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中野幹士、WBA世界フェザー級ランキング2位 会長の見解と19日の世界選手権委員会、戦績16戦15勝1敗

中野幹士、WBA世界フェザー級ランキング2位 会長の見解と19日の世界選手権委員会、戦績16戦15勝1敗

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空位となったWBA世界フェザー級王座をめぐり、同級2位の中野幹士(31)=帝拳=の名前が急浮上した。WBAのヒルベルト・メンドーサ会長が日本時間10月18日までに自身のXで王座決定戦の候補として1位ミルコ・クエジョ(アルゼンチン)と2位の中野を挙げたためだ。最終判断は現地時間19日(月)の世界選手権委員会に委ねられ、日本時間10月19日午前9時の時点で結果は発表されていない。

WBA会長が名前を挙げた「1位クエジョ、2位中野」

発端は米ラスベガスで現地時間10月17日(日本時間18日)に予定されていたWBA世界フェザー級タイトルマッチの中止だった。王者ブランドン・フィゲロア(米国)が前日計量で体重を超過して王座をはく奪され、当日朝には体調不良を理由に試合を棄権。挑戦者の同級3位・亀田和毅(TMK)は勝てば新王者という条件でリングに上がる予定だったが、王座を争う機会そのものが消えた。

関連記事:亀田和毅の世界戦が当日朝に中止 体重超過で王座はく奪のフィゲロアが体調不良、和毅「プロとして失格」

空いたベルトを誰が争うのか。

メンドーサ会長はXで、フィゲロア対亀田戦は指名試合ではなく任意の防衛戦(選択試合)だったと指摘した。そのうえで、指名挑戦者の順位は1位がクエジョ、2位が中野になるはずだという見解を示し、19日(月)に委員会を開いて決定を下す予定だと書き込んだ。亀田とクエジョに王座決定戦の指令が出るだろうという第三者の投稿を引用する形での反応で、英語圏の報道でも「フィゲロア対カメダは任意防衛戦だった」という会長の言葉が紹介されている。

WBAの公式ランキング(2026年9月度)でも、フェザー級は1位クエジョ、2位中野、3位亀田、4位イワン・チルコフ(ロシア)の順に並ぶ。会長の挙げた2人は、ランキングの上から2人そのものだ。15位までには中野と亀田のほか、10位に堤麗斗ら日本選手が名を連ね、フェザー級での日本勢の層の厚さがうかがえる。

ボクシングの世界王者は、団体が定めた期限内に上位ランカーとの指名試合を行う義務を負う。一方、王者側が相手を選べるのが任意の防衛戦で、フィゲロア対亀田戦は後者だった。会長の書き込みは、この区別を根拠に「次は指名の順番どおり」という考え方を示したものだ。

体重超過、王座はく奪、当日朝の棄権

フィゲロアは現地時間10月16日の前日計量で、フェザー級リミットの126ポンド(約57.15キロ)を1.4ポンド上回る127.4ポンドを計測した。王座はその場ではく奪され、試合は亀田が勝った場合のみ新王者が誕生する変則の条件で行われることになった。

フィゲロアは2026年2月7日に英リバプールでニック・ボールを12回TKOで下してWBA王座を手にしたが、一度も防衛しないままベルトを失った。戦績は27勝(20KO)2敗1分。

ところが試合当日の朝、フィゲロア側が体調不良を申し出て試合は中止。会場はラスベガスのザ・コスモポリタン内チェルシー・ボールルームで、WBC世界スーパーウエルター級王者セバスチャン・フンドーラの防衛戦が組まれた興行のセミファイナルだった。

亀田にとっては、2025年5月に大阪でIBF王者アンジェロ・レオに0-2の判定で敗れて以来、1年5か月ぶりの再起戦が世界戦という大舞台だった。取材に応じた亀田は「めちゃめちゃ悔しい」と語り、プロ47戦で一度も体重超過をしたことがないと強調している。

