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木原龍一の歴代パートナー3人を時系列で追う!高橋成美から三浦璃来まで歩んだ金メダルへの軌跡

木原龍一の歴代パートナー3人を時系列で追う!高橋成美から三浦璃来まで歩んだ金メダルへの軌跡

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フィギュアスケートの木原龍一は、高橋成美、須崎海羽とのペアで五輪出場を重ね、2019年に三浦璃来と「りくりゅう」を結成し、2026年ミラノ・コルティナ五輪で日本ペア史上初の金メダルを獲得。シングルからの転向、3人のパートナーとの歩みが、世界の頂点へとつながった軌跡を追う。

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SP5位からの大逆転劇 「りくりゅう」日本ペア史上初の五輪金メダル

2026年2月16日(日本時間17日)、イタリアで開催されたミラノ・コルティナ冬季五輪のフィギュアスケート・ペア競技で、歴史が動いた。三浦璃来(24)と木原龍一(33)の組が、日本フィギュア界で初となるペア種目での金メダルを手にした。

前日のショートプログラム(SP)ではリフトのミスが響き、73.11点で5位と出遅れた。首位とは6.90点差。メダル圏内からも1.49点差を追う厳しい状況だった。

しかし、フリーで2人は圧巻の演技を見せる。映画「グラディエーター」の壮大な音楽に乗って、冒頭のトリプルツイストから全ての要素を高い質で成功させた。気迫のこもった滑りで会場を魅了し、演技を終えると木原は感極まって涙。その得点は、フリーの世界歴代最高を更新する158.13点だった。合計231.24点。SP5位からの大逆転で、表彰台の頂点に立った。

試合後、三浦は涙が止まらない木原を支え、「今回は私がお姉さんでした」と笑顔で語った。木原も「この2人でなければ達成することができなかった」と、7季目を迎えたパートナーへの感謝を口にする。2人の深い絆が、日本フィギュア史に新たな1ページを刻んだ。

始まりの挑戦 高橋成美と駆け抜けたソチ五輪

木原のペアスケーターとしてのキャリアは、2013年に始まった。当時20歳、男子シングルの選手だった彼に白羽の矢を立てたのは、高橋成美だった。高橋はカナダ人のマーヴィン・トランと組み、2012年世界選手権で銅メダルを獲得した実績を持つ。しかし、そのペアを解消し、新たなパートナーを探していた。

高橋は、以前から練習でタイミングが合うと感じていた木原に声をかける。木原はシングルからの転向に悩んだが、「選手として長く現役を続けたかった」と決断。2013年1月、ペア結成が正式に発表された。

経験豊富な高橋と、転向したばかりの木原。対照的な2人は、佐藤有香コーチらの下で急ピッチで技を習得し、ソチ五輪の出場枠獲得を目指す。最終予選のネーベルホルン杯では、SP2位と好位置につけながらフリーでミスが重なり、出場枠獲得を逃す悔しさを味わった。それでも、他国の出場辞退による繰り上がりで、ソチ五輪への切符を手に入れる。

2014年ソチ五輪では、団体戦で日本の5位入賞に貢献。個人戦は18位だったが、結成からわずか1年で大舞台に立った経験は、木原にとってペア競技の礎となった。その後、2015年3月にペア解消を発表。日本スケート連盟によると、競技上の選択であり、2人はそれぞれの道へ進むことになった。

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礎を築いた4年間 須崎海羽との平昌五輪

高橋とのペア解消から約3カ月後の2015年6月、木原は新たなパートナーとして須崎海羽とのペア結成を発表した。当時、須崎は女子シングルの選手で、ペアは初挑戦。木原は再び、経験の浅いパートナーと共に世界の舞台を目指すことになる。

このペアでは、木原がリーダーシップを発揮する場面が増えた。高橋との2シーズンで得た国際経験を土台に、須崎を導きながらペアとしての完成度を高めていく。2017年、2018年の全日本選手権を連覇し、日本のトップペアとしての地位を確立した。

そして2018年、2人は平昌五輪の代表に選出される。木原にとっては2大会連続の五輪出場だった。団体戦ではフリーで5位と健闘し、チームの5位入賞に貢献。個人戦はSP21位でフリー進出はならなかったが、4年間の積み重ねを示した。

しかし、翌2018-19シーズン、木原が練習中に脳震盪を起こし、四大陸選手権と世界選手権を欠場。シーズン終了後の2019年4月、ペアの解消が発表された。木原は「肩の治療を第一に考え、一日も早くペアスケーターとして氷上に戻れるよう過ごしていきたい」とコメントを発表。この4年間は、木原がペアスケーターとして技術と精神面の安定を築く重要な期間となった。

「雷が落ちた」運命の出会い 三浦璃来と「りくりゅう」誕生

須崎とのペアを解消した木原は、引退を考えていた。過去2度の五輪出場も、個人戦ではフリーに進めず、「ペアに向いていないんじゃないか」と感じていたという。名古屋市のスケートリンクでアルバイトをしながら、次の道を模索していた。

その頃、同じくパートナーを探していたのが三浦璃来だった。2019年7月、三浦からの申し出でトライアウトが実現する。この出会いが、2人の運命を大きく変えた。

木原は当時のことを「最初に滑った瞬間から、『絶対にうまくいく』と確信した」と語る。特に、女性を投げ上げて回転させるツイストリフトのタイミングが、初めてにもかかわらず完璧に合った。三浦を持ち上げた瞬間、「雷が落ちた」と感じたという。

この化学反応を指導者のブルーノ・マルコット氏も見抜いていた。2人はペア結成を決め、カナダのオークビルに練習拠点を移す。愛称「りくりゅう」として歩み始めた2人は、結成1季目から国際大会で頭角を現し、2021-22シーズンにはグランプリシリーズでメダルを獲得。北京五輪の代表の座を掴んだ。

北京五輪では団体で銀メダル(当初は銅、後に繰り上げ)、個人戦で7位と日本ペア史上最高成績を記録。翌2022-23シーズンには、グランプリファイナル、四大陸選手権、世界選手権を制する「年間グランドスラム」を日本勢として初めて達成。名実とも世界のトップペアへ駆け上がった。

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経験の継承が結実 元パートナー高橋成美も涙の解説

ミラノ・コルティナ五輪での金メダル。その歴史的瞬間を、テレビ解説者として見守っていたのが、木原の最初のパートナー、高橋成美(34)だった。フリーの演技が終わると、高橋は涙ながらに「すごいよ」「こんな演技、宇宙一です」と称賛の言葉を続けた。

高橋は「一緒にペアをつくってくれてありがとうという気持ちと、応援させてくれて本当にうれしい」と語り、木原の長年の努力が実を結んだことを心から喜んだ。この言葉は、木原の歩みが一人だけのものではなく、歴代のパートナーと共に築き上げてきたものであることを示している。

シングルから転向した木原にペアの基礎を教えた高橋。リーダーとしてペアを牽引する経験を積んだ須崎との4年間。そして、三浦という最高のパートナーとの出会い。過去の全ての経験が、この金メダルへとつながっていた。

木原は引退の淵から、4度目の五輪で頂点に立った。その軌跡は、日本のペア競技の歴史そのものであり、未来への大きな一歩となる。

[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]

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