智弁和歌山が耐久に4-3で競り勝ち和歌山大会3連覇 3年連続29度目の甲子園出場メンバーを整理

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和歌山大会決勝で智弁和歌山が耐久を4-3で下し、夏の甲子園切符をつかんだ。3年連続の優勝で3連覇となり、通算では3年連続29度目の甲子園出場になる。初回に5番・楠本龍生の2ランで3点を先制すると、終盤は同点に追いつかれながらも勝ち越して逃げ切った。初めて決勝に進んだ耐久にとっては、優勝まであと一歩届かない結果に終わる。
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初回の3点先制、8回に同点とされても守り切る
7月27日、紀三井寺公園野球場で迎えた第108回全国高校野球選手権和歌山大会の決勝。智弁和歌山は1番にセンターを守る長友悠成、耐久も1番にセンターの森下聡元を置く布陣で試合に入った。
主導権を握ったのは智弁和歌山、試合はその初回に動く。耐久の先発・野崎健友の立ち上がりを攻め、2死一塁から5番・楠本龍生がライトスタンドへ2ランを放ち、この回3点を先制した。エースで4番の野崎から幸先よく奪った3点だ。
耐久もすぐに反撃する。2回、9番・巽悠晟の適時打で2点を返し、3-2と1点差に迫った。そのまま両チームとも点の取れない時間が続く。
動いたのは8回だった。表の攻撃で耐久はフォアボールと暴投を絡めて1死三塁とすると、2番・中村のスクイズで追いついた。3-3、試合は振り出しに戻る。
だが智弁和歌山も、すぐに試合を決めにかかった。その裏、3番・井本がヒットで出塁すると、4番で捕手の山田凜虎も左前へ運ぶ。一塁走者の井本が三塁を狙ったところで中継プレーが乱れ、遊撃手・巽の送球がそれる間に生還し、勝ち越しに成功した。智弁和歌山の先発・長井心海は要所を締め、そのままリードを守り切る。9回表の耐久の攻撃も0点に抑え、4-3のままゲームセットとなった。
春のリベンジに挑んだ耐久、100年越しの決勝はあと一歩及ばず
耐久は1905年創部の伝統校で、1915年の第1回全国中等学校優勝野球大会、今の全国高校野球選手権大会の前身にあたる大会にも出場した歴史を持つ。それでも和歌山大会の決勝に進んだのは今大会が初めてだった。
エースで4番の野崎は、春の和歌山県大会決勝でも智弁和歌山と対戦し、9-3で敗れている。夏はそのリベンジに懸ける一戦だったが、再び壁は高かった。智弁和歌山はこの春も県大会を制しており、耐久にとっては半年足らずで2度目となる決勝の壁だ。それでも耐久は創部から100年以上を経て初めて決勝まで勝ち上がり、あと1点差まで智弁和歌山を追い詰めた。地元でも大きく取り上げられた一戦だった。
智弁和歌山からすれば、春に続いて夏も同じ相手と決勝で相まみえる巡り合わせになる。春の対戦から3か月足らずでの再戦だったが、初回に奪った3点が最後まで重くのしかかった。
継投と守りを支えたメンバー、甲子園へ向かう顔ぶれ
指揮を執るのは中谷仁だ。智弁和歌山の選手として1997年夏の全国優勝を経験し、プロ入り後は阪神・楽天・巨人で捕手を務めたのち、母校の監督としてアマチュア資格を回復した経歴を持つ。2021年夏には監督として全国優勝を果たしており、その後も世代を入れ替えながら3年連続の甲子園切符へチームをまとめ上げてきた。指導者と選手が入れ替わっても勝ち続けられる基盤の強さが、和歌山県内での智弁和歌山の立ち位置をより強固にしている。
智弁和歌山のマウンドを守ったのは2年生右腕の長井心海だ。要所を久葉亮太との継投でしのぎ、終盤に同点へ追いつかれてからも崩れなかった。エースを2年生が担う若さも、3連覇を続ける今のチームの特徴のひとつといえる。
打線を支えたのは初回に先制2ランを放った5番・楠本龍生(3年、内野手)と、4番を任される捕手の山田凜虎(3年)だ。山田は守備の堅さに定評があり、投手陣を後ろから支える守りの要として今大会もマスクをかぶり続けた。決勝の8回に勝ち越しのきっかけをつくった3番・井本や、遊撃手として攻守に絡んだ耐久の巽悠晟のように、随所で試合の明暗を分ける場面に絡んだ選手も目立つ。
夏の甲子園に3年連続で駒を進める智弁和歌山だが、投打の中心を担うのは下級生から主力に定着した顔ぶれが多い。2021年の全国優勝を経験した世代からの入れ替わりを進めながら勝ち続けてきたことが、3連覇という結果につながっている。3年生の楠本や山田が中心となりつつ、2年生の長井がマウンドに立つ顔ぶれは、上級生と下級生の力が噛み合ったチームの姿を映す。追う立場の他校にとっては、毎年新しい顔ぶれで勝ち上がってくる点こそが厄介だろう。
8月5日開幕の甲子園、和歌山代表としての戦いへ
第108回全国高校野球選手権大会は8月5日に開幕し、22日までの日程で阪神甲子園球場を舞台に行われる。組み合わせ抽選は8月1日にオンラインで行われる予定だ。
智弁和歌山にとって、今回は3年連続29度目となる夏の甲子園出場になる。前回2022年出場時は2回戦で敗れており、この夏はどこまで上位進出を果たせるかが焦点だ。2021年夏には全国優勝を経験しているだけに、その頂点に再び挑めるかも今大会の見どころになる。抽選会で対戦相手が決まり次第、和歌山県代表としての夏の戦いが本格的に始まる。なお、決勝の模様はスポーツナビでライブ配信され、和歌山県外からも試合経過を追える環境で中継された。
[文/構成 by スポーツライター 高瀬翔吾]




































































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