世界体操2026男子予選結果、日本は団体首位通過 個人総合は岡慎之助1位・橋本大輝2位で決勝へ

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オランダ・ロッテルダムで開かれている第54回世界体操競技選手権の男子予選が現地時間10月18日に終わり、日本は団体総合で254.529点を挙げて1位で決勝に進んだ。個人総合は岡慎之助が85.098点でトップ、橋本大輝が84.632点の2位。団体決勝は日本時間10月21日午前2時30分に始まり、3位以内に入れば2028年ロサンゼルス五輪の団体出場枠を手にする。
団体予選は日本が254.529点で1位、英国に3点差
男子予選は10月17日と18日の2日間、6つの班に分かれて行われた。日本は第4班で登場し、現地時間17日18時10分(日本時間18日午前1時10分)からあん馬スタートで6種目を回った。この日のうちに2位の英国(251.460点)に3.069点の差をつけ、18日の第5班・第6班で中国やイタリア、スイスなどが演技を終えても順位は動かなかった。
日本代表は岡慎之助、橋本大輝、川上翔平、土井陵輔、前田楓丞の5人。所属は岡と川上が徳洲会体操クラブ、橋本が日本生命/セントラルスポーツ、土井がセントラルスポーツ、前田がリーフ体操クラブ(7月にプロ体操チームのハヤブサSCと所属契約)で、パリ五輪の団体金メダルを知る岡と橋本に、3人が加わった。
予選は1種目につき4人が演技し、上位3人の得点がチーム合計に入る。日本が抜け出したのは平行棒と鉄棒だ。平行棒は岡が14.866点、橋本と川上翔平がそろって14.800点を出し、チーム得点44.466点は全24チームで最も高い。鉄棒でも42.800点で1位となった。
ただ、内容は完璧ではなかった。鉄棒では橋本と前田楓丞が落下し、得点はそれぞれ13.700点、13.566点にとどまる。それでも川上が14.600点、岡が14.500点でカバーし、鉄棒のチーム得点は2位のロシア(42.099点)を0.701点上回った。
| 順位 | チーム | 得点 |
|---|---|---|
| 1 | 日本 | 254.529 |
| 2 | 英国 | 251.460 |
| 3 | ロシア | 249.162 |
| 4 | 中国 | 247.493 |
| 5 | 米国 | 245.961 |
| 6 | スイス | 244.430 |
| 7 | オランダ | 242.995 |
| 8 | コロンビア | 242.727 |
| 9 | イタリア(決勝進出ならず) | 242.495 |
2位の英国は、あん馬(42.199点)と跳馬(42.799点)で全チーム1位の得点を出し、日本が上回ったのは平行棒と鉄棒の2種目だけだった。差がついたのは得意種目の上積みで、平行棒では日本が英国より1.567点、鉄棒では2.668点多く稼いだ。3位のロシアは、個人総合3位のアルセニー・ドゥフノが、ゆかで全体1位の14.700点を出してチームを引っ張った。ドゥフノは2025年の世界ジュニア選手権で個人総合を制した。ロシアは、大会の組分け表などでは中立を示す「WG2」の表記で出場している。地元オランダは7位に入り、団体決勝の8枠に滑り込んだ。
決勝に進んだのは上位8チーム。パリ五輪団体銀メダルの中国は、つり輪でチーム1位の41.932点を出しながら、あん馬と鉄棒で得点が伸びずに4位で通過した。イタリアはコロンビアと0.232点差の9位で、団体決勝の切符を逃している。
関連記事:世界体操、日本男子は団体予選で暫定首位 団体決勝は日本時間21日午前2時30分から、上位3チームにロス五輪出場権
個人総合は岡慎之助がトップ、橋本大輝は4連覇へ2位通過
個人総合の予選でトップに立ったのは岡慎之助(22)=徳洲会体操クラブ=だった。6種目すべてで13点台後半から14点台をそろえ、85.098点。パリ五輪で団体、個人総合、種目別鉄棒の3冠を手にしてから2年。大会公式サイトは、パリ五輪以降で屈指の出来だったと伝えている。
2位の橋本大輝(25)=日本生命/セントラルスポーツ=は84.632点。鉄棒で手放し技のカッシーナを試みて落下しながらも、あん馬で14.533点、平行棒で14.800点を出して岡に0.466点差まで迫った。橋本は世界選手権の個人総合を2022年、2023年、2025年と3大会続けて制しており、ロッテルダムでは4連覇がかかる。大会公式サイトによると、橋本は何がモチベーションになっているかを問われ、「Gold medals(金メダル)」と短く答えて人さし指を立てた。
| 順位 | 選手(国・地域) | 得点 |
|---|---|---|
| 1 | 岡慎之助(日本) | 85.098 |
