『食戟のソーマ』作画の佐伯俊氏、集英社との専属契約を満了 作画やキャラクターデザインの新規依頼を募集、これまでの作品一覧

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『食戟のソーマ』の作画で知られる漫画家の佐伯俊氏が2026年11月1日、自身のXで集英社との専属契約を満了(解約)したと報告した。あわせて作画担当、イラスト、キャラクターデザインなどの新規の仕事を募集し、長期にわたる仕事は現状見送るとしている。契約を終えた理由や次の掲載先は明かしていない。本記事では発表の内容と、附田祐斗氏と組んだ作品を中心に佐伯氏のこれまでの仕事を一覧でまとめる。
佐伯俊氏が自身のXで集英社との専属契約満了を報告
佐伯氏がXに投稿したのは11月1日午前10時10分ごろだった。冒頭に【ご報告とお知らせ】と掲げ、長年結んできた集英社との専属契約を終えたことを伝えている。
「佐伯俊はこの度、長年結んでおりました集英社との専属契約を満了(解約)いたしました。これまでお世話になった関係者の皆様に心より感謝申し上げます。」
本人の表記は「満了(解約)」。契約の期間や条件、満了に至った経緯について、投稿では触れていない。集英社側からの発表も、11月1日午後の時点で確認できなかった。
投稿は同日午後2時台の時点で7万件を超えるいいねを集めた。同日中には報道でも取り上げられ、『週刊少年ジャンプ』で2012年11月から2019年6月まで連載された『食戟のソーマ』の作画担当として紹介された。
募集は作画担当・イラスト・キャラクターデザイン 長期の仕事は見送り
投稿の後半は、仕事の募集に充てられた。
「これに伴い、新規のお仕事を募集いたします。なお、長期に渡るお仕事は現状見送らせていただきます。」
示された募集内容は次の3つで、末尾に「など」と添えてある。
- 作画担当
- イラスト
- キャラクターデザイン
依頼の窓口として、投稿にはメールの連絡先も記されている。投稿は「素敵なご縁がありますと幸いです」と結ばれた。
目を引くのは、長期の仕事を「現状」見送るとした一文だ。どの程度の期間を長期とするのか、なぜ控えるのかは書かれておらず、「現状」という言葉からは、この方針が当面のものとして示されたことが分かる。募集の先頭には「作画担当」が置かれた。原作者と組んで絵を描く、佐伯氏がもっとも長く続けてきた仕事の形だ。
佐伯俊氏とは 附田祐斗氏と組んだ作画担当の歩み
佐伯氏のキャリアは、原作者の附田祐斗氏との関係を抜きに語れない。
大学の後輩にあたる附田氏は2006年、『週刊少年ジャンプ』の新人賞を受けて漫画家としてデビューした。佐伯氏はその附田氏を通じてジャンプの編集者と知り合い、2011年に『ジャンプNEXT!』で読み切り『キミと私の恋愛相談』を発表。佐伯俊の名前での活動がここから始まる。
翌2012年、附田氏が原作を書いた読み切り版『食戟のソーマ』を同じ『ジャンプNEXT!』に載せると、同年11月26日発売の『週刊少年ジャンプ』52号で連載がスタートした。料理研究家の森崎友紀氏が協力に入り、名門料理学校「遠月学園」を舞台に、定食屋の息子・幸平創真が料理人の父・城一郎を超えようと「食戟」と呼ばれる料理勝負に挑む物語だった。
連載は2019年29号まで、約6年半続いた。最終回は2019年6月17日発売号に載り、その後『少年ジャンプGIGA』で後日談の特別編「食戟のソーマ~Le dessert~」が3号連続で掲載された。単行本は全36巻で、最終36巻は2019年10月に出ている。
テレビアニメ化も大きかった。J.C.STAFFの制作で2015年4月に第1期が始まり、「弐ノ皿」(2016年)、「餐ノ皿」(2017〜2018年)、「神ノ皿」(2019年)と続き、第5期「豪ノ皿」が2020年9月に最終回を迎えている。足かけ6年に及ぶシリーズとなった。
ソーマの連載中から、仕事の幅は漫画の外にも広がっていた。2016年放送のテレビアニメ『アクティヴレイド -機動強襲室第八係-』ではキャラクター原案を担当。2018年には尾田栄一郎氏の『ONE PIECE』のスピンオフ『食戟のサンジ』(ストーリー:附田祐斗氏)の作画を任され、麦わらの一味のコック・サンジが料理を作る読み切りを『週刊少年ジャンプ』に不定期で載せた。こちらは2022年8月に単行本にまとまっている。
ゲームの仕事もある。2021年11月4日に配信が始まった、バンダイナムコエンターテインメントとコロプラが共同開発したスマートフォン向けRPG『テイルズ オブ ルミナリア』では、シリーズ初の群像劇として登場する21人の主人公すべてのキャラクターデザインを手がけた。同作は2022年7月20日にサービスを終えている。
直近の連載は、2023年4月10日発売の『週刊少年ジャンプ』19号で始まった『テンマクキネマ』だ。原作は再び附田氏。映画好きの中学生・新市元が、幽霊になった天才脚本家に取り憑かれ、映画づくりに巻き込まれていく青春ものだった。単行本は全3巻で完結している。
いちばん新しい仕事は、2026年8月17日発売の『ジャンプGIGA 2026 SUMMER』だ。人気作の作者が新作のラブコメを寄せる企画に、附田氏と佐伯氏のコンビによる短編の読み切りが載った。専属契約の満了を報告する約2か月半前のことだった。
佐伯俊氏のこれまでの作品一覧
公式サイトや報道で確認できた主な仕事を年代順にまとめた。
| 年 | 作品 | 役割・掲載先 |
|---|---|---|
| 2011年 | キミと私の恋愛相談 | 読み切り |
| 2012年 | 食戟のソーマ | 作画、 |
| 2012〜2019年 | 食戟のソーマ | 作画、 |
| 2016年 | アクティヴレイド | キャラクター原案 |
| 2018年〜 | 食戟のサンジ | 作画、 |
| 2019年 | 食戟のソーマ~ | 作画 |
| 2021年 | テイルズ | 21人の主人公のキャラクターデザイン |
| 2023年 | テンマクキネマ | 作画、 |
| 2026年 | ラブコメの短編読み切り | 附田祐斗氏とのコンビ |
表を見ると、漫画では原作者と組む作画担当の仕事が中心で、アニメやゲームではキャラクターの原案・デザインを受け持ってきたことが分かる。今回の募集内容の「作画担当」「キャラクターデザイン」は、どちらもこれまで実績を積んできた分野と重なる。
理由や次の仕事は明かされず 今後の活動は
なぜ今、専属契約を終えたのか。
答えは投稿の中にない。佐伯氏は理由に触れておらず、集英社もこの件について発表していない。どの出版社や企業と組むのか、新しい連載の予定があるのかも、11月1日午後の時点で公表された情報はなかった。
佐伯氏が自身の言葉で示したのは、関係者への感謝と、作画担当やイラスト、キャラクターデザインの依頼を受け付けること、長期の仕事は当面控えることの3点だ。2012年のソーマ連載開始から約14年、ジャンプ系の雑誌を主な舞台にしてきた作画担当が、新たに依頼を受ける立場になる。
次にどこで佐伯氏の絵が見られるのか、現時点で決まったことは公表されていない。
[文/構成 by ライター あおい りんご]







































































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