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『ビリーと魔法のはじまり』日本版声優に生田斗真 三つ目の猫役で初挑戦、主人公ビリー役は畑芽育

『ビリーと魔法のはじまり』日本版声優に生田斗真 三つ目の猫役で初挑戦、主人公ビリー役は畑芽育

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン

ディズニー・アニメーション・スタジオの最新作『ビリーと魔法のはじまり』(原題:Hexed)で、三つ目の猫ビーフ・ロジャー・クラムチャックの日本版声優を生田斗真が務めることが10月28日に発表された。生田にとって声優の仕事は初めてで、ディズニー作品への参加も初めて。主人公ビリーの声は、10月13日に発表された畑芽育が担当する。日本公開は12月4日だ。

生田斗真は三つ目の猫ビーフ役 渋谷のハロウィンイベントで発表

俳優の生田斗真(42)の起用は、10月28日に東京・渋谷の渋谷モディ1階の店頭プラザで開かれたハロウィンイベントで明らかになった。ビリー役の畑芽育(24)が劇中の呪文を唱えると、ステージの大釜から煙とともに生田が登場する演出だった。役にちなんだ猫耳を付けた生田は、ハロウィンなのでビーフになぞらえた衣装で来たと説明している。

生田が声を担当するビーフ・ロジャー・クラムチャックは、緑色の毛と三つの目を持つ猫だ。魔法使いのパートナーとなる猫の使い魔で、ビリーに魔法や魔法使いの王国“ヘックス”の知識を教えながら冒険を支える“魔法マスター”にあたる。皮肉や憎まれ口をたたく一方で、困っている相手を放っておけない面倒見の良さを持ち、ビリーの家族とも不思議なつながりを持つ重要な存在として紹介された。

生田は役どころについて、「私が演じるビーフ役というのは、“9回目の命を全うしている”おじいちゃん猫なんです」と説明した。ビリーにとっては頼りになる旅先案内人で、父親や祖父のような面と、兄弟やバディのような近さの両方を持つキャラクターだと語っている。

英語版でビーフを演じるのは、俳優のウォルトン・ゴギンズ。ビリーの英語版声優はヘイリー・スタインフェルドが務め、ヘックスの女王セレステ役にはジョディ・フォスターが名を連ねる。

「声優というお仕事をするのは初めて」 オーディションで射止めた役

生田は決定の知らせを受けたときの心境を問われ、「実は声優というお仕事をするのは初めてなんです」と明かした。ディズニー公式サイトの発表でも、生田は「声優初挑戦」「ディズニー作品初参加」と紹介されている。

役は、ディズニーのアメリカ本社によるオーディションを経て決まった。生田は10代のころから何度もオーディションを受けてきたが、それでもドキドキしたと明かし、新しい刺激と出会いを楽しめたと話している。

声の仕事のオファーは長く待っていたという。誰かに見つけてほしいとずっと思っていたと打ち明けたうえで、「ディズニーが見つけてくれました」と喜びを語った。

起用の理由も発表されている。子役時代から約30年にわたってコミカルな役からシリアスな難役まで演じ分けてきた表現の幅と、中低音の芯のある声。かわいらしい見た目とひねくれた言動、その奥の優しさというビーフの複数の顔を表現するのに合っていた、というのが配給側の説明だ。2022年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」、2026年4月に配信が始まったNetflixシリーズ「九条の大罪」など、実写で幅広い役を重ねてきた俳優が、今回は声だけで勝負する。

吹替え演出を担当した佐々木由香は、皮肉屋で気難しいビーフの性格に生田らしさを盛り込んだ演技を評価し、「役への理解も深く、魅力あるキャラクターに仕上がるだろうと期待しています」とコメントした。日本のキャラクターボイスチームも、個性的で難しい役をよく理解して声で表現したとたたえている。

これを受けて生田は、ビーフが仲間を思う気持ちや愛情の深さを声で表現したいと考えていたと語った。普段の俳優業ではしないアプローチで、声の使い方を意識して演じたという。

畑芽育「完成したな」 ビリー役の声優が語った共演

主人公ビリー・ドーの日本版声優は、10月13日に発表された畑芽育だ。畑もアメリカ本社のオーディションを経て選ばれ、ディズニー作品に初めて参加する。発表イベントでは「夢のような気持ちというか、現実味がないのが正直な感想です」と心境を口にしていた。

