MediaDogs

新着記事

宋家豪、楽天を退団しNPBでのプレー継続を希望 通算366試合124ホールドの成績と現在

宋家豪、楽天を退団しNPBでのプレー継続を希望 通算366試合124ホールドの成績と現在

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン

楽天は11月3日、台湾出身の宋家豪投手(34)と来季の契約を結ばず、退団が決まったと発表した。同じ日にNPBが自由契約選手として公示している。育成選手から始まった楽天での11シーズンで、1軍では通算366試合に登板し124ホールドを記録した。所属事務所は、本人がNPBでのプレー継続を望んでいると明らかにした。

楽天が11月3日に発表、コントレラスと2人が退団

楽天が11月3日に来季の契約を結ばないと発表したのは、宋家豪とロアンシー・コントレラス投手(26)の外国人投手2人だった。NPBも同じ日に、2人を自由契約選手として公示した。自由契約となった選手は、楽天を含むどの球団とも契約の交渉ができる。

コントレラスは今季加入した右腕で、1軍では5試合に登板して0勝1敗、防御率6.92。先発として期待されたが、1年で楽天を離れる。

一方の宋家豪は、来日から11シーズンを楽天ひと筋で過ごした中継ぎだ。今季の1軍登板は18試合にとどまり、2勝0敗2ホールド、防御率3.07。2025年2月に右膝の手術を受けて以降、以前のような登板数には戻らなかった。

関連記事:中日、外国人3選手の自由契約をNPBが公示 アブレウ・メヒア・カリステの今季成績

育成から始まった11年、366試合はすべて救援

宋家豪は1992年9月6日生まれ、台湾の国立体育大学を経て日本にやってきた。2015年秋に楽天の秋季練習に参加し、同年10月に育成選手として契約。最初の背番号は3けたの143だった。

支配下選手になったのは2017年7月だった。NPBでは、その年に支配下へ移れるのは7月末の登録期限まで。育成のまま2年目の夏を迎えた24歳の右腕は、期限が迫る中で背番号94の支配下選手になり、同じ年の8月に1軍初登板を果たした。この年は5試合の登板で、ホールドは3つ。

飛躍は翌2018年に訪れる。40試合に登板して5勝3敗、防御率1.73と結果を残した。背番号はこの年から現在の43になっている。2019年は48試合で24ホールドを挙げ、勝ちパターンの一角に定着している。

だが、2020年は38試合で防御率6.94と苦しんだ。立て直したのが2021年で、自己最多の63試合に登板して3勝3敗7セーブ24ホールド、防御率2.23。この年はオールスターゲームにも初めて選ばれた。

その後も40試合以上の登板が続いた。2022年は54試合で20ホールド、2023年は49試合で16ホールド、2024年は41試合で17ホールド。30歳前後を迎えても、防御率は2点台から3点台前半を保ち続けた。

2023年9月には、NPBで通算100ホールドに到達。台湾出身の投手として初めての記録だった。同じ年の春には、2017年に続いて2度目のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に台湾代表として出場している。

NPB公式の個人年度別成績で、1軍の歩みを並べると次のとおりになる(2026年シーズン終了時)。

年度登板勝敗・セーブホールド防御率
2017年50勝0敗0S33.86
2018年405勝3敗0S61.73
2019年483勝2敗0S242.18
2020年381勝2敗0S106.94
2021年633勝3敗7S242.23
2022年544勝2敗0S202.61
2023年492勝1敗0S162.89
2024年411勝2敗0S173.18
2025年101勝0敗1S23.72
2026年182勝0敗0S23.07
通算36622勝15敗8S1243.00

通算366試合は、タイトルの数字と同じく今季の18試合まで含めた1軍の公式戦の合計だ。育成選手だった2015年秋から2017年7月までは1軍の登板がなく、この数字には入らない。投球回は通算で351回、ホールドに救援勝利を加えたホールドポイントは146を数える。

2018年から2024年までの7シーズンで、40試合以上に投げなかったのは試合数が120に減った2020年だけ。この7シーズンの登板を足すと333試合になり、通算366試合の9割を占める。毎年のように40試合以上を任され、ブルペンの土台を担った。

