ありが闘牛士の関連動画が5000万回超 COWCOWが2020年にTikTokへ投稿した元ネタと拡散の経緯

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
お笑いコンビCOWCOWが2020年にTikTokへ投稿したネタ「ありが闘牛士」が、2026年夏に入って大きな反響を呼んでいる。音源を使った関連動画の再生回数は合計5000万回を超えた。乃木坂46や櫻坂46、K-POPグループのLE SSERAFIMとTWSも同様の模倣動画を相次いで投稿し、韓国での知名度も急速に高まっている。
6年前の投稿が今夏に急拡大
COWCOWは、吉本興業所属の善し(51)と多田健二(52)による2人組で、中学・高校の同級生同士が1993年に結成したコンビだ。2020年にTikTokへ投稿した「ありが闘牛士」が、2026年夏に入って再び脚光を浴びた。内容はシンプルだ。善しが「寒い」と震える仕草を見せると、多田が着ていた上着をすっと差し出し、善しはそれを受け取ってリズムに乗せて「ありが闘牛士!」と闘牛士のマントのように振る。多田は指で牛の角を作りながら「ちょっとやめろよモ〜」とリズムに乗せて突進する、という掛け合いだ。
この音源を使った関連動画の再生回数は、2026年8月22日時点で合計5000万回を突破したことが分かっている。投稿から6年が過ぎた動画がここまでの規模まで伸びるのは異例だ。動画の主な舞台は本家のTikTokにとどまらず、音源だけを使った一般ユーザーの投稿にも広く波及した。
原型は漫才の「おめで闘牛士」
「ありが闘牛士」は、COWCOWが漫才の中で使っていた「おめで闘牛士」というフレーズを、リズムネタとしてアレンジしたものだ。「おめでとうございます」と「闘牛士」を掛け合わせた語呂合わせが土台で、上着を渡された側の「ありがとうございます」を「ありが闘牛士」に置き換えて使えるよう仕立て直している。TikTokへの投稿は2020年で、当初から一定の再生数は集めていたものの、今回ほどの規模で広がったことはなかった。
善しは2026年8月5日、自身の公式Instagramで「本家です。もうネタが一人歩きで遠くに行っちゃってます」と投稿した。投稿には「感謝」というハッシュタグも添えられており、ネタが自分たちの手を離れて拡散している状況を、本人たちも実感し歓迎している様子がうかがえる。
COWCOWが語る「令和は世界へ」の手応え
COWCOWには2011年に誕生した持ちネタ「あたりまえ体操」がある。体操のお兄さん風の格好で「右足を出して、左足を出すと、歩くことができます」と当たり前のことを歌う内容で、2012年投稿の動画は3500万回を超える再生を記録し、インドネシアでも広く浸透した。今回の「ありが闘牛士」はその再生数をすでに上回っており、2人は「平成はあたりまえ体操、令和はありが闘牛士で世界に行きたい」と手応えを語った。
多田は、LE SSERAFIMが公式TikTokアカウントでも「ありが闘牛士」の動きを再現した動画を投稿していることに触れ、「LE SSERAFIMさんは、ありが闘牛士以外のネタもまねしてくれているんです」と明かしている。善しは「僕らのネタだと知らずにやっている可能性もある」と冷静にみている。自分たちの想定を超えて広がっている状況を、2人とも前向きに受け止めているようだ。COWCOWの公式TikTokアカウントも「みなさんやっていただきましてありがとうございます」と投稿し、模倣の広がりに謝意を示している。
乃木坂46やK-POPも続々参戦
日本国内では乃木坂46や櫻坂46のメンバーが「ありが闘牛士」を模した動画を投稿した。韓国発のグループでは、LE SSERAFIMとTWSが動画でネタを再現しており、いずれも公式TikTokアカウントでの投稿という形で拡散に加わっている。これをきっかけに、COWCOWへの韓国国内での認知度も一気に上がったという。
COWCOW自身も、TikTokの公式アカウントで「ありが闘牛士」の投稿に「#クセスゴ」「#有吉の壁」のハッシュタグを添えている。ただし「クセスゴ」はフジテレビ系「千鳥のクセスゴ!」(千鳥がMCを務め、2020年10月から2025年3月まで放送された別番組)を指し、有吉弘行がMCを務める日本テレビ系「有吉の壁」(毎週水曜19時放送、芸人が一発ネタで有吉を笑わせる形式の番組)の中のコーナーではない。COWCOWは2つの異なるネタ番組にちなんだハッシュタグを併記した形だ。テレビとSNSの両方で同じネタが並行して露出する状態が続き、もともとテレビの持ちネタがSNSで独自に広がり、その勢いがテレビでの再露出にもつながっている。
新たな代表ネタになるか
K-POPグループが積極的にネタを再現し、韓国での知名度が上がっている状況は、COWCOWが掲げる「世界へ」という目標にとって追い風だ。国内のバラエティ番組発の一発ネタが、日本のアイドルグループを経てK-POPグループへと連鎖的に広がった格好で、テレビ発のネタが国境を越える珍しい流れを生んだ。
投稿から6年、漫才の一節をアレンジしたリズムネタが世代や国境を越えて伝わっている。COWCOWにとって「あたりまえ体操」に続く新たな代表ネタになるかどうかは、この先の広がり方次第だ。
[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]



































































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