辞退。「本業であるキャバクラ以外のインフルエンサーとしての活動も、しばらくお休みさせていただきます」と、事実上のSNS活動全面停止を発表した。
報酬面についても「契約書への署名は行っておらず、売上に応じた報酬や広告モデル費等につきましても、一切受領しておりません」と説明している。
発端は5月24日——「マンジャロ打ちな?」の一言から
騒動は5月24日に公開されたYouTubeチャンネル「LAST CALL」の動画に遡る。実業家・溝口勇児氏がMCを務めるキャバ嬢オーディション番組で、審査員として出演していたゆいぴすが挑戦者に「マンジャロ打ちな?」と勧め、「私はマンジャロ初めて打ったとき、1か月で5キロ痩せました」「マンジャロ打って5キロ痩せてから売れたんですよ」と語った。
同じ動画内で溝口氏は、ゆいぴすがアンバサダーを務めるマンジャロのオンライン処方サービス「diet beauty」への出資を明かしている。
マンジャロは2型糖尿病の治療薬として国内承認されている医療用医薬品だ。食欲抑制の副作用を利用したダイエット目的の使用が広がっていたが、厚生労働省は「安全性・有効性が確認されておらず、副作用による健康被害につながるおそれがある」と注意喚起を続けていた。適応外使用の場合、重篤な副作用が出ても国の「医薬品副作用被害救済制度」の対象にならない。
翌25日、批判に対してゆいぴすはXで反論する。「リスクは個人的に使ってるので分かりますし、経験してます。あとは、私はそもそも医者でもないですよ。医者でなければ医薬品に関わってはいけないのですか? ただのアンバサダー(広告モデル)なんですが」。
この投稿が火に油を注いだ。医師で作家の知念実希人氏はXで「マンジャロはあくまで糖尿病の治療薬であり、ダイエット用に使ったら適応外使用で、副作用が出ても救済対象外なんですよ」「素人が安易に勧めないで頂きたいです」と明確に苦言を呈している。
その後、6月1日にゆいぴすはアリーナイベント「ラストコールコレクション」への参加辞退を表明。翌2日にはアンバサダーを務めていたクリニックのHPから彼女の写真がAI生成とみられる画像に差し替えられた。同日、大阪府警がマンジャロの無許可販売・保管の疑いで男女3人を薬機法違反容疑で書類送検したことも報じられている。
5月24日の動画公開から6月3日の全面謝罪まで、10日間だった。
関連記事:【時系列】ゆいぴす”マンジャロ打ちな”発言からの全経緯 全面謝罪でラストコール辞退「判断は誤りでした」SNS活動もしばらく休止を発表
知念実希人氏「完全に正しい対応」田端信太郎氏「見事で天晴れ」
謝罪文が投稿されると、SNS上では炎上そのものとは別の反応が広がった。謝罪文の”質”に対する評価だ。
炎上初期に厳しく批判していた知念実希人氏は一転、Xでこう評価した。「これに関しては完全に正しい対応だと思います。”私の発信をきっかけにマンジャロを購入された方は、今一度、医師や薬剤師からリスクの説明を受けた上でご使用いただくよう、強くお願い申し上げます”この発信をして下さったことは、医師としてとても有り難く思います」。
元LINE上級執行役員の田端信太郎氏もXに投稿。「読み返すほど、マジで関係各所に完璧に配慮した見事な謝罪文すぎるw ワイは、広告営業の時に散々、お詫び訪問で、謝罪文を持ってお詫びにいったから、分かる! これは、見事で天晴れなお詫びの口上である!!」と絶賛した。
医療関係者のアカウントからは「完璧な謝罪文はTwitter史上初めて見た気がする。経営者とか政治家でここまで完璧な文章で謝罪できる人いなかったような」との投稿も。法律関係者からは「謝罪文として見本的だな。保存した」との反応も出ている。
称賛の裏に弁護士の存在——SAKURA法律事務所がサポートを公表
謝罪文の完成度の高さから、ネット上では「20代のキャバ嬢が一人で書いたとは考えにくい」との推測も出ていた。
その答えは同日深夜に明かされる。SAKURA法律事務所の依田俊一弁護士が自身のXで、「SAKURA法律事務所は、本件においてゆいぴす氏に対して法的アドバイスを行っております」と投稿した。続けて「ゆいぴす氏は、本件において困難な状況に置かれていたことは事実です。しかし、発信に関わった立場としての責任を自ら認め、各種活動の辞退という決断を自身の意思で行いました」と説明している。
弁護士のサポートがあったことで「ゴーストライター」との見方も出たが、依田弁護士は「本人が全面的に責任を認めた上でのこの決断」と強調。法的な助言はあったとしても、活動辞退の判断はゆいぴす本人の意思だったことが示されている。
イザ!の報道では、ゆいぴすが溝口氏側と対応方針で意見が合わなかったことから、自ら弁護士を立てたとの分析が出ている。謝罪文に「溝口勇児氏を含む運営側との間で本件に対する認識および今後の対応方針に相違があると判断し」と明記された点がその根拠だ。
溝口勇児氏も謝罪——しかし「対比」が際立つ結果に
ゆいぴすの謝罪から約2時間後、溝口氏もXを更新した。
「番組でもSNSでも、ゆいぴすばかりに批判が集まってしまっていることを申し訳なく思います。以前も書いた通り、今回の責任は出資者の一人であるおれや運営サイドにあります。批判されるべきは我々です」
責任を認める内容だが、SNSでの反応はゆいぴすの謝罪文とは対照的だった。「20代のゆいぴすが謝罪してから40代が謝罪って」「おっそ!だっさ!」との投稿がXで拡散された。一人称が「おれ」だった点や、「ゆいぴすばかりに批判が集まってしまっている」という表現が「自分も批判されていたのに」と受け止められ、反発を買った。
溝口氏は「今後はおれ自身が運営に深く入るのか、体制を変更するのか、はたまた別の形を取るのか含めて、必要な見直しは行います」とし、事業継続の姿勢をにじませている。ゆいぴすが全活動を辞退したのに対し、この温度差がさらに目立つ結果となった。
ORICON NEWSの報道によれば、溝口氏は「何よりも申し訳ないのは、おれたちを信じてくれたゆいぴすを、このような形で傷つけてしまったことです」とも述べている。
「謝罪文がバズる」——SNS時代の新しい現象
ゆいぴすの謝罪文が広く評価されたのはなぜか。
構成を見ると、冒頭での明確な謝罪、批判者・被害者・ファンそれぞれへの個別の言及、判断プロセスの透明な開示と非の認定、医療制度への敬意、自身の態度への反省、運営側との関係整理、報酬面の明示、辞退内容の具体的列挙という流れが一貫している。言い訳に逃げず、かつ経緯の説明は怠らない。
企業や政治家の謝罪が「遅い」「曖昧」「責任をぼかしている」と批判される場面が多い中、24歳のインフルエンサーが出した謝罪文がビジネスパーソンや法律家から「見本」と評される。田端氏の「保存した」という言葉が示すように、謝罪文そのものがコンテンツとして拡散されるのは、SNS時代の新たな現象と言える。
ただし、対応の遅さへの指摘は残る。発端から謝罪まで10日、しかも5月25日には「アンチ上等」の姿勢で反論していた。「結果として正しい謝罪をしたが、初動は間違えた」という見方も根強い。
「本当に問われるのはこれからだ」という点で、賛否は一致している。
[文/構成 by さとう つづり]
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