田中碧、プレミア第7節マンU戦に先発 リーズは1-1で引き分け

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
日本代表MF田中碧(28)=リーズ=が10月18日(現地時間)、プレミアリーグ第7節のマンチェスター・ユナイテッド戦に先発した。試合は本拠地エランド・ロードで行われ、1-1の引き分け。田中は前半にボレーで相手GKを脅かし、後半の80分過ぎまでピッチに立った。リーズは勝ち点を10に伸ばし、10月19日時点で7位につける。
先制を許したリーズ、後半6分に追いつく
宿敵同士の一戦は、英国時間10月18日午後2時(日本時間同日午後10時)にキックオフした。両クラブの対戦は、15世紀のばら戦争で争ったヨーク家(白ばら)とランカスター家(赤ばら)にちなみ、イングランド北部のヨークシャーとランカシャーの対立になぞらえ「ローズ・ダービー」と呼ばれる。スタンドには3万6983人が詰めかけた。
前半26分、リーズはDFニコ・エルベディのヘディングで最初の決定機をつくったが、マンUのGKセンネ・ラメンスに阻まれる。均衡を破ったのはアウェーのマンUだった。前半35分、右からユーリ・ティーレマンスが送った低いクロスに、ブライアン・ムベウモがニアで合わせてゴール。リーズは0-1で前半を折り返した。
流れが変わったのは後半の立ち上がりだ。後半6分(51分)、アントン・シュタハの右CKをタリク・ムハレモビッチが頭でつなぎ、ゴール前にこぼれたボールをドミニク・カルバート=ルーウィンが押し込んだ。同点に追いついたリーズはその後も押し込んだものの、勝ち越し点は最後まで生まれなかった。
リーズの先発は、GKジェームズ・トラフォード、最終ラインにジェームズ・ジャスティン、エルベディ、ムハレモビッチ。サイドにジェイデン・ボーグルとガブリエル・グドムンドソンが入り、中盤には主将のイーサン・アンパドゥ、シュタハ、田中が名を連ねた。攻撃陣はカルバート=ルーウィンとノア・オカフォーで、後半途中にオカフォーに代えてルーカス・ヌメチャを送り込んでいる。マンUはハーフタイムにリサンドロ・マルティネスを下げてヌサイル・マズラウィを入れ、74分にメイソン・マウント、84分にマテウス・クーニャを投入したが、2点目を奪えなかった。
| 時間 | チーム | 得点者 | スコア |
|---|---|---|---|
| 前半35分 | マンチェスター・U | ブライアン・ムベウモ | 0-1 |
| 後半6分(51分) | リーズ | ドミニク・カルバート=ルーウィン | 1-1 |
最終スコアは1-1の引き分け(勝者なし)。
ボランチの田中碧、2度のボレーで見せ場
田中は中盤の底の一角で先発に名を連ねた。リーグ戦の先発は第3節のブライトン戦から5試合連続となる。
田中は2024年夏にドイツ2部のフォルトゥナ・デュッセルドルフからリーズへ移籍した。加入1年目の2024-25シーズンにイングランド2部のチャンピオンシップ優勝とプレミアリーグ昇格を経験し、昇格後もボランチとしてプレーを続けている。
最初の見せ場は先制された直後に来た。前半37分、ペナルティーエリア手前でボールを受けると右足のボレーで狙い、シュートは枠を捉えたが、GKラメンスに止められた。後半11分(56分)にはこぼれ球にダイレクトで右足を振ったものの、ボールはクロスバーをわずかに越えていく。
攻撃参加だけでなく、守備でもボール奪取や球際の強さを見せた。その田中は後半の80分過ぎ、ショーン・ロングスタッフと交代でベンチへ下がった。
地元メディアの評価は分かれた。地元紙ヨークシャー・イブニング・ポストは10点満点で6点とし、中盤の出来には好不調が混在したとしつつ、「ゴールまであと一歩に迫る場面も見せた」と走り続けた姿勢を評価。一方、リーズ・ライブは5点にとどめ、パスの精度や前半の好機を逃した場面を挙げた。
田中にとって、マンUは特別な相手でもある。2026年1月4日にエランド・ロードで行われた前回のホームでの対戦(1-1)では、ベンチスタートから80分に投入されただけだった。それが4月13日、敵地オールド・トラッフォードでの第32節ではボランチで先発し、リーズは2-1で勝利。リーズにとってオールド・トラッフォードでのリーグ戦勝利は1981年以来45年ぶりだった。そして今季、田中は再びエランド・ロードでマンUと向き合い、今度は先発としてピッチに立った。
ファルケ監督「勝ち点1は少し残念」
試合後、リーズのダニエル・ファルケ監督は「勝ち点1しか得られなかったのは少し残念だ」と悔しさをにじませた。それでも「全体的には堅実なパフォーマンスだった」と続け、「勝てた試合だったが、切り替えて次に進む」と前を向く。
指揮官が挙げた課題は決定力だ。前半の失点について「ハーフタイムに負けている必要はなかった。それでも相手はマンチェスター・ユナイテッドだ」と語り、後半については、クロスバーを越えたシュートが多すぎたと指摘している。ゴール期待値(xG、シュートの質から見込まれる得点数)はリーズの1.44に対しマンUは0.91で、内容ではリーズが上回った。
ファルケ監督は、相手ペナルティーエリア付近での質が足りなかったとも認めた。「このリーグで勝ち点を取るのはやはり難しい。決定力を持ち、とても効率よく戦わなければならない。それでも前に進み続ける」。押し込みながら1点に終わった90分を、指揮官はそう総括した。
マンUの事情は苦しい。マイケル・キャリック監督が率いるチームは今季リーグ戦7試合で1勝4分け2敗の勝ち点7にとどまり、8月を最後にリーグ戦で白星がない。
第7節の日本人選手、前田大然がプレミア初ゴール
同じ第7節では、ほかの日本人選手にも動きがあった。イプスウィッチのFW前田大然は10月17日(現地時間)、敵地エティハド・スタジアムでのマンチェスター・シティ戦に先発。0-1の前半21分、縦パスに抜け出してGKジャンルイジ・ドンナルンマとの1対1を左足で決め、プレミアリーグ初得点を挙げた。チームは2-3で敗れたものの、日本人として14人目のプレミアリーグ得点者になっている。
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10月18日(現地時間)のブライトン対クリスタル・パレスは、ブライトンが5-0で大勝した。前半7分にはディエゴ・ゴメスがハーフウェーライン付近から50m以上のロングシュートを決めている。パレスのMF鎌田大地は先発して81分までプレーし、ブライトンのMF三笘薫は負傷でメンバー外だった。
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リーズは7位、次節は敵地でサンダーランド戦
この引き分けでリーズは今季2勝4分け1敗、勝ち点10となった。10月19日時点の順位は7位。同じ勝ち点10で6位ブレントフォード、8位エバートンと並び、得失点差で順位が分かれている。今季のリーグ戦の黒星はアーセナル戦の1つだけで、ホームではまだ負けていない。
次節は10月25日(現地時間)、敵地でサンダーランドと対戦する。5試合連続で先発している田中が、中盤の定位置をどこまで固められるか。2度のボレーで見せたゴールへの意欲が、次は結果につながるかが問われる。
[文/構成 by スポーツライター TAKU]









































































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