岸田宙大、11月8日のPANCRASE 368でBTTのダヴィ・チュンと対戦 5月のフライ級王座決定戦は時田隆成に2-1判定負け、柔術黒帯の経歴と戦績

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パンクラスのフライ級2位、岸田宙大=パンクラス大阪稲垣組=の次戦が決まった。11月8日に東京・ニューピアホールで開かれる「PANCRASE 368」で、ブラジルのBrazilian Top Team(BTT)に所属するダヴィ・チュンとフライ級5分3Rで拳を交える。
11月8日「PANCRASE 368」でBTTのダヴィ・チュンと3R
5月31日のフライ級王座決定戦では、時田隆成に5R判定2-1で敗れ、ベルトに届かなかった。約5カ月ぶりの再起戦となる。
パンクラスは10月、11月8日大会の追加カードとして岸田とチュンの一戦を発表した。開場は13時15分、試合開始は13時30分の予定。国内ではU-NEXTが独占でライブ配信し、海外向けにはUFC FIGHT PASSでも配信される。
\ 11月8日13時30分から独占ライブ配信(予定) /
相手のチュンは、ブラジルの強豪チームとして知られるBTTの所属で、戦績は2戦2勝。キャリアの数は少ないが、まだ負けを知らない。一方の岸田は6勝3敗で、10月8日付の公式ランキングでは同級2位だ。
同じ大会では、BTTからもう一人、ルイス・ヘルクラーノ(7勝1敗)が来日し、バンタム級6位の松井涼(LDH JAPAN)と対戦する。ミドル級では林源平とシーザー・カワハラ、ウェルター級では菊入正行とコール・ヘニングが組まれた。ガブリエル・レーベンと平田旭のウェルター級戦は、レーベンの練習中の負傷で中止となっている。
チケットはS席2万円、A席1万3000円、自由席1万円で、すでに一般発売が始まっている。
5月の王座決定戦は時田隆成に2-1の判定負け
岸田がタイトルに挑んだのは、5月31日に東京・立川ステージガーデンで行われた「PANCRASE 362」のメインイベントだった。
このベルトは、第10代王者の濱田巧が3月に剥奪されて空位になっていた。主催者への事前の連絡や承認がないまま他団体への出場の交渉を行い、参戦を承諾したことが契約違反にあたる、というのがパンクラスの説明だった。そこで組まれたのが、当時4戦全勝の時田隆成=トライフォース東中野(当時)=と岸田による王座決定戦だった。
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試合は5分5Rのフルラウンドにもつれ込む。1Rは時田がジャブとワンツーで主導し、2Rはカーフキックとサークリングで岸田のタックルを封じた。岸田も1Rにタックルで倒し、3Rにはバックを取って三角絞めを狙う。だが4R、5Rは時田が続けてテイクダウンを奪い、上から抑え込んだ。5Rの終盤には、背中を向けた時田に岸田がリアネイキッドチョークを狙ったものの、時田はこれをしのいだ。
判定は割れた。2人のジャッジが49-46、48-47で時田を支持し、残る1人は48-47で岸田につけた。2-1のスプリット判定で時田が第11代フライ級王者となり、岸田はあと一歩でベルトを逃した。
勝った時田は試合後、「PANCRASEのフライ級はどこの団体よりも一番強いということを証明していきたいと思います」と王者としての抱負を口にした。
岸田宙大の柔術歴は?4歳で柔道、14歳で柔術に出会い黒帯へ
岸田を語るうえで欠かせないのが、ブラジリアン柔術の経歴だ。現在は柔術の黒帯で、MMAでも寝技の極めで勝ち星を重ねてきた。
格闘技の入り口は柔道だった。王座決定戦を前にパンクラス公式サイトのインタビューで、岸田は自身の歩みをこう明かしている。
「4歳から柔道を始めました。でも体が小さかったのでなかなか技が通用しなくて。そんな中14歳の頃に柔術に出会って、そこからどんどん柔術にハマっていきました。」
柔術では、青帯、紫帯、茶帯のそれぞれで全日本選手権と全日本オープンを制した。帯が上がるたびに国内の主要大会で頂点に立ち、黒帯までたどり着いた計算になる。
MMAへ進むきっかけは21歳のとき。子どもの頃から柔道を教えてもらっていたという秋葉太樹とRIZINを観戦し、MMAに誘われたことだった。岸田は秋葉を「僕のお兄ちゃんみたいな存在です」と表現している。
勝ち方へのこだわりも、柔術時代から変わらない。
「勝つなら一本極める以外ないでしょ」
同じインタビューでは「僕の技はマニュアル通りじゃないんですよ」とも語り、海外選手の一本集をSNSで見ては独学で研究してきたと打ち明けた。決まった型にとらわれない仕掛けの早さが持ち味だ。
2024年プロデビュー、戦績は6勝3敗
岸田のプロデビューは2024年。以来、パンクラスを主戦場にしてきた。
2025年7月の「PANCRASE 355」では、元フライ級王者の猿飛流に0-3の判定で敗れた。ここから流れが変わる。12月の「PANCRASE 360」で浜本”キャット”雄大を1R2分41秒の腕十字で、2026年3月の「PANCRASE 361」では眞藤源太を1R2分38秒の三角絞めで仕留め、2試合続けて3分足らずの一本勝ち。この連勝が王座決定戦への切符になった。
| 日付 | 大会 | 相手 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 2025年7月27日 | PANCRASE 355 | 猿飛流 | 判定0-3で負け |
| 2025年12月21日 | PANCRASE 360 | 浜本”キャット”雄大 | 1R2分41秒 腕十字固めで勝ち |
| 2026年3月14日 | PANCRASE 361 | 眞藤源太 | 1R2分38秒 三角絞めで勝ち |
| 2026年5月31日 | PANCRASE 362 | 時田隆成 | 5R判定1-2で負け(フライ級王座決定戦) |
| 2026年11月8日 | PANCRASE 368 | ダヴィ・チュン | 予定(フライ級5分3R) |
王座決定戦の前、眞藤戦について岸田は「ノーダメージで終えられたので、コンディションもバッチリでした。オファーは即決でしたね」と振り返っていた。勢いのまま挑んだタイトル戦は、スプリット判定で手が届かなかった。
王者・時田は12月に猿飛流と初防衛戦、岸田は再浮上なるか
フライ級の頂点をめぐる争いも動いている。王者の時田は、12月20日に立川ステージガーデンで開かれる「PANCRASE 369」で、同級1位の猿飛流を相手に初防衛戦に臨む。猿飛流は9月の次期挑戦者決定戦で眞藤源太を破り、挑戦権を手にした。
猿飛流は、岸田が2025年7月に判定で敗れた相手でもある。王者が防衛するにせよ、元王者が再びベルトを巻くにせよ、岸田がもう一度タイトルに近づくには勝ち星を重ねるしかない。
その最初の一歩が、チュン戦だ。相手は無敗のブラジル人ファイター。王座決定戦の前に「いつも通り、一本狙います」と語った柔術黒帯が、ニューピアホールでどんな極めを見せるのか。
[文/構成 by 凪]















































































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