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元KBCアナ・和田安生さん死去、68歳 5月から病気療養で『PAO~N』休演、プロ野球実況や『パワーシャベル』のパーソナリティを務めた歩み

元KBCアナ・和田安生さん死去、68歳 5月から病気療養で『PAO~N』休演、プロ野球実況や『パワーシャベル』のパーソナリティを務めた歩み

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KBC九州朝日放送の元アナウンサーで、フリーとして活動していた和田安生さん(68)が10月22日に亡くなった。11月2日、KBCラジオ『PAO~N』の放送中に伝えられた。月曜のパーソナリティを務めていた和田さんは、病気療養のため5月から番組を休んでいた。通夜と葬儀は親族の意向で近親者のみで行った。

『PAO~N』月曜を5月から休んでいた理由

訃報は、和田さんが出演していた番組の中で伝えられた。11月2日(月)午後1時からの『PAO~N』で、パーソナリティが「月曜のパーソナリティを務め、病気療養のため5月から休演していた和田安生さんが10月22日木曜日に亡くなりました。68歳でした」と伝えた。

番組公式ブログは5月25日(月)の放送について「今日は安生さんの代打で奥田さんが登場!」と記しており、休演中は代役を立てて放送を続けていた。休演の理由は病気療養で、詳しい病状などは伝えられていない。

休演は約半年に及んだ。

月曜のリスナーが待っていた復帰はかなわず、番組から届いたのは訃報だった。和田さんがどんな道をたどって『PAO~N』の月曜にたどり着いたのか、KBCでの歩みを順に見ていく。

下関市出身、1980年にKBCへ プロ野球やマラソンの実況を担当

和田さんは1957年12月10日生まれ、山口県下関市の出身。1980年にKBC九州朝日放送へアナウンサーとして入社した。『PAO~N』で共演していた沢田幸二さんとは同期入社にあたる。

入社後に担ったのは、主にスポーツ中継の実況だった。プロ野球、マラソン、ゴルフ、柔道と、扱う競技は幅広い。

1992年のバルセロナ五輪では現地に入り、陸上や柔道などの取材レポートを届けている。

ラジオの生ワイド『びっくり!パワーシャベル』で民放連賞

和田さんの名前を冠したラジオ番組もあった。2000年春から2003年秋までKBCラジオで放送された平日午前の生ワイド『和田安生・宮本けいすけ びっくり!!パワーシャベル』だ。

放送ライブラリー(放送番組センター)の記録によると、番組は話題や情報を笑いとともに伝え、リスナーの参加を呼び込む構成だった。2001年5月21日の放送では、和田さんが福岡ドームで務めた始球式の様子を紹介し、球速を当てるクイズの結果も発表している。この番組は日本民間放送連盟賞(第49回)の生ワイド番組部門で優秀賞を受けた。

放送終了から約20年後、番組は一度だけ戻ってくる。2023年1月1日の午前9時から正午まで、正月特番『びっくり!パワーシャベル2023』として宮本啓丞さんとのコンビが復活した。radikoのニュース記事によると、オープニングでは和田さんがシャレで締めたオチを宮本さんがスルーして話し続け、その途中でオープニングの効果音が鳴り始めた。記事は、20年のブランクを感じさせる幕開けとして紹介している。

2023年4月からフリーに 『PAO~N』月曜の顔

2023年4月、和田さんはフリーアナウンサーとして新たなスタートを切った。同じ月から『PAO~N』の月曜メンバーに加わり、番組公式ブログは「沢田さんとKBC同期入社の和田安生さん」と紹介。真新しいKBCの入館証に、食堂でさっそくお金をチャージしていた様子もつづられていた。

同期の2人が並ぶ月曜の放送は、そこから約3年続く。2026年3月には沢田さんが1週間休み、3月10日から13日まで和田さんがパーソナリティとして代わりに番組を担った。

5月4日(月)の放送後、和田さんは自身のXで「今週もお付き合いいただきありがとうございました」と書き込み、腰と背中の痛みに悩まされながらも治療して頑張る思いをつづって、「来週もシクヨロです」と結んでいる。

年表で見る和田安生さんの歩み

年出来事
1957年12月10日、山口県下関市に生まれる
1980年KBC九州朝日放送にアナウンサーとして入社
1992年バルセロナ五輪で現地から陸上や柔道などを取材
2000年KBCラジオで『びっくり!!パワーシャベル』が始まる。放送は2003年秋まで
2001年『びっくり!!パワーシャベル』が第49回日本民間放送連盟賞の生ワイド番組部門で優秀賞を受ける
2023年1月1日に復刻特番『びっくり!パワーシャベル2023』を放送
2023年4月にフリーとなり、『PAO~N』の月曜を担当
2026年5月から病気療養で休演し、10月22日に死去

番組で伝えられた別れ 実況席とラジオに残した声

プロ野球やマラソンの実況で九州のスポーツファンに届いた声は、ラジオでは午前の生ワイドや昼の『PAO~N』で、リスナーとの笑いを生んだ。話題や情報を笑いとともに伝え、リスナーの参加を呼び込んだ『びっくり!!パワーシャベル』は、民放連賞の優秀賞として記録に残っている。

訃報は、月曜のパーソナリティを務めていた『PAO~N』の放送の中で、番組のパーソナリティから伝えられた。入社同期の沢田さんと並んだ月曜の席に、和田さんが戻ることはなかった。

[文/構成 by ライター 小川 そら]

寄稿者

小川 そら
人物ニュース・芸能・スポーツ・社会の話題を担当しています。記事を書くときに決めているのは、確認できていないことを書かないことと、報道の表現をそのまま強めないこと。経歴や活動歴は時系列で整理し、「いつ・何があったか」がすぐ追える形にまとめています。休日はドラマの一気見と、近所の喫茶店めぐりで過ごすことが多いです。

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