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張本美和、早田ひなとの女子ダブルスでグランドスマッシュ2勝目 ヨーロッパスマッシュ決勝は3-1

張本美和、早田ひなとの女子ダブルスでグランドスマッシュ2勝目 ヨーロッパスマッシュ決勝は3-1

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卓球の張本美和(18)=木下グループ=と早田ひな(26)=日本生命=の”みわひな”ペアが、ヨーロッパスマッシュ女子ダブルスで優勝した。決勝は香港の杜凱琹・呉詠琳組を3-1で下した。2月のシンガポール・スマッシュに続き、WTT最高峰グランドスマッシュでの2勝目となった。

3-1の接戦を制した香港ペア戦

8月15日、スウェーデン・マルメで行われたヨーロッパスマッシュの女子ダブルス決勝で、張本・早田組は杜凱琹・呉詠琳組(香港)と対戦した。第1セットを11-6で先取すると、第2セットは9-11で落とす場面もあった。だが第3セットは13-11、第4セットは11-9とせり合いを制し、3-1で勝利をつかむ。

日刊スポーツによると、張本のフォアハンドで優勝が決まった瞬間、早田は両手を突き上げて喜び、2人は右手でがっちりと握手を交わしたという。今大会の女子ダブルス制覇で、2月のシンガポール・スマッシュに続く2度目の頂点に立った。

チームメイトから公式ペアへの道のり

張本と早田がダブルスを組んだのは、今回が初めてではない。2024年パリ五輪の女子団体決勝、金メダルを争った中国戦で、日本は早田・張本のダブルスをサプライズ起用した。第1ゲームを11-9で奪う場面もあったが、中国の陳夢・王曼昱組に2-3で競り負け、団体戦も0-3で敗れて2大会連続の銀メダルに終わった。2025年の混合団体ワールドカップでもコンビを組んだ経験がある。それでもWTTの国際大会で正式にペアを結成したのは、2026年2月が初めてだった。

全日本選手権決勝で火花を散らした2人は、わずか数日の準備期間でシンガポール・スマッシュに臨んだ。早田の柔らかい返球で相手を左右に振り、浮いたボールを張本が力強く仕留める連係が持ち味とされる。決勝で長崎美柚・シン・ユビン組(韓国との国際ペア)を3-0(11-9、11-8、11-7)で下し、初出場で優勝。日本にグランドスマッシュ初タイトルをもたらす快挙だった。

今大会でも勝ち上がりは危なげなかった。2回戦で橋本帆乃香・アドリアーナ・ディアス組(プエルトリコ)に3-0、準々決勝は王芸迪・陳熠組(中国)に3-1、準決勝は長崎美柚・金娜英組(韓国)を3-0で退けた。決勝までの4試合で落としたセットはわずか2つ。安定感のある戦いぶりが目立った。

テニスのグランドスラムに相当する格式

グランドスマッシュはWTTが2022年に新設した最上位カテゴリーで、年間4大会前後しか開催されない。ヨーロッパスマッシュは欧州で唯一のグランドスマッシュにあたり、今大会は2回目の開催だった。男女シングルス、男女ダブルス、混合ダブルスの5種目が行われ、優勝すれば世界ランキングポイント2000点が与えられる。ポイントも賞金も他の大会より頭一つ抜けており、大会の総額賞金は200万〜300万ドル規模にのぼる。2026年は6月の米国・ロサンゼルスでのUSスマッシュに続き、8月のヨーロッパスマッシュを経て、10月には中国スマッシュ(北京)が予定されている。

決勝で敗れた杜凱琹は香港卓球界のベテランで、混合ダブルスでは世界選手権3位の経験もある実力者だ。その強豪を破っての優勝だけに、価値は大きい。

18歳と26歳、対照的な経歴を持つ2人

張本美和は2008年6月16日生まれ、宮城県仙台市出身。中国出身の両親のもとに生まれ、2014年に父・張本宇、兄・智和とともに日本に帰化した。10歳だった2018年の中国ジュニアオープンでU13女子シングルスを制するなど、早くから才能を発揮してきた。現在は世界ランキング3位。今大会直前の8月9日にはWTTチャンピオンズ横浜の女子シングルスで陳幸同(中国)を4-2で破って初優勝し、兄の智和も男子で優勝して兄妹アベックVを飾ったばかりだった。

早田ひなは2000年7月7日生まれ、福岡県出身。4歳で地元・北九州の石田卓球クラブで卓球を始め、中学時代には全国大会を2連覇した。2024年パリ五輪の女子シングルスで銅メダル、2023年世界選手権でも銅メダルを手にした実績がある。2025年には全日本選手権女子シングルスとWTTチャンピオンズフランクフルトを制し、世界ランキングは7位につけている。

シングルスも好調、次のグランドスマッシュへ

2人はダブルスだけでなく、シングルスでも上位に進んでいた。張本は準々決勝で陳熠(中国)を4-0で下して4強入りし、世界ランキング6位の王芸迪との準決勝に臨む。ダブルスの準々決勝で下したのと同じ相手を、シングルスでも退けた。早田は世界ランキング10位の申裕斌(韓国)を3-2のフルゲームで振り切って8強入りしたものの、準々決勝で世界ランキング4位の蒯曼(中国)にフルゲームの末3-4で敗れ、8月9日のWTTチャンピオンズ横浜に続き2週連続の8強敗退となった。男子でも兄の智和が4強に進み、松島輝空との準決勝を控える。張本きょうだいがそろって上位に勝ち進んだ大会でもあった。

ダブルスでの優勝で、2人は世界ランキングポイントを2000点積み増した。8月9日には張本が横浜でシングルス優勝、15日には”みわひな”としてマルメでダブルス優勝と、2週連続でタイトルを積み上げた2人は、次のグランドスマッシュとなる10月の中国スマッシュでも上位進出を狙う。

[文/構成 by スポーツライター 久遠(KUON)]

寄稿者

久遠(KUON)
WEBライター(主にスポーツ記事)経験7年。スポーツ、格闘技が好きで、ボクシング世界チャンピオンが主宰するジムに4年間在籍。自分でも練習を重ね、”3分”の過酷さと濃さを体で知る。観戦もライフワークで、会場には年4回ほど足を運ぶ。選手目線の実感とファン目線の熱量、その両方を武器に、試合の見どころやリングのリアルをライター経験を活かしてわかりやすく伝えます。

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