東京23区で9月7日の臨時休校が相次ぐ 葛飾区や大田区など対象自治体と線状降水帯予測

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
気象庁が9月6日、東京地方や埼玉、神奈川、千葉などに「線状降水帯半日前予測」を発表した。これを受け、葛飾区や練馬区、大田区、台東区、杉並区、品川区、千代田区が相次いで7日の区立幼稚園・小中学校を臨時休業にすると決めた。関東南部では24時間で250ミリの雨が見込まれ、鉄道や道路にも影響が広がっている。
葛飾区や大田区など7区、7日は臨時休校に
各区は6日午後から夕方にかけて対応を発表し、大田区や品川区は朝に天候が好転しても判断を変えないと明記した。学校が休みでも学童クラブは開ける自治体があるなど、細部の対応は一律ではない。
葛飾区、練馬区、大田区、台東区、杉並区の5区は6日午後3時半ごろまでに、7日の区立幼稚園と小中学校を臨時休業にすると発表した。品川区は午後5時ごろ、千代田区は午後5時半ごろに続き、全区立学校や区立学校園の休校を決めた。23区の外でも西東京市が市立小中学校全校の休業を決めており、動きは都内の広い範囲に及んでいる。
各区が理由に挙げたのは、気象庁が同日発表した警報級の大雨予報だ。園児や児童生徒の安全を最優先にした結果、通常なら当日朝に判断することが多い臨時休業を、前日のうちに固める区が目立った。
都県境を越えても同様の動きが広がった。埼玉県さいたま市教育委員会は、7日午前6時から9時の登校時間帯に警戒レベル3相当の大雨警報が発生する可能性があるとして、市立小・中学校と特別支援学校を一斉休校とし、天候が回復しても登校時刻の繰り下げは行わないとした。横浜市教育委員会は、大雨で災害発生の可能性が高まったとして7日に市立の小中学校、高校、特別支援学校を全市一斉休校とし、市内18区に計45カ所の避難場所を開設。同じ神奈川県の川崎市教育委員会も市立学校の臨時休業を決めた。千葉県市川市も市内全ての小中学校や義務教育学校、特別支援学校を休校とし、6日午後9時には避難所を開いている。給食を出すのが難しいことも、休校理由の一つだった。
気象庁が半日前予測、関東南部は24時間で250ミリ
気象庁は6日、線状降水帯半日前予測を2回に分けて発表した。午前10時25分には東京地方(伊豆諸島を含む)、埼玉、神奈川、千葉を対象に発表し、東京、埼玉、神奈川、千葉では6日夜遅くから7日昼前にかけて、伊豆諸島では6日昼前から7日明け方にかけて、線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があるとした。午後3時20分には茨城、栃木、群馬を対象に追加で発表し、合わせて1都6県が対象となった。
半日前予測は、線状降水帯が実際に発生する半日ほど前の段階で、可能性がある地域と時間帯を絞り込んで知らせる仕組みだ。的中率は高くないが、避難や休校の判断を早める材料として自治体が活用している。
7日朝までの24時間雨量は、関東南部で250ミリ、北部で150ミリに達する見通しだ。東京都心の平年9月の月間雨量は224.9ミリで、わずか1日で1か月分を超える計算になる。背景には、本州付近に停滞した秋雨前線に、台風24号周辺の暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が不安定になったことがある。
土砂災害への厳重な警戒は7日未明から昼前にかけて、低い土地の浸水や河川の増水・氾濫への警戒は7日未明から朝にかけて、それぞれ危険度が急激に高まるとされた。気象庁は6日夜の時点で特別警報(レベル5大雨特別警報)の発表には至っていないとしつつ、キキクル(危険度分布)など最新の情報を確認するよう呼びかけた。キキクルには土砂災害の危険度を示す「土砂キキクル」、短時間の強い雨による浸水を示す「浸水キキクル」、河川の氾濫を示す「洪水キキクル」の3種類があり、1キロ四方の区画ごとに10分おきに危険度を5段階の色で更新する仕組みだ。
各区で分かれる対応、学童クラブは開所する例も
葛飾区は区立幼稚園と小中学校を休業とし、警報級の大雨予報を踏まえて園児・児童生徒の安全を優先したと説明した。練馬区は幼稚園と小中学校、小中一貫教育校に加え、不登校児童等を対象とした適応指導教室「トライ・フリーマインド」や子どもの居場所事業「ひろば」も休止する。大田区は全区立小中学校を休業とし、7日朝に天候が好転しても判断は変えないと明記した。品川区も同様に、好転しても休校の判断を変えない方針を示している。台東区は区立幼稚園とこども園の短時間部、小中学校を休業とした。
学校そのものは休みでも、放課後に児童を預かる学童クラブを開所する自治体があり、対応は一律ではない。杉並区は、保護者が仕事の都合でどうしても学童クラブを使う必要がある場合、子どもに付き添った上で午前9時半から受け入れるとし、当日利用を取りやめても不利益が出ないようにした。保護者は通っている施設ごとに、休業の有無を個別に確認する必要がある。各区に共通するのは、外出を控えて安全を優先するよう家庭に求める姿勢だ。
鉄道は始発から見合わせ、道路の冠水にも注意
JR東日本は7日、大雨の影響で複数路線の運転を見合わせる。東海道線は小田原と熱海の間で始発から夕方ごろまで、中央線は高尾と小淵沢の間で始発から午後6時ごろまで、運転を取りやめる方針だ。特急列車も「サフィール踊り子」と「踊り子」が終日運休となるほか、「あずさ」「かいじ」「富士回遊」は始発から午後6時ごろまで、高崎線の「草津・四万」は終日運休する。東北方面では山形新幹線の福島と新庄の間も終日、運転を見合わせる予定だ。
都心を走る山手線や京浜東北線、総武線などの在来線でも、大雨の状況次第で遅れや運休が出る可能性がある。気象各社はアンダーパスなど水のたまりやすい場所に近づかないよう呼びかけており、冠水で車が動けなくなる恐れがあるためだ。通勤や通学の足がある家庭には、早めの情報収集と予定の見直しが求められている。
好転しても休校は動かず、自治体の判断分かれる
気象庁は7日昼前にかけて、最新の気象情報とキキクルをこまめに確認するよう重ねて呼びかけている。大田区のように朝の天候が好転しても休校の判断を変えないとした自治体がある一方、当日の状況を見て対応を決める区や市もあり、7日朝の判断は地域によって分かれそうだ。保護者や児童生徒には、通学の可否だけでなく、増水した河川やアンダーパスに近づかないことも求められている。
[文/構成 by MediaDogs編集部]


















































































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