豊田寛と島田海吏が阪神の来季構想外に 豊田は今季1軍4打席、島田は9年目で初の無安打

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
阪神の豊田寛外野手(29)が来季の戦力構想から外れていることが10月18日に分かったと、10月19日に報じられた。5年目の今季は右手首の骨折に泣き、1軍出場は4試合。本人は現役続行を希望していると報じられている。同じ外野手の島田海吏(30)も構想外となり、球団は19日、2人に来季の契約を結ばないと伝えたと発表した。
外野手2人が来季の構想外に、球団が19日に発表
2人の構想外は10月19日未明に報じられ、同じ日、阪神は公式サイトで「来季の選手契約について」と題し、島田海吏選手と豊田寛選手に来季の契約を結ばないことを伝えたと発表した。
阪神は10月17日、クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第4戦で横浜DeNAに敗れ、シーズンを終えた。球団史上初のセ・リーグ連覇を果たしながら、日本シリーズには届かなかった。翌18日、藤川球児監督は大阪市の阪神電鉄本社で秦雅夫オーナーにシーズン終了を報告している。2人の構想外が分かったと報じられたのも、その同じ18日のことだ。
阪神はすでに9月29日、育成選手の松原快、伊藤稜、アンソニー・マルティネス、戸井零士、ジーン・アルナエス、スタンリー・コンスエグラの6人に来季の契約を結ばないと伝え、公式サイトで発表している。今回名前が挙がった豊田と島田は、ともに支配下登録の選手だ。
プロ野球の第2次戦力外通告期間は、CSの全日程が終わった翌日の10月18日に始まり、30日に締め切られる。
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東海大相模で全国制覇、社会人を経て24歳でプロへ
豊田は1997年4月28日生まれ、神奈川県出身の右投げ右打ち。東海大相模高では2年、3年の夏に甲子園へ出場し、3年夏の2015年は4番打者として全国制覇を経験した。この大会は準々決勝まで当たりが出ず、門馬敬治監督(当時)と2人きりの居残り練習で打ち込んだ末、準決勝の関東第一戦で甲子園初本塁打となる2ランを放つ。仙台育英との決勝では4安打3打点と打ちまくり、チームを45年ぶりの夏の頂点へ導いた。
国際武道大から社会人の日立製作所へ進み、2021年のドラフト会議で阪神から6位指名を受けて入団する。このとき24歳。プロ1年目の始動にあたっては「開幕スタメンを目指したい」と目標を口にしていた。
ルーキーイヤーの2022年は1軍5試合で無安打。2023年は1軍出場がなく、プロ初安打は3年目の2024年まで待つことになる。その2024年も11試合で打率.211と、1軍に定着できなかった。
転機は2024年秋だ。就任したばかりの藤川監督の下で行われた秋季キャンプで、MVPに選ばれた。
2025年は自己最多の33試合に出場して打率.232、4打点。代打の切り札としてベンチに控え、報道によると代打での打率は.350に上った。7月3日の巨人戦(甲子園)では、同点の9回無死満塁で巨人の守護神ライデル・マルティネスから中堅へサヨナラ犠飛を打ち上げている。チームはこの年、2年ぶりのリーグ優勝を果たした。
1軍での通算成績は53試合で打率.200、17安打、4打点。本塁打はまだない。
春季キャンプの死球で右手首骨折、1軍は4打席だけ
レギュラー奪取を狙った今季は、出だしでつまずく。春季キャンプ中の実戦で右手首に死球を受けて骨折し、靱帯(じんたい)も傷めた。リハビリは長引き、開幕から長く1軍の舞台に立てなかった。
ファームでは打率3割近くを残したと伝えられている。1軍に呼ばれたのは9月で、13日から15日の中日3連戦、19日の広島戦と4試合に出た。結果は3打数3三振、1死球。ヒットは1本も出なかった。
9月19日の広島戦が、今季最後の打席となった。
29歳での構想外。それでも本人は現役続行を望んでいると報じられ、右手首の状態も日を追って良くなっていると伝えられている。
赤星憲広氏の「53」を継いだ島田、9年目で初の無安打
島田は1996年2月6日生まれ、熊本県出身の右投げ左打ち。九州学院高から上武大に進み、2017年のドラフト4位で阪神に入った。背番号は、2001年から5年連続で盗塁王に輝いた赤星憲広氏が背負った「53」。足を武器にする外野手として、期待の大きさが番号に表れていた。
1年目の2018年10月6日、甲子園でのDeNA戦では延長10回2死満塁から右前へサヨナラ打を放ち、チームの連敗を5で止めた。これがプロ初打点。初めて上がったお立ち台では「熊本からやってきました島田です」と自己紹介し、地元名物の馬刺しをPRして甲子園を和ませた。2022年には自己最多の123試合に出場し、打率.264、21盗塁をマークしている。8月には4試合連続のマルチ安打を記録し、同月の広島戦では同点の8回に決勝の適時二塁打を放っている。短く持った83.5センチのバットで、速球に振り負けない打撃を磨いた年だった。
2023年は代走や守備固めを中心に101試合に出た。報道によると、開幕から一度も2軍に落ちることなくレギュラーシーズンを1軍で過ごした。チームは38年ぶりの日本一に輝いたが、島田はCSでベンチに入らず、日本シリーズも第1戦、第2戦はベンチを外れた。
だが2024年以降、出番は少しずつ減っていく。2024年は62試合で打率.275と数字を残したものの、2025年は28試合で打率.129。今季の1軍出場は5月31日から6月11日までの交流戦期間の5試合にとどまり、3打数無安打に終わった。シーズンを通してヒットが出なかったのは、プロ9年で初めてだった。
通算成績は438試合で打率.230、45盗塁。島田本人が今後についてどう考えているかは、10月19日時点で報じられていない。
補強へ動く球団、2人の次の一歩は
阪神は外野の層をどう組み直すのか。
10月18日の会見で、粟井一夫球団社長は今季を「選手層にちょっと厚さが足りないのかなというのを実感したシーズン」と語った。来季に向けてはFA、外国人、トレードなどあらゆる手段で弱点を埋める考えを示し、若手の芽を摘まないよう競争のハードルを上げる編成にしたいと続けた。藤川監督も、来季へ向けて選手たちに「爆発しろ」と呼びかけている。
チームを離れるのは選手だけではない。藤本敦士総合コーチ(49)が今季限りで退団することも、同じ18日に分かったと報じられた。
第2次戦力外通告期間は10月30日まで続く。甲子園の決勝で4安打を放った右の代打と、赤星氏の番号を継いだ俊足の外野手。2人がどの道を選ぶのかは、これから明らかになる。
[文/構成 by スポーツライター 高瀬翔吾]









































































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