亀田側の受け止めは会長の見解と大きく食い違う。報道によると、試合の立会人を務めたWBAのホセ・オリバー・ゴメス・ゼネラルアドバイザーは、空位王座の決定戦で亀田に優先権を与えると約束したという。亀田本人もインスタグラムで、プロモーターとWBAから次のWBAフェザー級王座決定戦での優先権をもらう約束を交わしたと明かし、「これで終わりではありません」とつづった。

立会人の約束と会長の書き込み。どちらが優先されるのかが、19日の委員会の焦点となる。亀田が1位クエジョと戦うのか、クエジョと中野の勝者に挑む権利にとどまるのかも、現時点でははっきりしていない。

16戦15勝14KO1敗、唯一の黒星はアリーム戦

中野は“鉄の拳”の異名を持つ帝拳ジムのサウスポーで、2018年にプロデビューした。左の強打を武器に、デビューから14連勝で白星を積み上げてきた。

戦績は16戦15勝(14KO)1敗。15勝のうち判定までもつれた勝利は1試合だけで、残る14勝はすべてKOかTKOで決めている。2024年9月に東洋太平洋フェザー級王座を獲得し、2025年5月には井上尚弥のラスベガス興行に出場して米国デビュー戦を4回TKOで飾った。

唯一の敗戦は2025年11月24日、トヨタアリーナ東京でのIBF世界フェザー級挑戦者決定戦だ。同級3位のライース・アリーム(米国)に10回、右フックでダウンを奪われ、0-3の判定負け。プロ15戦目での初黒星で、世界初挑戦の切符もこの試合で逃した。

半年後の2026年5月6日、後楽園ホールでの再起戦では、IBF5位のレラト・ドラミニ(南アフリカ)から3度のダウンを奪い、4回58秒TKOで勝利した。ドラミニは亀田と2度戦って1勝1敗の相手。試合後の中野は涙を見せ、試合前はずっと怖かった、どう崩せばいいのかイメージが湧かなかったと明かしている。この時点ではWBO4位と紹介されており、9月度のWBAランキングでは2位につける。敗戦からわずか1試合で、再び世界王座に手が届く位置まで戻ってきた。

日付相手結果内容
2026年5月6日レラト・ドラミニ(南アフリカ)中野の勝ち4回TKO(後楽園ホール)
2025年11月24日ライース・アリーム(米国)アリームの勝ち中野の0-3判定負け(IBF挑戦者決定戦)
2025年5月4日(現地)ペドロ・マルケス(プエルトリコ)中野の勝ち4回TKO(米国デビュー戦)

19日の世界選手権委員会、日本時間では20日にずれ込む見通し

委員会の日付は、会長の書き込みにある「月曜日」、つまり10月19日だ。報道では「19日(日本時間20日)」と伝えられており、米州の現地時間での日付にあたる。WBAの本部があるパナマの時間で10月19日は、日本時間では19日午後2時から20日午後2時まで。開始時刻は公表されておらず、決定が伝わるのは日本時間20日になる見通しだ。

議題は空位となったフェザー級王座の決定戦を誰と誰で行うか。会長が示した「1位クエジョ対2位中野」がそのまま通るのか、立会人が亀田に伝えた優先権が反映されるのかが問われる。日本時間10月19日午前9時時点で、WBAから決定は発表されていない。

中野にとっては、アリーム戦で一度は遠のいた世界挑戦が、思いがけない形で目の前に戻ってきた。同じ日本人の亀田と王座を争う展開になるのか、それとも1位クエジョとの対戦が先になるのか。委員会の決定が、中野の世界初挑戦の時期と相手を左右する。

[文/構成 by MediaDogs編集部]

寄稿者

MediaDogs編集部
メディアドッグス株式会社のMediaDogs編集部チーム。インターネットマーケティングに約10年携わるメンバーで編成し、企画・取材・執筆から公開後の改善まで一貫して担当。「出会いを、設計する。」のもと、人と企業が正しく出会える場をつくるために、一次情報の確認とファクトチェックを徹底。情報をわかりやすく誠実に届け、読者の疑問を解決します。

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