世界体操2026、日本が男子団体で連覇しロス五輪出場権 橋本大輝ら5人のメンバーと結果

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オランダ・ロッテルダムで開かれている体操の世界選手権で、日本男子が現地10月20日(日本時間21日未明)の団体総合決勝を251.928点で制した。2位ロシアとの差は1.599点で、3位は中国。団体が行われた前回の2023年大会に続く連覇となり、3位以内に与えられる2028年ロサンゼルス五輪の団体出場権も手にした。
日本は251.928点、2位ロシアに1.599点差
決勝に進んだのは予選上位の8チーム。予選の得点は持ち越さず、6種目それぞれで3人が演技し、その3人の合計を積み上げて争う。いわば1回勝負の決勝で、日本はただ一つ251点台に乗せた。
日本体操協会が公開した公式リザルトによると、上位8チームの順位と得点は次のとおりだった。
| 順位 | 国 | 得点 |
|---|---|---|
| 1位(金) | 日本 | 251.928 |
| 2位(銀) | ロシア | 250.329 |
| 3位(銅) | 中国 | 249.193 |
| 4位 | 英国 | 247.395 |
| 5位 | スイス | 246.497 |
| 6位 | 米国 | 245.161 |
| 7位 | オランダ | 241.294 |
| 8位 | コロンビア | 240.093 |
3位以内に入った日本、ロシア、中国の3チームが、ロサンゼルス五輪の団体出場枠を手にした。4位の英国とは4.533点の開きがある。表彰台の3チームが2.735点の中に収まったのに対し、4位以下は少し離れた。
日本の世界選手権の団体総合での優勝は、通算8度目。2023年の世界選手権、2024年のパリ五輪に続き、世界選手権と五輪を合わせた主要大会では3大会続けて団体の頂点に立った。
4位発進から平行棒で首位、最後は橋本の鉄棒
楽な試合ではなかった。
現地10月18日までの予選では、日本が254.529点で首位に立ち、英国が251.460点で2位、ロシアが3位、中国が4位で続いた。決勝で表彰台に上がった3チームはいずれも予選の上位4チームで、予選2位の英国だけが決勝でメダルを逃したことになる。予選の得点が消える決勝では、この順番が最初の床運動から崩れていった。
日本は決勝を床運動から回り始めた。ところが最初の床運動は41.299点で、この種目だけの順位は8チーム中4位。出だしで橋本大輝にラインオーバーの減点があり、スタートは4位からだった。
流れを引き戻したのは2種目目のあん馬だった。橋本が14.466点を出し、日本はこの種目で全体トップの42.332点を記録する。つり輪、跳馬と大きな崩れなくつなぎ、跳馬では川上翔平が14.366点、橋本が14.400点をそろえた。
勝負が動いたのは5種目目の平行棒だ。日本自身も13点台が2本あってこの種目は42.099点にとどまったが、同じローテーションで上位を争っていた英国と中国にミスが出た。英国は平行棒で落下があって39.999点にとどまり、中国も同じローテーションの鉄棒で落下があった。日本はこのローテーションを終えて首位に立った。
最終種目の鉄棒では、1番手の川上がバーから落下して13.100点。リードが一気に縮まりかねない場面で、2番手の前田楓丞が14.333点で立て直す。最後に橋本がリューキンなどの手放し技を決め、着地も止めて14.866点。この1本で優勝が決まった。
ライバルの数字を見ると、明暗の分かれ方がはっきりする。中国はつり輪(42.766点)と平行棒(43.366点)で全体トップを取りながら、床運動と跳馬は8チーム中最下位だった。英国は跳馬で全体トップの43.499点を出したものの、鉄棒は38.733点で最下位に沈んだ。ロシアは鉄棒で全体トップの42.565点を出して追い上げたが、1.599点届かなかった。日本は6種目すべてで4位以内にとどまり、大崩れのない試合運びが最後に効いた。
関連記事:世界体操2026男子予選結果、日本は団体首位通過 個人総合は岡慎之助1位・橋本大輝2位で決勝へ
5人のメンバーと種目ごとの得点
日本代表の男子は次の5人だった。