通算で351回を投げて奪った三振は270、与えた四球は124。防御率3.00という通算の数字は、7回や8回の1イニングを任される中継ぎとして、長く計算できる投手だったことを示している。

右膝の手術後、戻らなかった登板数

流れが変わったのは2025年だった。2月に右膝の半月板の手術を受け、この年の1軍登板は10試合。それでも1勝1セーブ2ホールドを挙げ、防御率は3.72にまとめている。

復活をかけた今季も、1軍の登板は18試合にとどまった。7シーズン続けて40試合前後を投げていた投手にとっては、半分にも届かない数字だ。

今季の中身を見ると、苦しさがよく分かる。14回2/3を投げて被安打は28、与四球は4。防御率は3.07でも、1イニングあたりに許した走者は2人を超えた。走者を背負う登板が続いていたのだ。

「日本人扱い」に届かなかった1軍の登録日数

退団には、もう一つ悔やまれる事情がある。

NPBの1軍では、同時に出場選手登録できる外国人選手は4人までと決まっている。投手と野手のどちらかだけで4人をそろえることはできず、どの球団も限られた枠を誰に使うかで頭を悩ませる。

ただし外国人選手でも、国内FA権の資格を得ると、翌シーズンから外国人枠の対象から外れる。いわゆる「日本人扱い」だ。資格の取得には1軍に登録された日数の積み重ねが必要だ。宋家豪の場合は145日を1シーズンとして8シーズン分が必要で、2025年シーズン終了時点で7シーズンと7日分に達していたと台湾で報じられている。

しかし今季は1軍の登録日数が足りず、資格の取得には届かなかったと報じられている。資格を得ていれば、来季からは外国人枠を使わずに起用できる投手になっていた。資格までの残りは100日を切っていたとも伝えられている。

代理人を務める悍創運動経紀の陳德倫氏は台湾メディアの取材に、資格まであと数日のところにいると説明し、日数を積み上げて資格に届くことが本人の目標だと話している。

代理人は日本の球団を優先、台湾球界への復帰は現時点で否定

退団発表を受け、所属事務所は台湾メディアに、本人がNPBでのプレー継続を望んでおり、NPB球団でのチャンスを見つけられるよう全力でサポートしていると説明した。

陳德倫氏は、今は日本に機会があるかどうかを見ているだけで、考えはシンプルだと話した。台湾の中華職業棒球大聯盟(CPBL)に戻ってプレーする考えがあるかを問われると、今のところその考えはないと答えている。

台湾では、自国の投手として長くNPBで投げ続けた宋家豪の退団が、11月3日のうちに主要メディアで相次いで報じられた。366試合という登板数は、先発を1度も挟まず、すべてブルペンから積み上げた数字だ。

楽天は今オフ、10月30日にも松田啄磨、德山一翔、水上桂、前田銀治の4選手を自由契約とすると球団公式サイトで公表している。選手の入れ替えが続く中で、11年在籍した中継ぎ右腕もチームを離れる。

11月4日時点で、移籍先の球団は決まっていない。右膝の状態をどう見るか、そして「日本人扱い」まで1シーズン分に満たない残りの登録日数をどう評価するか。宋家豪の次の所属先は、NPB各球団のその判断にかかっている。

関連記事:伊藤光、楽天から戦力外通告 FA加入わずか1年、オリックス・DeNA・楽天と渡った経歴を整理

[文/構成 by スポーツ担当ライター TAKU]

寄稿者

TAKU
ボールを使う競技なら何でも観ます、TAKUです。学生時代はずっとバスケ部、いまは週末にフットサル。スポーツを中心に書くWebライターになって5年です。Bリーグ、バレーボール、ラグビー、テニスを中心に、野球やサッカーも書きます。試合の流れが変わった瞬間を、スコアと一緒に伝えるのが得意です。

コメントはこちら

*
*
* (公開されません)

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

エンタメ

More

スポーツ

More

ライフハック/実用

More

グルメ

More

社会/ニュース

More

ファッション/ビューティー

More
Return Top