神谷そら、東海クラシック2日目首位 前年覇者が通算8アンダーで最終日へ、渋野日向子は予選落ち

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
国内女子ゴルフツアー「第57回住友生命Vitalityレディス 東海クラシック」は9月19日、愛知県美浜町の新南愛知カントリークラブ美浜コース(パー72、6565ヤード)で第2ラウンドが行われた。前年大会を制した神谷そらが4バーディー2ボギーの70をマークし、通算8アンダーで単独首位に立つ。1打差の2位に佐久間朱莉と山城奈々が並び、主催者推薦で出場した渋野日向子は1打足りず予選落ちとなった。
15番・16番の連続バーディーで抜け出した神谷そら
神谷そら=郵船ロジスティクス=の2日目は、出だしから思うようにいかなかった。首位と1打差の2位で迎えたラウンドでボギーを2つ叩き、いったんは上位から離れる。
流れが変わったのは終盤だった。粘りながらバーディーを重ね、15番でバーディーパットを沈めると、続く16番でもこの日4つ目のバーディー。ここで単独首位へ抜け出した。落とした2打を取り返し、スコアは4バーディー2ボギーの70にまとまる。
通算8アンダーは、2位に1打差をつける数字だ。大会は3日間54ホールのストロークプレーで、残るは9月20日の最終ラウンドのみ。神谷にとっては、2025年大会に続く連覇がかかる一日になる。
神谷は岐阜県土岐市の出身で、開催地の愛知県は隣県にあたる。地元に近いコースで連覇に王手をかけた。
2日間のスコア推移 上位6人が6アンダー以上でひしめく
第2ラウンドを終えた時点の上位は、わずか2打の間に6人が入る競った並びになった。
| 順位 | 選手 | 1日目 | 2日目 | 通算 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 神谷そら | 66 | 70 | -8 |
| 2T | 佐久間朱莉 | 68 | 69 | -7 |
| 2T | 山城奈々 | 70 | 67 | -7 |
| 4T | 吉澤柚月 | 68 | 70 | -6 |
| 4T | 藤田さいき | 73 | 65 | -6 |
| 4T | 笠りつ子 | 69 | 69 | -6 |
初日は地元・愛知出身の入谷響が7バーディーの65をマークし、通算7アンダーで単独首位に立った。その入谷は2日目に「81」と崩れ、通算2オーバーの68位タイで予選落ち。初日に単独首位に立った選手が翌日に予選落ちしたのは、ツアー史上初めてだった。神谷は1打差の2位、河本結と泉田琴菜が通算5アンダーの3位タイで続く発進だった。ギャラリーは初日が4987人、2日目が7927人と伸びている。
2位タイの佐久間朱莉=大東建託=は、この日69。最終18番でボギーを打ちながらも、内容には手応えをにじませた。「自分の中では良いバンカーショットと、良いパッティングができた」。今季すでに2勝を挙げている実力者が、1打差で最終日を追う。
もう一人の2位タイ、山城奈々=イチケン=はこの日のベストクラスとなる67で急浮上した。プロ13年目でツアー未勝利。初優勝のチャンスが、最終日の最終組付近にめぐってくる。
渋野日向子は通算1オーバー カットラインに1打届かず
5年ぶりに東海クラシックへ戻ってきた渋野日向子(27)=サントリー=の2日間は、最後の1打で終わった。
渋野は初日に2バーディー3ボギーの73で通算1オーバー、63位と出遅れる。2日目は10番からのスタートで、16番で約7メートルのバーディーパットを決めて前半を耐えた。後半に入ると1番、2番で連続バーディー。予選通過圏内まで押し上げた。
だが、そこから2つスコアを落とす。迎えた最終18ホール目の9番で、渋野は右ラフからの2打目で刻まずに攻めた。「もうバーディしかない。そういう攻め方をしよう」。放ったボールは左に曲がり、池へ消える。
この日は4バーディー4ボギーの72、通算1オーバー。予選通過ラインは通算イーブンパーで、ちょうど1打届かなかった。大会規定では36ホールを終えて50位タイまでが決勝ラウンドへ進む。渋野は58位で2日間を終えた。
ホールアウト後、渋野は目に涙を浮かべた。うつむきながら、「いまは下を見ることが多いんですけど…」と言葉を探し、最後は「悔しいので、また来週から頑張ります。それだけです」と短く区切った。
渋野は2019年の東海クラシック優勝者だ。今大会は主催者推薦での出場で、国内ツアーは4月の富士フイルム・スタジオアリス女子オープン以来、今季2試合目だった。同じ推薦枠では、2021年大会を制した西村優菜も出場している。今季の渋野は米女子ツアーを主戦場にしており、その年間ポイントランキングは92位。来季の出場資格が得られる80位以内は、残り試合を考えると厳しい位置に置かれる。
関連記事:渋野日向子さん・西村優菜さんが主催者推薦 住友生命Vitalityレディス東海クラシックへ
今季未勝利の神谷 前年は通算13アンダーで手にした4勝目
首位に立つ神谷にとって、この1年はもどかしいものだった。
2025年はこの東海クラシックを含む2勝を挙げ、年間ランキング2位。年間の賞金額は1億円を超え、生涯の賞金総額も2億円に届いた。ドライビングディスタンスでは261.92ヤードで部門1位だった。
2026年はここまで優勝がない。3月のVポイント×SMBCレディスで2位タイ、8月のCAT Ladiesで3位タイと、トップ10は7度を数える。それでも一番上には手が届かない。平均飛距離も252.35ヤードまで落ちた。
「悪くはないけど結果が出ない。『なんでだろう』を毎週繰り返している感じです」。大会前、神谷は現状をそう説明していた。
前年の優勝スコアは通算13アンダー。最終日に6バーディー3ボギーの69で回り、ツアー通算4勝目をつかんだ。あれから1年、同じコースで同じ立場に戻ってきた。
追う顔ぶれも軽くない。2打差の4位タイにつける吉澤柚月は、9月13日に終わった国内メジャー「ソニー日本女子プロゴルフ選手権」で山下美夢有とプレーオフを戦った選手だ。
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最終日は9月20日 賞金1800万円をかけた18ホール
最終ラウンドは9月20日に同じ新南愛知カントリークラブ美浜コースで行われる。賞金総額は1億円、優勝賞金は1800万円。優勝者が同スコアで並んだ場合は、ホールバイホールのプレーオフで決まる。
鍵になりそうなのが天候だ。最終日は雨予報が出ており、佐久間は「雨の中でどれだけ耐えて、獲れるところで獲っていけるかが大事」と警戒する。柔らかくなったグリーンは攻めやすくなる半面、風と雨はスコアの振れ幅を大きくする。2日目には河本結が10番パー4でOBを3発打ち、自己ワーストの「10」を叩いて「恥ずかしい」と語った。コースは1つのミスを見逃さない。
神谷は連覇へ、佐久間は今季3勝目へ、山城は初優勝へ。通算6アンダーの4位タイ3人を含めれば、優勝争いに加わる可能性のある選手は決して少なくない。1打差で迎える18ホールが、第57回大会の結末を決める。
[文/構成 by スポーツライター 久遠(KUON)]










































































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