| 2 | 橋本大輝(日本) | 84.632 |
| 3 | アルセニー・ドゥフノ(ロシア) | 83.866 |
| 4 | 川上翔平(日本)※1カ国2人の上限で決勝に進めず | 83.699 |
| 5 | ジェイク・ジャーマン(英国) | 83.698 |
| 6 | 楊浩南(中国) | 83.464 |
| 7 | イリア・コフトゥン(クロアチア) | 83.099 |
| 8 | ジョー・フレーザー(英国) | 83.065 |
日本勢でもう1人、目を引いたのが川上だった。予選は全体4位の83.699点。ところが個人総合決勝に進めるのは1つの国・地域から2人までと決まっているため、岡と橋本に次ぐ日本の3番手として決勝の舞台には立てない。上位24人による個人総合決勝は、予選の点数を持ち越さずに一から争う。
種目別決勝は日本から4人が6種目に進出
種目別決勝は各種目とも予選の上位8人(1つの国・地域から2人まで)で争われる。日本からは前田を除く4人が進み、全6種目に誰かが名を連ねた。
| 種目 | 日本選手(予選順位・得点) |
|---|---|
| ゆか | 土井陵輔(7位タイ・14.033) |
| あん馬 | 橋本大輝(8位・14.533) |
| つり輪 | 岡慎之助(7位・14.066) |
| 跳馬 | 川上翔平(5位・14.283) |
| 平行棒 | 岡慎之助(3位・14.866)、橋本大輝(4位・14.800) |
| 鉄棒 | 川上翔平(1位・14.600)、岡慎之助(3位・14.500) |
鉄棒で全体トップの14.600点を出したのは川上だった。跳馬でも2本の平均14.283点で5位に入り、2種目で決勝に進む。予選後のインタビューで川上は跳馬について「今回の種目別決勝を逃したら、本当に何をしに来たんだろうと思ってしまうくらい、かかっている跳馬だった」と明かしていた。その跳馬で、狙いどおり決勝の8人に残った。
平行棒は、この種目で五輪金メダル2個、世界選手権優勝4度を誇る中国の鄒敬園(ゾウ・ジンユエン)が15.466点で1位。岡と橋本は3位と4位につけた。川上も14.800点で並んだが、1カ国2人の上限でここも決勝には進めない。
団体決勝は日本時間21日午前2時30分、3位以内でロス五輪の団体出場権
メダルの懸かる決勝は、男子団体決勝から始まる。大会公式スケジュールの開始時刻と、日本時間への換算は次のとおり。
| 種目 | 現地時間 | 日本時間 | 日本選手 |
|---|---|---|---|
| 男子団体決勝 | 10月20日19時30分 | 10月21日午前2時30分 | 日本チーム |
| 男子個人総合決勝 | 10月22日19時30分 | 10月23日午前2時30分 | 岡、橋本 |
| 種目別決勝1日目(ゆか・あん馬・つり輪) | 10月24日14時 | 10月24日21時 | 土井、橋本、岡 |
| 種目別決勝2日目(跳馬・平行棒・鉄棒) | 10月25日14時 | 10月25日22時 | 川上、岡、橋本 |
オランダは10月25日未明に夏時間が終わる。日本との時差は24日までが7時間、25日からは8時間に広がるため、種目別決勝の2日間は同じ現地14時開始でも日本時間では1時間ずれる。
団体決勝は予選と方式が変わる。1種目3人が演技し、3人の得点がすべて合計に入るため、1つの落下がそのまま順位に響く。予選の得点は持ち越さない。国際体操連盟の五輪予選規定では、団体決勝で出場資格を満たす上位3チームが、ロサンゼルス五輪へ5人1チーム(補欠なし)の出場枠を得る。ここで逃したチームは、2027年の世界選手権の団体予選で残る9枠を争う。
日本は2023年の世界選手権で団体総合を制し、2024年のパリ五輪でも中国を逆転して金メダルを手にした。予選で落下が2本あっても首位に立った今回、決勝で6種目18本をそろえられるかが3年ぶりの世界選手権団体金とロス五輪切符の鍵を握る。
日本体操協会によると、テレビ放送は日本テレビほかで男子団体決勝が10月21日午前2時30分から5時30分まで、男子個人総合決勝が10月23日午前3時5分から5時20分まで。種目別決勝はBS日テレで、1日目が10月24日午後10時から、2日目が10月25日午後8時54分から放送される。TVerではライブ配信とアーカイブ配信も予定している。いずれも放送開始と競技開始の時刻は一致しない場合がある。
[文/構成 by スポーツライター 南條楓]









































































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