井上尚弥杯2026結果、大橋ジムの蛭子蓮がU-15男子50キロ級で優勝 矢吹正道の長男・佐藤克羽は37.5キロ級で判定負け

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ジュニアボクシングの「第3回井上尚弥杯 第8回ジュニアチャンピオンズリーグ(JCL)全国大会」が10月4日、東京・後楽園ホールで開かれた。U-15男子50キロ級では大橋ジムの蛭子蓮(14)が3-0の判定勝ちで頂点に立ち、昨年に続く2年連続のJCL全国優勝。IBF世界フライ級王者・矢吹正道の長男、佐藤克羽はU-15男子37.5キロ級に出場したが、0-3の判定で敗れた。
U-15男子50キロ級は蛭子蓮が3-0判定、2年連続の全国制覇
蛭子蓮=大橋=はU-15男子50キロ級で中島代尊=KWORLD3=と対戦し、3-0の判定勝ちを収めた。昨年のJCL全国大会ではU-15男子45キロ級を制しており、階級を上げての2年連続優勝を果たした。
試合はサウスポーの蛭子が主導権を握った。距離を取りながら左を打ち込み、2回にカウンターの左ストレートでスタンディングダウンを奪うと、3回にもダウンを追加。ジャッジ3人とも30-27をつけた。中学3年生の蛭子にとって、これが中学生として最後の大会だった。試合後はチャンピオンベルトを肩にかけ、「中学生最後の試合だったので、勝てて良かった」と表情を緩めた。
大会名に冠されたのは、ジムの大先輩の名前。この日、大橋ジムから全国大会のリングに上がったのは蛭子ただ一人だった。「負けちゃったら責任があるかなと思って、プレッシャーもあったが、勝てて良かった」。安堵の言葉が続く。
| 階級 | 勝者 | 敗者 | 結果 |
|---|---|---|---|
| U-15男子50キロ級 | 蛭子蓮(大橋) | 中島代尊(KWORLD3) | 蛭子が3-0判定勝ちで優勝 |
兄の駿と通う大橋ジム、井上尚弥にミットを持ってもらった過去
蛭子は幼い頃から、兄の駿(16)と一緒に横浜市の大橋ジムに通ってきた。父の傑さんもかつて横浜光ジムで練習生だった経験があり、自宅では父との練習も重ねる。兄弟そろってボクシング漬けの家庭だ。
兄の駿は大阪の名門・興国高校の2年生で、自身もJCLで優勝した経験を持つ。蛭子は来春、兄と同じ興国高校へ進む予定になっている。
ジムには世界4団体統一王者の井上尚弥(33)がいる。蛭子は小学生の頃、その井上にミットを持ってもらったことがあるという。憧れのボクサーに挙げたのは、五輪で2大会連続の金メダルを手にした元世界2階級制覇王者ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)。左構えの技巧派らしい選択だった。
将来の目標には、兄の名前を挙げた。「みんなに知ってもらえるような選手になりたい。目標は、お兄ちゃんと一緒に世界チャンピオンになること」。
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矢吹正道の長男・佐藤克羽は0-3判定負け、父がセコンドに
U-15男子37.5キロ級には、IBF世界フライ級王者・矢吹正道(34)=緑=の長男、佐藤克羽(13)が出場した。中学1年生で、2024年にはU-12で日本一になった実績を持つ。この日は0-3の判定で敗れた。
コーナーで声を送ったのは、世界2階級制覇の父だった。セコンドについた矢吹は試合後、「いいパンチは当てていたが、結果が出てしまった以上、仕方がない。頑張ったと思います」と息子の健闘をたたえた。
矢吹家はジュニアボクシングと縁が深い。高校1年の長女・夢月(愛知・若宮商)は昨年までJCLで4年連続優勝を果たし、今夏の高校総体(インターハイ)女子ライトフライ級を1年生で制した。矢吹は長女の指導にも携わってきた。「どんどんこういう大会で実績・実力をつけていって、後々また娘みたいにインターハイ優勝とかを目指してほしいと思います」。リングに上がる子どもたちの今後に、そう期待を寄せた。
大会そのものの変化にも目を向けた。JCLについて矢吹は「以前と比べるとスポーツになった」と語り、親が前面に出る場面が減ったと話す。大会名に井上尚弥の名前が入ったことは「みんなが好きなスター。いいのではないか」と歓迎し、「ジュニアが盛り上がると、ボクシング人口も増えていい」と続けた。
矢吹自身は11月26日、東京・EBARA WAVEアリーナおおたで同級1位ミエル・ファハルド(フィリピン)との3度目の防衛戦を控える。「子どもたちの見本となるような、ちゃんとしたボクサーにならないといけない」。父として、王者としての言葉だった。
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井上尚弥杯とJCLが一本化、67階級の真の王者を決める大会に
日本プロボクシング協会が主催するジュニア大会は、今年から形を変えた。昨年までは「JCL全国大会」と「井上尚弥杯」が別々に開かれており、JCL全国大会は各ブロックの代表が1試合ずつ戦うため、1つの階級に王者が2人いた。この状態を解消して各階級の王者を1人に決めるため、2つの大会を統合。8月23日には新設の「東軍代表決定戦」「西軍代表決定戦」が行われ、勝ち上がった東西の代表が後楽園ホールで顔を合わせた。
カテゴリーはU-10、U-12、U-15、U-18の4つ。10月4日の全国大会では、男女合わせて計67階級の王者が決まった。
全カテゴリーを通じた最優秀選手には、U-15男子52.5キロ級を制した十川嵐(15)=斎藤=が選ばれた。2回KO勝ちで、小学5年から中学3年までJCLを5連覇。「ボクシングと言えば井上尚弥さんだけど、十川嵐と言われるように頑張りたい」と話した。
井上尚弥杯は2025年1月12日、後楽園ホールでの国際親善大会として第1回が開かれ、同年11月2日には大阪で第2回大会を行った。今年の大会は井上尚弥杯として3回目、JCLとして8回目にあたる。
大会の源流をたどると、井上尚弥本人に行き着く。JCLの前身は、大橋秀行会長が東日本ボクシング協会会長時代に創設した「全国U-15ジュニアボクシング大会」だ。2008年8月に後楽園ホールで開かれた第1回大会に、中学3年生の井上尚弥が出場し、優秀選手賞を受けた。この大会は井上拓真や中谷潤人ら、のちの世界王者を数多く送り出していく。2017年の第10回大会で幕を閉じ、2018年に後継のJCLが始まった。
井上兄弟の少年時代を支えたのは、父でトレーナーの井上真吾だった。2人の息子と歩んだ日々の練習や親子の関わりは、真吾の著書「努力は天才に勝る!」(講談社現代新書、2015年12月刊)にまとめられている。
尚弥が中学生で立った後楽園のリングに、今は彼の名前を冠した大会で子どもたちが上がる。大橋ジムの後輩として、その舞台で頂点に立った蛭子は、来春から高校ボクシングの世界へ進む。
[文/構成 by スポーツライター 久遠(KUON)]









































































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