はなわの長男・塙元輝、大みそか代々木第二で全日本プロレスデビュー 鈴木秀樹と対戦、大学講師から転身した経緯と柔道歴

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全日本プロレスの練習生・塙元輝(25)が、12月31日に東京・国立代々木競技場第二体育館で行われる大会でプロレスデビューする。相手は46歳のベテラン、鈴木秀樹とのシングルマッチ。塙はお笑い芸人はなわの長男で、国士舘大柔道部の出身だ。大学卒業後は山口県の大学で教員(講師)として柔道を教え、2025年5月末に退職。その後に届いた全日本からのオファーを受け、2026年4月に入門した。
後楽園ホールでデビュー戦を発表、相手は鈴木秀樹
発表は10月22日、東京・後楽園ホールで開かれた全日本プロレス「旗揚げ記念シリーズ2026」の会場だった。第3試合が終わったあとの休憩中、練習生の塙がリングに上がり、デビューが決まったことを自ら報告した。
「このたびデビューすることが決定しました。精いっぱい頑張ります。よろしくお願いします」。そうあいさつすると、大型ビジョンに対戦相手として鈴木秀樹の名前が映し出される。塙は「全力でがんばります。応援よろしくお願いします」と続け、指定席が完売した場内から拍手が送られた。
舞台は全日本の年末興行「ザ・リーヴpresents ゼンニチ大晦日2026」で、12月31日(木)午後2時に始まる。カードは「塙元輝デビュー戦 シングルマッチ 鈴木秀樹vs塙元輝」と公式に発表された。4月1日付の入門から約9か月でのデビューとなる。
誕生日は12月26日なので、リングに立つときには26歳になっている。
就職先は山口県の大学、柔道を教える講師から全日本へ
大学講師からなぜプロレスラーの道を選んだのか。時系列で見ると、大学を退職したのは2025年5月末で、全日本からのオファーはその年の秋ごろだった。プロレスに誘われたあとに大学を辞めたわけではない。退職そのものの理由は明らかにされていない。
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2023年 | 国士舘大を卒業。山口県の大学で講師として柔道を指導 |
| 2023年 | 結婚 |
| 2024年 | 長男が誕生 |
| 2025年5月末 | 大学を退職(講師を務めたのは約2年) |
| 2025年秋ごろ | 全日本プロレスからオファー |
| 2026年3月10日 | 全日本の事務所で練習生契約の記者会見 |
| 2026年4月1日 | 練習生として入門 |
| 2026年10月22日 | 12月31日のデビュー戦が決まる |
膝のけがもあり、選手としての柔道は大学卒業を区切りにやめていた。3月10日の会見で塙は、教員として働くなかで「プロレスラーというものが頭の片隅にずっとあった」と明かしている。
声をかけたのは全日本の側だ。福田剛紀社長は会見で、恵まれた体格と才能、柔道の経験を生かしてほしいと誘ったと説明した。本人はそこから毎日真剣に考え、入門を決めたという。
僕自身、柔道を今までしていて、柔道には一区切りついたと自分の中で思っています。
会見で語ったこの言葉が、転身の出発点になった。
妻の言葉と父・はなわのエール
塙は2023年に結婚し、2024年に長男が生まれた。道場に住み込まず、妻子と暮らす自宅から通って練習を続けている。
会見では、自身も柔道経験のある妻から「スターになって、もっと大きくなるチャンスが今あるから頑張って」と背中を押されたことを打ち明けた。けがを心配する気持ちもあるという。
父のはなわはプロレスファンでもあり、入門の報告には「頑張って」と前向きに応えた。
7歳で始めた柔道、佐賀工から国士舘へ
塙は佐賀市の出身。7歳で柔道を始め、大学を卒業するまでの約15年間、畳の上で過ごした。2015年からは日本テレビ系「有吉ゼミ」で、弟2人とともに「はなわ家の柔道三兄弟」として密着を受けてきた。叔父はお笑いコンビ・ナイツの塙宣之だ。
中学3年で全国中学大会の個人戦90kg超級3位に入ると、佐賀工高では100kg超級の重量級で戦う。3年時に高校総体の佐賀県予選を制し、全国高校総体はベスト16まで勝ち進んだ。全九州高校大会と九州ジュニア体重別でも準優勝している。
進学先は柔道の名門・国士舘大。1学年下には、のちにパリ五輪100kg超級の代表となる斉藤立がいた。大学では第33回全国体育系学生柔道体重別選手権の100kg超級でベスト8に入っている。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 塙元輝(はなわ・げんき) |
| 生年月日 | 2000年12月26日(25歳) |
| 出身 | 佐賀県佐賀市 |
| 身長・体重 | 180cm・110kg |
| 得意技 | 払い腰(柔道) |
| 学歴 | 佐賀工高-国士舘大 |
| 家族 | 父はお笑い芸人のはなわ、叔父はナイツの塙宣之、弟が2人 |
| 主な柔道成績 | 全国中学大会個人戦90kg超級3位、全国高校総体100kg超級ベスト16、全九州高校大会100kg超級準優勝、九州ジュニア体重別100kg超級準優勝、全国体育系学生柔道体重別選手権100kg超級ベスト8 |
ウルフアロンの存在も刺激になった。柔道時代に練習をともにしたことがあり、新日本プロレスで戦う姿を見て、自分も大きな舞台に立ちたいと思ったという。目標に挙げる選手は、憧れの武藤敬司だ。
デビューの相手・鈴木秀樹はどんなレスラーか
相手の鈴木秀樹は、「人間風車」と呼ばれたビル・ロビンソンに師事したレスラーだ。2008年にアントニオ猪木率いるIGFでデビューし、2014年からはフリーとして多くの団体のリングに上がってきた。2021年には米WWEのパフォーマンスセンターでコーチを務めることも発表された。
全日本のリングでも存在感は大きい。2026年5月の「チャンピオン・カーニバル」で優勝し、6月には三冠ヘビー級王座に挑戦した。このときは王者・宮原健斗に敗れ、王座には届かなかった。柔道出身の新人が、組み技に長けたベテランにどこまで食らいつくのか。デビュー戦の見どころはそこにある。
塙はバックステージで、鈴木への思いをこう語った。
鈴木選手はずっと試合を見てきてるし、尊敬する先輩で、胸を借りるつもりで全力で戦いたいと思っています
練習生として下積み、「スターになりたい」
入門後は神奈川県内の道場で練習を重ねてきた。大会ではセコンドにつき、リングの設営や先輩の雑用もこなす。練習生としての下積みが半年以上続いた。
デビューまで残りは約2か月。塙は「2か月ほどあるのですが、その期間の中で最大限努力して強くなれるように頑張りたいと思います」と話した。大みそかの大舞台については、ワクワクする気持ちと、自分がやってやるという気持ちで奮い立ちたいと意気込む。
父のはなわと妻には、まだデビューが決まったことを伝えていないという。父の反応を聞かれると「まず、おめでとうという言葉だけだと思います」と予想し、「デビュー戦なので見にきてくれればうれしいなと思います」と家族の観戦を望んだ。
3月の会見で掲げた目標は、プロレスという舞台で「塙元輝」の名を大きくし、スターになることだった。入門から約9か月。12月31日、代々木第二のリングでその第一歩を踏み出す。
[文/構成 by 飯田タツヤ]












































































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