ビリーは、ディズニーヒロインとして初めての“現代の高校生”。周りが決める“普通”に息苦しさを感じ、自分らしくいられる場所を探す少女だ。1歳のころから芸能活動を続けてきた畑の歩みと、好きなものを好きと言えるまっすぐさがビリーの姿に重なった。芯の強さと、いたずらっぽさや愛らしさの両方を持つ声が決め手になったと説明されている。

10月28日のイベントで、畑は生田との共演について率直な感想を述べた。生田がビーフを演じると聞いてうれしかったと話したうえで、ビーフの声が入ったときに「“完成したな”というか、すごくほっとした気持ちになりました」と語っている。「一見聞いているだけじゃ生田さんの声とは、わからないぐらい」独特の声色を当てていると評した。

畑はビーフについて、皮肉っぽく意地悪な一面がありながら、最後にはビリーの背中を押してくれる師匠のような、バディのようなキャラクターだと紹介した。ビリーとビーフの初対面の場面の一部も特別映像として公開されている。網にかかって動けないビリーに近づいたビーフが、低い声で語りかけた直後に金切り声で叫ぶ場面で、声の高低を使い分ける生田の演技が確かめられる。

日本版声優と作品の基本情報

10月28日時点で発表されている日本版声優は、次のとおり。同時上映の短編映画『リロ&スクラッチ』のキャストも10月23日に発表された。

作品役名日本版声優
ビリーと魔法のはじまりビリー・ドー(主人公)畑芽育
ビリーと魔法のはじまりビーフ・ロジャー・クラムチャック(三つ目の猫)生田斗真
リロ&スクラッチ(同時上映)リロ永尾柚乃
リロ&スクラッチ(同時上映)スティッチ山寺宏一
リロ&スクラッチ(同時上映)ジャンバ博士長谷川忍(シソンヌ)

『ビリーと魔法のはじまり』は、『アナと雪の女王』『ズートピア』を手がけたディズニー・アニメーション・スタジオの長編作品だ。監督は『ウィッシュ』のファウン・ヴィーラスンソーンと『モアナと伝説の海2』のジェイソン・ハンドで、ジョージー・トリニダードが共同監督、ロイ・コンリらが製作を務める。全米公開は11月25日で、日本ではその9日後に封切られる。

物語は、眠っていた魔法の力に目覚めた高校生ビリーが、魔法使いの暮らす秘密の王国ヘックスへ導かれるところから始まる。誰も空を飛べないはずの世界で、ビリーだけが空を舞った。その力を恐れた女王に追われる身となり、やがてビリーの家族に隠された秘密が魔法界を揺るがす事件につながっていく。

12月4日公開へ 「続々豪華なゲストが発表されます」

日本版声優は、ほかの役も順次発表される。畑はイベントの最後に「生田さんをはじめ、続々豪華なゲストが発表されますので、公開までぜひ楽しみにしていてください」と呼びかけた。英語版にはラシダ・ジョーンズやトレイシー・ウルマン、スティーヴン・フライらも出演しており、日本版で誰がどの役を担うかが次の焦点になる。

生田は作品の見どころとして、ビリーが現代の学生で、多くの人が悩む部分が反映されたキャラクターだと説明した。そのうえで「自分の弱さやダメなところが逆に誰かを助ける力になったりするというようなメッセージが込められている」と話し、家族の物語でもあるのでファミリーでも楽しんでほしいと続けている。

学生時代は毎日のように渋谷で遊んでいたという生田。最後は「公開されたら絶対初日に観にいこうと思っていた映画に参加できてうれしく思います」と語り、畑が演じる新しいヒロインへの期待を口にした。

[文/構成 by エンタメ担当ライター 和泉ユウスケ]

寄稿者

和泉ユウスケ
映画とアニメのことばかり書いているライターの和泉です。Webメディアで映画レビューを書き始めて9年になりました。深夜アニメは毎クール20本前後を追いかけ、映画館には月に数回、公開初日にもよく出没します。公開日・配信日・キャスト情報は正確に、ネタバレには慎重にお届けします。

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