ココイチ、9月1日から深夜料金7%を導入 壱番屋の店内飲食とテイクアウトが対象、午後10時〜午前5時

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
壱番屋は8月28日、「カレーハウスCoCo壱番屋」で9月1日から深夜料金を導入すると発表した。対象は午後10時から翌午前5時までの店内飲食とテイクアウトで、一律7%が加算される。同時に既存トッピング44種のうち12種も平均17%値上げする。原材料や物流費、人件費の高騰が主な理由だ。
午後10時〜午前5時、店内も持ち帰りも対象
株式会社壱番屋(本社・愛知県一宮市、代表取締役社長・葛原守)は28日、国内の「カレーハウスCoCo壱番屋」で深夜料金を導入すると正式に発表した。開始日は9月1日(火)。午後10時から翌午前5時までの注文が対象で、店内飲食とテイクアウトの両方に一律7%が上乗せされる。宅配代行サービスを通じた注文が対象に含まれるかどうかは、発表資料に明記されていない。
例えば、ライス300グラムのポークカレーは通常646円だが、午後10時以降に注文すると691円になる計算だ。金額の小さい商品でも加算率は変わらず、深夜にカレーを頼む客ほど値上がりを実感しやすい仕組みとなった。
既存トッピング44種のうち12種の価格も、9月1日付けで改定される。平均の値上げ率は17%、値上げ幅は税込みで11円から60円の範囲に及ぶ。ゆでタマゴと半熟タマゴはそれぞれ税込120円から143円に、ソーセージ(2本)は税込174円から198円になる。トッピングを使ったカレーメニューの価格も、あわせて見直される。
壱番屋は、現時点で価格改定に伴う業績予想の修正はないとしている。
為替や物流費上昇、深夜料金は業界の流れに
値上げの理由について壱番屋は、為替状況や国際情勢の影響で原材料や包装資材が高騰し、物流費や人件費も継続的に上昇していると説明した。コスト削減の努力を続けてきたが、企業努力で吸収できる水準を超えたという。
同社は近年、複数回にわたり価格改定を重ねてきた。2022年10月や2024年2月、同年7月にも原材料高や人件費上昇を理由に値上げに踏み切っており、今回の深夜料金導入もその延長線上にある。
深夜料金という仕組み自体は、外食業界で珍しくなくなりつつある。回転ずしチェーンのはま寿司は2026年3月3日から、午後10時以降の店内注文に一律7%を加算する制度を始めた。牛丼チェーンでは、すき家が2024年4月3日に業界に先駆けて深夜料金を導入している。並盛の牛丼は2026年7月8日の値上げ以降、通常480円で、深夜料金が加わると513円になる計算だ。松屋も同様に、深夜帯の注文へ追加料金を設ける仕組みをすでに取り入れている。
なぜ、外食チェーンは深夜料金という手法を選ぶのか。労働基準法は午後10時から翌午前5時の深夜勤務に25%以上の割増賃金の支払いを義務付けており、深夜営業を続けるほど人件費の負担は重くなる。最低賃金の引き上げも続く中、時間帯別の価格設定でコストを回収する動きが広がる。
豚しゃぶは60円増、トッピングごとに改定幅に差
値上げの対象となる12種は、既存トッピング44種のおよそ4分の1にあたる。改定幅は品目によって大きく異なり、最も小さいのはハーフスクランブルエッグだった。税込110円から121円へ、上乗せは11円にとどまる。一方、豚しゃぶは税込336円から396円になり、今回の改定で最大の値上げ幅、60円となった。
チキンカツとパリパリチキンはいずれも税込348円から396円で、48円の値上げだ。フィッシュフライ(1本)は税込106円から143円で、37円の上昇となる。ハーフ豚しゃぶも税込168円から198円へ、30円上がる。クリーミータルタルソースは税込74円から88円へ14円、スクランブルエッグは税込220円から242円へ22円、それぞれ値上げとなる。
ボリュームのあるトッピングほど改定幅が大きい傾向がうかがえる。豚しゃぶカレーやチキンカツカレーなど、ヘビーユーザーが好んで注文する組み合わせは、トッピング分の値上げと深夜料金が重なる時間帯には値上がり幅がさらに大きくなる。
CoCo壱番屋はハウス食品グループ本社傘下のカレーチェーンだ。2013年には世界最大のカレーレストランチェーンとしてギネス世界記録に認定されている。2026年2月末時点で、国内に1205店、海外に218店を展開する。
はま寿司や牛丼チェーンに続く価格改定の動き
外食業界では、はま寿司や牛丼チェーン各社に続き、深夜帯の価格を見直すチェーンが今後も増えていきそうだ。すき家からはま寿司、壱番屋まで、深夜料金の加算率はいずれも7%とほぼ横並びになっている。
先行するすき家の例では、2024年4月3日に主力商品の値上げと深夜料金導入を実施しており、この2024年4月の既存店売上高は前年比109.2%、客数は同103.9%となった。運営するゼンショーホールディングスが公式サイトで公表した数字で、大きな客離れにはつながらなかったことがうかがえる。原材料高や人件費上昇が長期化する中、深夜営業を維持しながらコストを回収する手法として、時間帯別の価格設定はさらに広がる見通しだ。
壱番屋の深夜料金とトッピング価格改定は、9月1日から始まる。深夜の店内飲食とテイクアウトを利用する際は、レシートや会計時の金額に注意したい。
[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]


































































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