橋本大輝(日本生命/セントラルスポーツ)は東京五輪の個人総合と鉄棒で金メダルを取ったエース。岡慎之助(徳洲会体操クラブ)は2024年パリ五輪で個人総合などを制した。川上翔平(徳洲会体操クラブ)、土井陵輔(セントラルスポーツ)、前田楓丞(ハヤブサSC)がそろい、川上と前田は初めての日本代表だった。
関連記事:岡慎之助と土井陵輔、世界体操で団体金 岡は岡山市出身、土井は岡山市の関西高等学校出身
決勝で橋本は6種目すべてに出場し、岡は床運動、つり輪、平行棒の3種目を担当した。公式リザルトに基づく種目ごとの出場選手と得点は次のとおり。
| 種目(日本の演技順) | 出場した3人と得点 | 日本の種目合計(種目内順位) |
|---|---|---|
| 床運動 | 橋本 13.700、岡 13.866、土井 13.733 | 41.299(4位) |
| あん馬 | 橋本 14.466、川上 13.766、土井 14.100 | 42.332(1位) |
| つり輪 | 橋本 13.500、川上 13.333、岡 14.100 | 40.933(3位) |
| 跳馬 | 土井 14.200、橋本 14.400、川上 14.366 | 42.966(2位) |
| 平行棒 | 橋本 13.933、川上 14.566、岡 13.600 | 42.099(4位) |
| 鉄棒 | 川上 13.100、前田 14.333、橋本 14.866 | 42.299(2位) |
川上は跳馬と平行棒で14点台半ばを出し、平行棒の14.566点は日本のこの種目の最高点だった。前田の出番は鉄棒の1本だけ。その1本が、川上の落下直後にチームを支えた。
「うれしいのひと言」橋本が語った連覇の舞台裏
試合後、橋本は「うれしいのひと言」と喜びを口にした。最初の種目から自分の体ではないようなふわふわした感覚があり、途中までは点数やほかの選手の演技を見てしまったとも明かした。そのうえで目の前のことに集中する大切さを挙げ、最後に自分の1本を出せたことを良かったと話した。
チームづくりでは、練習からコミュニケーションを大切にしてきたという。誰がどの順番だと演技しやすいかを把握したうえで、チームの首脳陣やコーチ陣と話し合い、選手が気持ちよく演技できる順番を考えてきたと説明した。「初代表の川上選手、前田選手が盛り上げてくれた」と、若い2人の名前も挙げた。
鉄棒の最終演技者は、もともと前田が務める予定だった。そこを橋本が自ら志願し、アンカーとして試合を締めくくったと報じられている。パリ五輪では萱和磨や谷川航といった先輩がいたが、今大会は橋本がチームで最も経験を積んだ立場となり、選手の声をコーチに伝える役も担っていた。
背景には、9月の愛知・名古屋アジア大会での敗戦がある。日本はこの大会の団体で中国に敗れ、メンバーは一部入れ替わったものの、代表選手たちはそのときの危機感を共有して世界選手権に臨んだ。岡はアジア大会の直前に腰を痛め、本来の演技ができていなかったが、ロッテルダムでは担当した3種目を大きなミスなくまとめた。
次は個人総合で岡と橋本が激突、種目別にも4人が登場
大会はこの先も続く。現地10月22日(日本時間23日未明)の男子個人総合決勝には、予選1位の岡と2位の橋本が出場する。予選の得点は岡が85.098点、橋本が84.632点。橋本は2022年、2023年、2025年と世界選手権の個人総合を制しており、勝てば4連覇がかかる。この種目の世界選手権4連覇は内村航平以来になる。
パリ五輪の個人総合王者である岡と、世界選手権で個人総合3連覇中の橋本。団体で並んで戦った2人が、今度は個人の頂点を争う。橋本は「最後まで気を抜かずに戦っていく」と話している。
その後、現地24日と25日には種目別決勝がある。日本体操協会の発表では、日本男子は床運動に土井、あん馬に橋本、つり輪に岡、跳馬に川上、平行棒に岡と橋本、鉄棒に川上と岡が進んでいる。
団体連覇と五輪の出場枠という最初の目標は、大会4日目にそろった。ロサンゼルス五輪まで残り2年足らず。アジア大会で中国に敗れたチームは、世界選手権の金メダルでもう一度足場を固めた。
[文/構成 by スポーツライター 疾風(HAYATE)]









































































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