桂川有人、ジェネシス選手権で欧州ツアー2勝目 小祝さくらと結婚後初V、優勝賞金68万ドル

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男子ゴルフの桂川有人(28)が10月25日、韓国で行われたDPワールドツアー(欧州ツアー)の「ジェネシス選手権」を通算13アンダーで制した。2024年4月以来、2年ぶりの欧州ツアー2勝目。女子プロの小祝さくらとの結婚後、初めての優勝で、優勝賞金は68万ドルだった。ポイントランキングは106位から28位へ浮上し、出場権を失う危機からも一気に抜け出した。
3日目の63で首位へ、最終日は16パーで逃げ切り
大会は10月22日から25日まで、韓国・天安(チョナン)のウージョンヒルズCC(7367ヤード、パー71)で開かれた。2024年からDPワールドツアーと韓国男子ツアー(KPGAツアー)の共催になり、賞金総額の400万ドルはKPGAツアーで最高額だ。欧州ツアーからは90人、KPGAツアーからは36人が出場し、欧州ツアーにとってはレギュラーシーズン最終戦にあたる。韓国と日本は時差がないため、日付は現地・日本時間とも同じだ。
桂川は2日目を終えて通算5アンダーの10位にいた。首位とは5打差。流れを変えたのは24日の第3ラウンドで、8バーディー、ノーボギーの63をマークし、コースレコードに並ぶスコアで単独首位に立つ。2位に2打差をつけて最終日を迎えた。
最終日は大きく伸ばす展開にはならなかった。1バーディー、1ボギーの71で、18ホールのうち16ホールがパー。最終18番は短いパットを残してのボギーだったが、リードを守り切り、通算13アンダー、271ストロークで頂点に立った。
2位タイはフランスのフレデリック・ラクロワとマルタン・クブラで、ともに通算11アンダー。2位から最終日に出た南アフリカのケーシー・ジャービスは72と伸ばせず、ライアン・フォックス(ニュージーランド)らと並ぶ通算10アンダーの4位タイに終わった。
上位の最終順位(10月25日・最終結果)
| 順位 | 選手 | 通算スコア |
|---|---|---|
| 優勝 | 桂川有人(日本) | 13アンダー(271) |
| 2位タイ | フレデリック・ラクロワ(フランス) | 11アンダー |
| 2位タイ | マルタン・クブラ(フランス) | 11アンダー |
| 4位タイ | ケーシー・ジャービス(南アフリカ)、ライアン・フォックス(ニュージーランド)ら | 10アンダー |
日本勢では、星野陸也が通算6アンダーの22位タイ、金子駆大が通算1アンダーの51位タイだった。前週のインド大会を制してポイントランキング首位に立っていたスペインのエウヘニオ・チャカラは、優勝から7打差の22位タイ。日本勢3人が出場したなかで、トップ10に入ったのは桂川だけだった。
優勝賞金68万ドルに車と2年シード、ランキングは106位から28位へ
大会のタイトルパートナーであるジェネシス(現代自動車グループの高級車ブランド)の発表によると、桂川が手にした優勝賞金は68万ドル。ユーロ換算では60万6547ユーロで、円に換算すると約1億660万円になる。2位タイの2人はそれぞれ30万8625ユーロで、優勝との差は2打でもほぼ倍だ。賞金のほか、ジェネシスのSUV「GV80ハイブリッド」も贈られ、桂川は日本で自分の車として乗りたいと話した。
賞金以上に大きいのが、ツアーに残る権利だ。
2024年の初優勝で得た欧州ツアーの出場権は、2026年シーズンまでだった。欧州ツアーの年間ポイントランキングは、最終戦の開催地にちなんで「レース・トゥ・ドバイ」と呼ばれる。大会前の桂川はその106位で、来季のシード権が与えられる100位の外にいた。優勝で得た835ポイントで、ランキングは28位まで上がった。DPワールドツアーとKPGAツアーの2年間のシード権も手にした。
勢いは次の大会へもつながる。ランキング上位70人が出るプレーオフ初戦「アブダビ選手権」(11月5日開幕)と、上位50人による最終戦「DPワールドツアー選手権」(11月12日開幕、ドバイ)の出場権を確保した。
苦しい時間が続いた初優勝からの2年
桂川は愛知県清須市の出身。中学卒業後にフィリピンへゴルフ留学し、帰国後は日本大学へ進んだ。2022年4月、茨城県で行われた国内男子ツアーの「ISPS HANDA 欧州・日本、とりあえず今年は日本トーナメント!」でツアー初優勝を挙げている。
転機は2024年4月だった。静岡県の太平洋クラブ御殿場コースで行われた日本ツアーと欧州ツアーの共催大会「ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」で、初日83位から逆転優勝。最終日に63をマークし、通算17アンダーで欧州ツアー初優勝をつかんだ。所属先の国際スポーツ振興協会(ISPS)が主催する大会で、主催者側の所属プロとして勝ち取ったタイトルだった。これを足がかりに、主戦場を欧州へ移した。
だが、そこから先は簡単ではなかった。
優勝インタビューでは、初優勝のあとは苦しい時間が多く、思うようにいかなかったと明かし、2勝目を素直に喜んだ。英語でのインタビューでも、2勝目は人生で最高の瞬間だと語っている。最終日については、優勝だけでなく欧州ツアーに残れるかどうかでも緊張していたと打ち明けた。
レギュラーシーズン最終戦を前に、シード圏外の106位。残り1試合で圏内に戻るには上位に入るしかなく、その状況で勝ち切った。100位の外からの一気の巻き返しだった。
小祝さくらとの結婚後、初のタイトル
私生活では、女子プロゴルファーの小祝さくらと結婚している。2人はともに1998年生まれで、小祝は北海道札幌市の出身。2024年シーズンのオフに結婚していたことが、2026年3月に報道で明らかになった。夫婦そろってツアー優勝経験を持つプロゴルファーで、今回の勝利は桂川にとって結婚後初の優勝となる。
2024年の初優勝後、桂川は「やっぱり強い選手と戦ってみたいというのもあるし、小さいときからの憧れや夢もある」と語っていた。DPワールドツアーでは、シーズン最終のランキングで上位10人(すでに出場資格を持つ選手を除く)に翌季のPGAツアーの出場権が与えられる。28位からその枠に届くかは、アブダビとドバイの2試合で決まる。
ジェネシスの発表で、桂川はタイトルパートナーと大会関係者への感謝を口にした。2017年に始まった大会は2026年で10周年を迎え、会場には約3万人の観客が集まった。その節目の年に、トロフィーは日本人選手の手に渡った。
[文/構成 by スポーツライター 南條楓]









































































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