健大高崎、夏の甲子園で12年ぶりの8強入り 佐野日大を4-1で下した2026年メンバーを整理

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第108回全国高校野球選手権大会は8月16日、3回戦で群馬代表・健大高崎が栃木代表・佐野日大を4-1で下した。健大高崎の甲子園でのベスト8進出は12年ぶり2度目で、自己最高成績にタイした。両校の対戦は、聖地史上初となる群馬対栃木の顔合わせでもある。
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2回に一挙3点、6回にも加点で振り切る
会場は兵庫県西宮市の阪神甲子園球場。先に動いたのは佐野日大で、2回表に1死から走者を一、三塁に進めると、7番・荒川結衿の犠牲フライで1点を先制した。
健大高崎はその裏に反撃する。佐野日大投手から2つの四死球を引き出して1死一、二塁とすると、7番・岩井由来(2年)が右前へ適時打を放って追いつき、8番・豊永飛輝(3年)の左前打で勝ち越した。続く1番・神崎翔斗(2年)も適時打を放ち、この回一挙3点。3-1と逆転に成功した。
3回から5回までは両者無得点で膠着した。動いたのは6回裏、2死二塁の場面だった。9番・狩野蓮義(1年)が中前へ運び、二塁走者の豊永が生還。4-1とリードを広げ、そのまま逃げ切った。健大高崎は10安打4得点、佐野日大は散発4安打1得点に抑え込まれている。
12年前の8強は大阪桐蔭に屈した
健大高崎はここまでの戦いぶりも力強かった。8月7日の1回戦では八幡商を7-1で下し、5回に一挙6点を奪う猛攻を見せた。8月13日の2回戦は東海大甲府と対戦し、こちらは投手陣が踏ん張って1-0の接戦を制している。
夏の甲子園でベスト8に進んだのは、2014年以来2度目だった。当時は1回戦、2回戦、3回戦と勝ち上がったが、準々決勝で大阪桐蔭に2-5で敗れている。この大阪桐蔭は同じ夏に三重を4-3で下して優勝を果たしたチームだった。以来12年、8強の壁を越えられずにいた。
指揮を執るのは青柳博文監督。チームは2024年春のセンバツで報徳学園を3-2で下して初優勝を果たし、2025年春も4強まで勝ち上がるなど、ここ数年は春の常連として力を示してきた。今大会は春夏通算14回目の甲子園出場になる。
投手陣の層の厚さも健大高崎の持ち味だ。本職の投手5人に野手兼任3人を加えた計8人体制で臨み、一人のエースに頼らない継投を武器にしてきた。対戦相手の麦倉監督も「あれだけいい投手が出てきたら、そら打てません」と舌を巻いた。8強入りも、その継投策が支えている。
1年生先発から4投手をつないだ継投策
先発を託されたのは1年生左腕の大橋叡刀。東京の駿台学園中出身で、中学時代には全国大会を制した経験を持ち、群馬大会では自己最速141キロを記録している”スーパー1年生”だ。この日は2回31球で早々に降板したが、佐野日大打線が決め球のスライダーへの対応を強めたとみた青柳監督が、早めの継投に踏み切ったという。
2番手の新倉大輝(3年)が3、4回を無失点でしのぐと、5回からは北田莉玖(2年)、最終回は三塁も守る石田翔大(3年)が投げ継いだ。後続3投手はいずれも無失点で、2回に許した1点のみに抑えてゲームを終えた。青柳監督は「キャッチャーの大岩が、それぞれの投手の良さを引き出してリードしてくれた」と、女房役を務めた大岩翔斗捕手(3年)の働きも称えた。
打線では、6回に決勝点を挙げた狩野蓮義が光った。愛知県出身の狩野は初戦の八幡商戦で無安打、2回戦ではベンチスタートと出番に恵まれなかった。この日が甲子園初安打で、青柳監督は「あの1点は大きかった」と語った。
この試合で得点や継投に絡んだ主なメンバーは次の通り。
| 学年 | 選手名 | 役割・活躍 |
|---|---|---|
| 1年 | 大橋叡刀 | 先発左腕、2回31球 |
| 3年 | 新倉大輝 | 2番手右腕、3〜4回を無失点 |
| 2年 | 北田莉玖 | 3番手左腕、5回から登板 |
| 3年 | 石田翔大 | 4番手、最終回を締める |
| 2年 | 岩井由来 | 二塁手、同点の適時打 |
| 3年 | 豊永飛輝 | 一塁手、勝ち越しの適時打 |
| 2年 | 神崎翔斗 | 遊撃手、加点の適時打 |
| 1年 | 狩野蓮義 | 右翼手、6回に決勝の一打 |
16年ぶり出場の佐野日大、初の隣県対決
敗れた佐野日大にとっても、この夏は特別な意味を持っていた。栃木大会決勝で逆転サヨナラ本塁打を放ち、16年ぶり7度目の甲子園出場をつかんだチームだ。2回戦では優勝候補の一角に挙げられていた神村学園(鹿児島)を3-1で破り、1997年以来29年ぶりとなる3回戦進出を果たしていた。
指揮を執る麦倉洋一監督は元プロ野球選手だ。ドラフト3位で阪神に入団し、プロ通算2勝を記録している。高校時代の1989年夏には佐野日大の投手として開幕戦の近大福山戦に先発し、自らの本塁打と完封勝利で白星をつかんだ経歴も持つ。この日はエースの鈴木有(3年)が130キロ台後半の直球とスライダーを武器に力投したが、打線は4安打に抑えられた。
群馬と栃木の代表が甲子園で対戦するのは、今大会が史上初めてだった。隣県同士の顔合わせは聖地の長い歴史でも例がなく、北関東の高校野球ファンには記憶に残る一戦になった。
18日は初出場の有明と対戦
健大高崎の準々決勝は8月18日、第4試合に組まれた。対戦するのは熊本代表の有明。東日大昌平(福島)に4-1で競り勝ち、春夏合わせて初出場ながら初のベスト8進出を決めている。
0-1で迎えた8回に一挙4点を奪う逆転劇だったといい、熊本県勢としては2022年の九州学院以来4年ぶりの8強でもある。初出場校が3勝を挙げるのは、1950年に4強まで勝ち上がった済々黌以来76年ぶりの記録だといい、勢いに乗る初出場校が相手となる。
健大高崎にとっては、12年ぶりに並んだ自己最高成績を更新できるかが焦点になる。2014年に大阪桐蔭の前で涙をのんだ準々決勝の壁を、今度こそ越えられるか。
[文/構成 by スポーツライター 高瀬翔吾]








































































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